充実した時間
昨日は4時に起きて仕事をこなし(でも、終わってはいない)、9時50分には吉祥寺の成蹊大学にいた。今日は全国教室ディベート連盟関東甲信越支部主催のディベート初心者講座がある。講師をする事になっている。
行きの京王井の頭線は、花一杯であった。ツツジの植え込みの、森の中を電車は走っていく。青空は広がり、暖かな日である。そんな日にディベートの講座を受ける方たちがいる。それを支えるスタッフがいてくれる。気合いを入れて講座を行った。
講座は、おかげさまで好評の内に終わった。人数調整のために入ってくれたイクトス先生や、ディベート甲子園OB のAさんや、Kさんにも助けられたこともあるが、時間通りに終わることもでき、アンケートでも良い反応を頂いた。中には、
「私が今まで行ってきた国語の授業は何だったのだろうか」
という感想を言ってくださる先生までいてくれたようだ。実践家からは良い評価をもらった。
◆
講座の終了後に、吉祥寺の名物店にでかけた。「いせや」という焼鳥屋である。昭和の名残のある店構え。一本80円を原則とする焼鳥。
こうしてディベートの仲間たちと、くだらない話も高尚な話も綯い交ぜにして飲み交わすってのは幸せなことだと思う。先日、花田修一先生とお酒をご一緒したさいに
「池田さん、お酒はね、友情を酌み交わすんだよ」
と言葉をもらったが、まさにこんなことを言うんだろうなあと思った。
山中與幽人對酌
兩人對酌山花開
一杯一杯復一杯
我醉欲眠卿且去
明朝有意抱琴來
兩人 對酌して山花開く
一杯一杯 復た一杯
我醉うて眠らんと欲す 卿(きみ)且らく去れ
明朝意有らば琴を抱きて來たれ
「李太白文集」巻23
そんな季節で、そんなお酒であった。
こういう時間を充実した時間というのだろうなあ。
さて、仕事を終わらせよう。
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