答え方を学ぼう
本日、期末考査の答案を採点し終えた。
採点の結果、君たちのテストの受け方で不十分だと思われる点が見つかったので、忘れない内に知らせておく。次回からは間違いの無いようにして貰いたい。
1) ( )は使わない
解答を書くときに、( )を使って答える人がいる。例えば、説明する問題で、「どこに行くときですか?」という問があった場合、
「山にいくとき。(野原も)」
という答え方をしている人がいると言うことだ。これは駄目だ。なぜなら、この答え方は、答えを二つ書いていることになる。つまり、どちらか正しい方を採点者である先生に決めて貰うということになっているのだ。( )を使って良いのは、心の中の気持ちを表す文章を書くときだけと理解するように。
2)句点をしっかりとつける
句読点という言い方がある。これは、句点の「。」と読点の「、」を表している。その句点をしっかりと書こう。文を書くときには、文末にしっかりとこの「。」をつける。
採点をしていて気が付いたのは、「。」の代わりに「、」や「.」を使っている人や、何も書かない人がいるということ。英語では、ピリオドをつけるのに、なぜ日本語ではつけないのだろうか。
こういう所は、急には直らない。日頃文章を書くときからしっかりと注意することである。
3)文末を合わせる
文や文章を書いて答えを求める記述式の問題では、質問に応じた答え方をしなければならない。ところが、これができていない。算数の問題で、
「10kgの荷物が5つありました。合計は何kgですか?」
という問題があった場合、「50m」という答えをする人はいないだろう。そして、50mと答えを書いて先生に×を貰ったところで、文句を言う人は居ないはずだ。しかし、国語だとその辺りが適当でも良いと思うのかもしれない。これは間違いである。
代表的な文末の形式を挙げておく。
問 なぜですか? 理由を答えましょう。
→ 〜だから。〜なので。
問 いつですか? どんな時ですか?
→ の時。
問 どういう点ですか?
→ 〜点。
ということである。
◆
人間は「悪い習慣はすぐに身に付くが、良い習慣はなかなか身に付かない」。だから、時間は掛かると思うが、少しずつでも身につけよう。
入試では、△という採点は無い。全て×になります。丁寧に答える習慣を身につけましょう。
(教科通信「志学」 NO. 16 より)
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