修学旅行雑感 1
ホテルのご主人と話す機会があった。
子どもたちの田植えがとても良かったと誉めてくださった方だ。
その方は、自分の米作りの農法を丁寧に説明してくれた。
「うちの田圃は、水が他の田圃よりたくさん入れてあるんだ。最初にたくさん入れると水に負けまいとしてぐんと伸びるんだよ。そして、その水は実は保温の役割もしてくれるんだね」
「農薬は、昔、農協の指導で10回ぐらい入れていたんだけど、今は2回。できれば1回にしたいと思っているんだよ」
かと思えば、教育的指導もされている。
「ピアスを外さないでスキーの授業を受けようとしていた高校生がいてね、それにはね、○○で指導したら、自分で外してきたよ」
とか。
とてもすがすがしい気持ちになった。自分がやることに挑戦し続け、いい結果を出そうとしている姿にだ。米で言えば、どうしたら良いものを安全に作れるのかと言うことを、自分で考えて実践している。
教育に置き換えて良いかどうか分からないが、10回注意しろと言われているところを、2回で済ませ、できれば1回で注意を終わるような指導方法を探しているようなものなのかもしれない。
自分の持っているものを深く理解しないと、他人には説明できないし、さらにそれを使って楽しませることなんてできない。それをさり気なくグリーンツーリズムとしてやってしまうプロの力を見せていただいた感じだ。
« 修学旅行の様子 | トップページ | 修学旅行雑感 2 »
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
池田先生
ご連絡ありがとうございました~初めてBLOGを見に来ました。
>10回注意しろと言われているところを、
>2回で済ませ、できれば1回で
>注意を終わるような
あ~そうですよね~
でもでも、「10回注意する」ことに意義を感じている大人って結構多いですよね~。
「注意をすること」って、子供を大人にするための大人の役目のような気もするのですが、当の大人は実は子供に大人になってもらいたくないんじゃないかな~…とすら思うこと多々。
あ、「当の大人」ってイコール「オヤジ」です(笑)。最近、コヤジの域に入ってきましたが、Rockな精神を捨てずに、オヤジとは闘い続けている藤崎です(笑)
投稿: 藤崎です~ | 2005/05/28 22:27
「子どもを大人にしたければ、大人扱いすることだ」というのは、けだし名言だと思います。
私が小学校の先生になれないのは、子どもを子どものママにしておく扱いができないからです。私は、子どもを大人に育てていく部分に中学校教員の仕事のやりがいを感じていますからね。
ま、私はかっちょえーオヤジを目指していますので、オヤジでも大丈夫ですf(^^;。
投稿: 池田 修 | 2005/05/29 11:41