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2005/10/19

津川式超記憶術2 なぜ、「覚えて」しまうのか。

人間が何かを覚えるという仕組みは、なかなか複雑で全ては解明されていない。今分かっていることは、記憶は脳みそに関わっていて、脳みその外側にある側頭葉で情報を受け止め、海馬に短期的にため込み、その後、大脳皮質に長期的にため込むという流れになっているというものです *1 。

ですが、人間はすべてを記憶できるわけではありません。それは、短期的に記憶した情報を長期的な記憶に置き換える作業が必要だからなのです。その作業は漢字で言えばドリルです。何回も書いて、短期記憶を長期記憶に塗り替えていきます。

                  ◆

というのが、一般的な記憶の考え方である。これはこれでまったく正しいと考えている。しかし、君たちに紹介した津川式の記憶は、逆からのアプローチをしている。「思い出すきっかけ」だけを覚えるというのです。

「覚えなくてもいいことまで覚えるから、全て忘れる」
のです。
さらに言えば、記憶すべき対象の大半は、目に映った瞬間に記憶できています。ただ、思い出すときに、思い出すきっかけがないから、思い出せないわけです。記憶を効率よくするためには、その思い出すきっかけだけを正確に覚えることです。ですから、
「もっとも思い出しにくいもののみを正確に記憶すれば、残りの知識も一緒に出てくる」ということです。それが全ての記憶の根本的なコツです。
『世界最速「超」記憶法』34p

確かに、心当たりはある。その結果編み出された津川式の漢字記憶法は、

1)覚えたい漢字をよく見る
2)覚えにくそうな部分に、○をつける
3)覚えている漢字を隠す
4)書いてみる

という四つのステップで覚えるというのです。

                  ◆

私が、なるほどと思った部分は他にもあります。著者が「究極の繰り返し法」と呼んでいるものです。

「忘れてから繰り返す」のではなく、「覚えているうちに繰り返す」という作業です。言葉は、同じ「繰り返す」ですが、天と地ほどの結果の違いが出ます。(中略) 学校で一時間かけて習ったものを、忘れてから繰り返しますと、下手をすれば、二時間くらいかかります。(なぜそうなったかも忘れるからです)同106p

ここで筆者が言いたいことは、繰り返しの重要性です。「思い出すきっかけ」を覚えている内に繰り返して覚え込んでしまおうというものです。
だから、1)から4)のステップの次には、

5)五個終わったら、漢字を全部隠して、五個分書き出す

と覚えている内にもう一度覚え直します。もし、「思い出すきっかけ」を覚えられていない漢字があったら、

6)もう一度○をつけた部分に○をつける
7)文字を隠して、もう一度書いてみる

を繰り返して「思い出すきっかけ」を覚えます。
では、どのぐらいの期間、「思い出すきっかけ」を覚えているのでしょうか。

なお、どのくらいの期間が「覚えている期間」かということですが、基本は、覚えてすぐに一回目、八時間〜一日以内に二回目、二〜四日以内に三回目、四〜一〇日以内に繰り返す時間を見つけてください。同109p

私はこの記憶法の一番の難しさは、ここにあると思います。なぜなら、ここは学校でフォローしきれないところだからです。自分で、家で、やらなければならないからです。

今、薔薇が書けなくなっている人は、二回目、三回目の繰り返しをしていない人でしょう。

やり方が簡単なだけに、逆に
(ま、いいか)
となってしまうのです。

では、どうしたらいいのか。それは次号につづく(か?)

*1 参考図書としては、『海馬/脳は疲れない』(ほぼ日ブックス 池谷裕二著)や、『進化しすぎたの脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線』(朝日新聞社 池谷裕二著)があります。

(教科通信「志学」 NO. 24 より)

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コメント

やっと本日オープンスクールが終わりました!

というわけで津川式超記憶術、来週には追試をしてみたいと思います。中1・中3・高2の授業に出ています。さて、結果はどうなるでしょうか?非常に楽しみです!

さて、そちらの学校ではどのような結果が出ましたか?

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