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2005/12/03

ユニット授業

私の講座の後に、杉渕先生の講座を受けた。さすが、杉渕先生だった。
いくつも良い刺激を頂いたけど、同じことを考えていることもあった。
それは、授業を作るユニットと言う考え方である。

小学校は45分が一回の授業であるが、杉渕先生はその授業を3分から5分、メインディッシュの部分は20分、と授業の中にいくつもの小部屋をつくって授業をしているというのだ。

たとえば、小学校6年生の国語のユニット授業では、
 
 漢字音読リピート
 漢字書き取り
 語彙増やし
 百人一首
 詩の解釈(指名なし)

などをするという。これは、私もかねてから思っていることだ。

私は、中学校なので50分の授業である。これをぶっ通しで一つのテーマでやるのは、子どもにとっても教師にとっても厳しいことが多いと思っている。もちろん、ディベートの試合とか書写の実習とか作文の書き方などは50分ぶっ通しでやるが、通常の授業はユニットを意識している。

授業の考え方は、いくつかあるが、私は授業には次の三つが必要だと思っている。

1)連載
2)定番
3)新規開拓

1)は、いわゆる「帯単元」。一つのテーマをある期間続けて行う物だ。私は、「アンソロジーノート」「活舌聴音」という実践である。授業の導入でやる。
2)は、メインディッシュになる部分であるが、自分が自信を持って指導できる教材をすることである。私だと「ディベート」「短編問題集」「書写」などである。
3)は、年に一つぐらいずつであるが、今までに自分が取り組んでいない教材、指導方法などに挑戦する授業である。今年だと「津川式超記憶術」である。

これをさらに、50分の授業の中で細分化していくのである。そうすることで、子どもたちの集中力が途切れることなく、進むと思っている。し、杉渕先生もそうおっしゃっていた。

大事だと思う。ユニット授業。

百草園

mogusaimo
近くに住んでいると、なかなか訪れない場所がある。
百草園もそうであった。奥さんの実家もあるし、行こうと思えばいつでも行けるというのがまあ行かない理由だったのだが、ついに行った。

多摩の横山にある百草園は、非常に景色の良いところであった。
多摩川は言うに及ばず、天気がよければ東京タワーも見える。

写真は、百草園の一番高いところから、東京タワー方面を見たところ。
園内の銀杏の色と、園内で売っていた石焼き芋の色がそっくりだったので、並べて一枚撮影した。

この石焼き芋あたりに東京タワーを見ることができます。

2005/12/01

今晩中に2万アクセスに

届きますね。
キリ番の方、または、前後の方、書き込んでくださいね。

評価だけで良いのではないか

実は、今週は劇作家で演出家の平田オリザさんが、和田中学校で演劇の授業をしてくださっていた。一年生の総合的な学習の時間を使って、1クラスに3時間ずつという贅沢な時間を過ごした。

私は自分の授業があったので、ちょこっとしか見ることができなかったが、面白い授業であった。三省堂の教科書に載っているワークの元になっているワークである。

平田さんの授業が終わり、食事のあとくつろいでいるところに、電撃インタビューに出かけた。
質問の内容は絞って三つ。

1)型はどのタイミングで取り払うのか。
2)正しい発音はどの程度意識するのか。
3)評価から評定へはどのようにするのか。

である。

                 ◆

1)は、
「これはまさに、職人芸のもっとものところで、とても難しいところだと思います」
とおっしゃっていた。ワークシートには、場面の転換やストーリーを進めるための決めの言葉などが書かれている。つまり、これが型である。この型をどのタイミングでリリースしていくのかということを聴きたかったのである。

ディベートでも書道でも作文でも、私は型を重視する。そして、その型からリリースするタイミング、方法を考え続けている。平田さんはどうやっているのかを聴いてみたかったのだ。その答えが、上記の物である。

プロですし、同じワークを何回もしてきているので、そのタイミングはいくつかのパターンの中から選ぶことができると話されていた。それは、ちょうど、プロの棋士が子ども10人を相手に同時に将棋を指せるのと同じ例えではなされていた。とてもよくわかる。

よくわかるが、演劇の素人には難しいなあf(^^;。


2)は、
私が
「例えば、『し』の音が「し」でなくて、「スィ」である子どもが増えている気がするのですが、どうしたもんでしょうか。どこまで指導すれば良いのでしょうか』
と質問したところ、
「小学校時代から、体から出る言葉を大切にする指導が必要ですね」
とのことでした。また、
「今は、プロの役者でも一人一人発声の練習をします」
とのことでした。
なかなか難しいものですねえ。

3)は、
『例えば、今日の授業を国語で行った場合、どうやって評定、つまりは54321をつけるのですか? あちこちで聞かれている内容だとは思うのですが、どんなでしょうか?』
と聞いた訳です。
やっぱり何回も質問を受けているとのことでした。で、
「分かりません」
とのことでしたf(^^;。

ですが、会話を交わしながら一致したことは、

・ 表現の領域は、評定にそぐわないのではないか

ということです。評価はできるが、評定にはそぐわないのではないかということなのです。

実は、私もこれは前から薄々感じていたことなのです。指導したら、その分評価する。これは分かります。ですが、それがそのまま評定につながるかというとそんな簡単ではないと思う訳です。

たとえば、定期考査は授業で指導した内容をためておいて、ペーパーテストをやるわけです。実技系であっても指導して、トレーニングをしている時は、評価をしても評定はしなくてもいのではないかと。

ですが、この評定もしなくていいのではないか。評価だけで良いのではないかという発想です。「いいね」
「んー、もうすこし」
「を、そうきたかね」
というのでいいのではと。

どうなんですかねえ、こういうの。

短時間でしたが、非常に充実した時間でした。

2005/11/30

12/3に講座があります

以下のように講座があります。
私も前座で一つ講座を担当します。
本編はとても力のつく講座です。
ぜひ、お越し下さい。

引用開始 ーーーーーーーーーー


第22回連続ワークショップ
教師力UPセミナー2005のご案内
〜熱血教師が語る!子どもの力を引き出す方法〜

 最近、授業中、子どもたちが教師の話を聞かなかったり、すぐに
立ち歩きをはじめてしまったり、そもそも教科書を出すことを拒ん
だりなど、授業成立がなかなかむずかしくなってきているようで
す。比喩的に言えば、いま、教室は「安定した草原」ではなく、
「不安定な湿地」になってきたというふうに言えるのではないで
しょうか。

 こうした中、いま「授業成立を支える基礎技術」が強く求められ
ています。子どもを引きつける授業技術、子どもの集中力を生み出
す授業技術、子どもたちがついてくる授業技術です。

 高度な技術ではダメです。誰にでもできる普通の授業を支える授
業成立のための基礎技術が必要です。そうしたベーシックな教育技
術を学ぶために「教師力UPセミナー2005−」を企画しました。

 今回は、熱血教師・杉渕鉄良氏をお迎えします。
 10マス計算や音読指導など基礎学力指導に定評のある先生です。
基礎学力指導というと重くなりそうですが、杉渕メソッドの特徴は
明るく楽しいことです。たくさんの教育技術を使いこなして子ども
たちを育てていきます。「1000の技を持つ男」です。杉渕氏のワー
クショップを直接体験することによって、様々な役に立つ技能・技
術を知ることができるはずです。

 最近、授業が成り立たないことが増えたと悩んでいる方、子ども
たちをもっと引きつける授業をしてみたいと考えている方、授業の
中で子どもたちの知的な学びを作りだしたいという方、ぜひこのセ
ミナーに参加してみて下さい。きっと新しいヒントが見つかりま
す。

■日時:12月3日(土)13:00〜17:00
■場所:成蹊大学 9号館302教室(武蔵野市吉祥寺北町)
 *JR中央・総武線、井の頭線、地下鉄「吉祥寺駅」下車。
  吉祥寺駅前より関東バスで成蹊学園前下車(約10分)。

■演題・講師:
(1)教科別基礎講座
 13:00〜13:30「国語科学習ゲーム」
 ●講師:星 彰氏(東京都福生市立福生第七小学校)
  1979年東京都生まれ。小学校教師4年目。自己肯定感を持ち、
  自分をのびのびと表現できる子どもに育てようと、日々修行
  中。特に、話し合い活動に力を入れています。
 13:30〜14:00「これだけは身につけたい生徒指導の基礎技術」
 ●講師:池田修氏(東京都杉並区立和田中学校)
  1962年東京都生まれ。東京都教育委員会認定講師、NPO全国
  教室ディベート連盟常任理事。著書「こんなときどう言い返す
  ユーモアあふれる担任の言葉」(学事出版)など多数。
(2)特別テーマ講座
 14:00〜17:00「熱血教師が語る!子どもの力を引き出す方法」
 ●講師:杉渕鉄良氏(東京都板橋区立新河岸小学校)
  彩の国の住人。趣味は、格闘技、ボクシングを見ること、読
  書。著書に『家庭楽習でわが子は変わる—鉄人の学力向上法』
  『子どもの学力がぐんぐん伸びる家庭楽習』などの家庭向け教
  育書がある。

