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2005/09/21

いやあ、難しい話ですねえ

本日の「よのなか」科は、人の身体をいじくるのはどこまで許せるのかというテーマで行われました。ピアスの是非、入れ墨の是非、人工中絶の是非、性転換の是非などを、簡単なディベート形式で考えていきました。

生徒の議論が終わってから、ゲストの養老孟司先生が10分間で今日のテーマを脳と絡めながらお話ししてくださいました。yourou


いやあ、実に面白いです。さすが養老先生。養老節といってもいいのかなあ。
スピーチのはじめは、
「いやあ、難しい話ですねえ」
と始まる。

東大医学部の脳科学の先生に、難しいと言われてしまってはこちらも唸るしかありません。
先生の話は、身体に加工を加えることはまあどうでもいいのだが、問題は受け取る側の問題であると言う話。

解剖学教室にある単眼児や双頭児の標本を何事もなく見ることができるようになるまでに、先生も10年掛かった。まあ、そういう人間を増やすのが良いのかどうなのかは分からないけど、見る側の問題であることは事実だと。

その双頭児の標本から話は進むのだが、

「双頭児の片方の子どもは普通の顔なのだが、もう片方は単眼児だという。そして、この双子の遺伝子は同じである。つまり、君たちもそうやって生まれてくる可能性があったんだな。ただ、日本の社会は出産や死ぬということ、周りと違うものを隠すという文化があるので、表に出てこないだけなんだな。君たちは、それを受け止められるかな。こういう話になるんだったら持ってくれば良かったなあ」

なんて話になる。

話は、睡眠とは何かを量子力学の話に展開しながら説明したり、そのつながりで
「だから覚醒剤は使っては行けないんだ」
とさらに展開していく。

でも私のこの説明では、このblogを読んでいる人には分からないだろうなあ。そのスリリングな展開は私の文章力では書けないので、許してくださいな。

やっぱり養老先生はすごかった。

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コメント

生徒と一緒に、教師も学べるなんて、うらやましいの一言ですねぇ。
頭脳明晰の池田さんが、ここにうまく書き表せないなんて……。
それほど、すごかったのでしょうね。養老先生。
そのインパクトを受けてみたいなぁ……。

また、そのインパクトを引き出すきっかけをつくった和田中の生徒達もすばらしいということですね。

キャンプは楽しいですか、あべたかさん。
私は、自宅のキッチンバルコニーでハンモックに揺られています。

これはもう、役得研修ですね。
「よのなか」科にくるゲストがカルチャーセンターで講座を持ったとしたら、いったい受講料はいくらになるんでしょうかf(^^;。

子供たちの発言は、まあ普通の子供たちの発言でしたが、養老先生の何かを刺激したのは確かなようです。

なお、私は頭脳明晰ではなく、住所聖蹟ですf(^^;。

養老先生の話を学校で生で聞けるなんてうらやましい!!
和田中の生徒さんがうらやましい!
それに養老先生を刺激する発言が飛び出すなんてさすが!

あ。池田先生がオヤジギャグ言ってるぅ~。。。

君、何を言っとるかね。
これは脚韻というのだよ(^^)。

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