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2005/11/25

ここで「YOU メッセージ」かあ?

天声人語でも取り上げられていたマラソンの高橋尚子さんのレース後のインタビュー。天声人語では良い評価がされていたが、私はダメであった。ものすごい違和感を感じて聞いていた。

オリンピックで頂点を極めた彼女が、その後いくつかの挫折を味わい、マラソン選手としての自分をあきらめて引退しようかと思ったところから、再起を図って今回の優勝。すごいなあと思う。

が、レース後にあったインタビューでは、なぜか自分のことを語るのではなく、つらい苦しみの中にいる人たちへのメッセージになっていた。

こういう場面では、通常「I メッセージ」である。つまり、「私は〜をしてきました」「私は〜に感謝しています」のように語られる。そしてその「I メッセージ」に寄り添いながら話を聞いて、
(そうだよなの。そういうのってあるよな)
と自分に重ねながら感動するのだが、今回は違った。

彼女のインタビューは「YOU メッセージ」であった。「あなたは、〜してください」「あなたも〜のはずです」というメッセージであった。

私は、このメッセージに違和感を感じた。
なんだか、政治家の街頭演説のように感じた。

確かに、大変なレースに勝ったというのはすごいと思うが、だから、「私が頑張ったのだから、あなたも頑張れ」というメッセージ、私はダメだなあ。

ただ、こういう思いであのインタビューを聞いていた人は、そんなに多くはないと思う。多くの人は、彼女の話に感動しながら聞いていたんだろうなあと思う。

でも、私はダメなんだあ。
この感覚分かってもらえるかなあ。

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コメント

 私もあれは変だと思いました。
 長いトンネルをやっと抜け出したのに、「これまで苦しかった」とか「勝てて本当によかった」もそこそこに、立て板に水の長広舌。あれは間違いなく予定稿(あらかじめ決めてあった科白)です。
 そんなこと考えてる暇があったんなら、そんなにつらくなかったんじゃないの? と疑ってしまうくらいです。

 まるで自分の勝利が日本中の苦しんでいる人の力になるかのようなメッセージにも違和感があります。マラソンやめたって死ぬわけじゃない彼女が「マラソンやめようか」と悩んだ苦労など、「いっそ死んでしまおうか」と思案投げ首の人に比べたら屁でもない、という見方もできるわけで。

 有森裕子の「初めて自分で自分をほめたいと思います(泣)」のほうが百万倍も感動的です。

 高橋は、日本の女子マラソン界では数少ない、「人前でちゃんとしたことが言える人」であるだけに、もったいないなあと思いました。事前の肉離れカムアウトといい、彼女、何か変です。

わたしも、同じに思いました。

説教くさいし、長いし。
せっかくの優勝が、あの「語り」で半減されたように思いました。

あれ、台詞を話しているようにも思えましたが、
不思議なインタビュー……
というか、演説でしたね。

やまださん、あべたかさん、ありがとうございます。
お二人に「あれは変だ」と言っていただければ私は幸せです。

こういう部分を変だという感覚を持つ子どもたちは、学校では生きにくいだろうなあと思いますが、国語の力はあると思うのですが、いかがでしょうか。

いわゆる道徳的には正しいことに対して、変だということを感じることはできても、それをなぜ変なのかを説明する力ってなかなかつかないと思うからです。

そして、
「君は変で、説明もできないのね」
となるような気がします。

ちなみに、彼女のインタビューが載っているサイトは、

http://www.hatena.ne.jp/1132481060

にありました。

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