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2005/10/25

本の帯を作ろう

二年生は、「本の帯を作ろう」の単元を行っている。できあがった作品は、杉並区の『「本の帯」アイディア賞』に応募する。募集期間は10月31日(月)が閉めきりなので、ここになんとかして間に合わせよう。

教科書には1pしか説明がないので、授業では参考書を用意した。『「よのなか」教科書 国語 心に届く日本語』(新潮社 藤原和博編著)である。この中には、プロの本の編集者が帯の書き方を説明している部分がある。それによると、


 帯 = 小さな広告


(同著201p)であるという。
広告である以上、以下の点が大事になると言う。

1) 広告する商品の特性を理解している。
2) 広告の対象者の特性を理解している。

帯を作ることを頭に置いて簡単に言えば、1)は、「その本にしかない、優れた魅力」のことであり、2)は、「本を読ませたい人の傾向」である。今回は、中学生に読ませると言うことを前提にして作っている。

                  ◆

さらに、次の説明をした。広告として使われているパンフレットと帯は広告の種類として同じような特徴があるので、それを理解しようとするものだ。新聞にある広告を材料にした。いくつかの広告を比較して分かったことは、紙を使った広告には4つの特徴があることが分かった。

1)キャッチコピー
2)ボディコピー
3)ビジュアル
4)仕様

である*1 。基本的にはこれら4点が使われている。簡単に説明しよう。
広告は、商品を買って貰うために作られているわけだが、そんな広告も見て貰わなければ意味がない。沢山の広告のうち自分の会社の商品だけは見て貰いたい。そこで、お客さんが思わず見てしまうような仕掛けが必要になる。それが、1)と3)である。1)は普通大きな文字で書かれており、内容はなんだかよく分からないがお客に(おや?)と思わせるものになっている。また、3)は写真、絵を使って1)と同じ効果を期待して作られている*2 。

2)は、1)で目をとめさせたお客に、1)の説明をするために書かれる文章である。商品の良いところを丁寧に説明してある。4)は、買う気持ちになったお客に買うために必要な情報を載せてある。インターネットのアドレス、連絡先の電話番号、会社の所在地、商品の値段、サイズなどである。

                ◆

で、ここまで説明して、帯とは何かを説明したところで下書きを書かせてみることにした。が、どうもうまくいかないようだ。

そこで次の方法をやってみることにした。

・ イメージの花火

である。
思いつかないのは、アイディアがないのではなくて、引き出す方法・道具がないからだと考えてのことである。これらのものは、頭の中にあるアイディアを引きづり出すためのツールである。そういう意味では漢字の記憶方法の津川式に似ているなあ。

イメージの花火は、頭の中にあるものをどんどんだして、出し切ってから重要なものを絞り込むことが大事である。一人ブレーンストーミングと言っても良い。花火の外側に生み出された言葉は、中心のテーマから多少離れているので、キャッチコピーの言葉として適しているだろう。

さあ、内容の説明と作成の方法は説明した。あとは、君が作り始めることだ。

提出締め切りは、10/27(木)の朝。今回は5:00pmの提出も認める。

良い作品を期待する。

*1 これらを考えて作る作文のことを、コピー作文とも言います。
*2 自動車のCMでは、その車を買ってもらいたい人たちの青春時代に流行っていた曲を流すことで、テレビに振り向かせるという「キャッチソング」という手法を使っています。

(教科通信「志学」 NO. 26 より)

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