タイトル考
引き続き作文の授業です。三年生では、一回書いた作文とタイトルを元に、次の授業を行いました。
1)タイトルだけ書き抜いて、これを句会形式で選びました。即ち、タイトルを付けた作者の名前を隠した上で、手を挙げて確認しました。「読みたいタイトル」の得点から「そうでもないタイトル」の得点を引いて、そのタイトルの点数にしてみました。1
2)実際に書いた作文を「書き込み回覧作文」形式で回覧しました。読む時間は1分なので、納得したところは「んだ」、分からないところは「なぜ」「なに」と書き込むことにしました。
3)読み終わった後に、「この内容なら読んでみたかった」と思われるものについて得点をつけました。2
この結果が下の表です。上がA組で、下がB組です。
ここから分かることは、タイトルだけでは読みたくないと思ったものでも、実際に読んでみたら、結構面白かったというものがいくつかあるということです。
内容が良いのに、タイトルだけで手に取られることのない作文は、かわいそうです。
また、(読みたい)と思って読まれる文章と、(仕方がない、読むか)と思って読まれる文章では、読み手に残るもの、つまりあなたが伝えたいものの伝わり方がかなり違うと思います。
小論文以外の作文のタイトルは、「分かりすぎないこと」が大事です。
今回は、具体的な例を元にタイトルを考えてみました。本番の作品の参考にしてみて下さい。
1 読みたいものは、一人五つ。そうでもないは、一人三つを選びました。
2 二つに手を挙げることにしました。
(国語科教科通信 志学 NO10 より)
« 寝て治す | トップページ | 若い女の子を泣かせてしまった »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント