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2005/09/27

息を抜かずにリラックスする技術

一枚目の模書が終わったところである。

さて諸君、こんなに時間を掛けて書くとは思ってもいなかったろう。いまはこんなにも紙が氾濫(はんらん・ひろがり、はびこること)している世の中だが、1000年前、中国の後漢の時代に発明されたときには、言うまでもなくとても貴重なものであった。その貴重な紙に自分の思いや考えを書き表したわけである。丁寧に書くのが当然であった。

授業では、私が筆を持って書いている様子も見て貰ったが、筆を持って30年になる私であってもあのぐらいのスピードである。あの小文字なら、一文字30秒掛けて書く程度だと思っていれば、まあ良いだろう。

                  ◆

お習字の学習では、


 1)「姿勢」「筆の持ち方」「呼吸」の三つが安定した上で、「字の形」「筆の運び方」を理解して 書きます。
 2)その上で、「ゆっくりと、多くの枚数」を書くことで「字の形」「筆の運び方」を自分の身体に 染みこませていきます。


四月の段階で「学習」とは何かを説明したが、まさに1)が「学」で、2)が「習」だということが分かるだろう。しかし授業では、残念ながら時間が限られているので、1)はできても、2)を十分に行うことが難しい。
そこで、2)の部分を宿題にするわけだ。もちろん、上手くなりたい人は申し出てくれば、余分に半紙を上げるぞ。字を書く技術を身につけてください。

                  ◆

話はちょっと変わるが、私は一昨年修士論文を書いているときに、こんなことをしていた。午前中、午後、夜と一日最低9時間はワープロに向かうのだが、息抜きもしないと体がもたないわけだ。なにせ、この生活を2ヶ月半続けていたので。

ところがここが難しい。休憩で息を抜いてしまうと、再び息を入れるのに時間が掛かる。そこで、息を抜かずにリラックスする方法が求められたのだ。

私がやった三つの方法の内、二つは諸君に紹介できる。一つ目は、違う文章をワープロで書くという方法だ。頭の中が切り替わる。

もう一つは、このお習字だ。模書は集中しなければ行うことはできない。しかし、呼吸を整えて行うため、思った以上にリラックスできるものでもある。

美しい字に自分の身体を預けて模書することで、集中しながらリラックスすることができ、字もうまくなる。              

                  ◆

三年生は、これからの残り少ない受験勉強の時間を有効に活用する必要がある。ちょっと勉強して、
「あー、疲れた。休憩、休憩」
とこれを繰り返していては、休憩ばかりが積み重なってしまう。仮に、勉強の時間が積み重なっていても、本当に息を抜いてしまうと、次に集中することが難しいということを理解してほしい。

お習字で、集中したリラックスと、字を上手くするという一石二鳥というのも良いものだよ。

                  ◆

それから、今年の「書評座談会」に興味のある生徒は、I先生か私の所に申し出てるように。

課題図書が届いているぞ。

(教科通信「志学」 NO. 18 より)

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