■定員:50名(定員になり次第締め切ります)
■参加費:2500円(授業づくりネットワーク会員:2000円)
     *当日お支払いください。

★申込・問い合ケ先
1)氏名、2)会員・一般の別、3)〒・住所、4)電話・FAX番号
5)勤務先、6)メールアドレスを明記の上、下記あてにFAX、
Eメールまたはハガキでお申し込み下さい。 
 授業づくりネットワーク事務局 担当:鈴木宣昭
 〒162-0814新宿区新小川町6-12 TEL/FAX:03-3269-3715
 Eメール:yoyaku@jugyo.jp

引用終了 ーーーーーーーーーー

では。

50分の上映会

このところ、三日続けて不思議な現象がある。
仕事が終わり、バス停に向かうのだが、バス停に届くか届かないというタイミングでバス停にバスが現れるのである。まるで、お抱えバスを持っているような感じだ。
ま、行きのバスは遅れ気味で迷惑している部分もあるのだが、このお抱えバス感覚はなんとも言えず良い。

                    ◆

また、帰りの楽しみというか、帰りの電車の活用方法を変えつつある。実験中だ。
いつもは、笹塚駅から急行か各駅停車に乗り、明大前駅で特急か準特急に乗り換えて聖蹟桜ヶ丘駅までという方法をとっている。この方法だと、接続次第だが乗っている時間は30分弱である。ただし、立ったまま。

そこで、笹塚駅から聖蹟桜ヶ丘駅まで各駅停車で帰ることにしてみた。乗っている時間は50分だが、座れる。そこで、膝にマックを広げて、一仕事するわけだ。

で、このときに一緒にDVDで映画を見るのである。私のPCは、ibookの12インチであるが、画像を半分にして、イヤホンで聴きながらでも結構楽しめる。

もちろん、重たい仕事はできないし、しない。例えば、授業の構想メモとか、教科通信とか、ブログの記事とかをするのである。

特急に比べて20分ぐらい帰宅時間は遅くなるが、なんとも良い時間である。
ちなみに、今日のDVDは、「swing-girls first & last concert」である。あの「swing-girls」の出演者たちによるライブコンサートだ。

50分間の乗車時間なら、ちょうどテレビ一回分になるな。今まで見ていなかったテレビドラマのDVDを見るという手もあるな。ふむふむ。なかなか楽しめる企画になりそうだ。

2005/11/29

自分でやる部分が増えるのだ

期末試験が終わった。今回のテストでは、いつもの漢字の出題よりも多くの漢字を出した。いつもは、読みが5問、書き取りが5問の10問だが、今回は書き取り15問で行った。というのは、この間、漢字の学習方法として新しく「津川式超記憶法」というものを紹介し行ってきたからだ。

私としては、

・ 重点的に指導してきたところ
・ 努力をすれば点数につながるところ

の配点を多くしたつもりだ。で、その結果はどのようになったかが問題である。

                  ◆

採点して得た感想は何かというと、
(ああ、学習習慣ができている人と、そうではない人の差がでたな)
というものである。『志学 NO.25』に私は以下のように書いた。

引用開始 ーーーーーーーーーー


津川式記憶術の私が考える弱点、つまり、四回時間をおいて記憶をするという部分の克服方法です。もう一度引用してみましょう。

なお、どのくらいの期間が「覚えている期間」かということですが、基本は、覚えてすぐに一回目、八時間〜一日以内に二回目、二〜四日以内に三回目、四〜一〇日以内に繰り返す時間を見つけてください。
                               『世界最速「超」記憶法』109p

引用終了 ーーーーーーーーーー

まさに、ここであったと分かった。
確認してほしい。授業中に津川式で漢字を覚えている時には、90%以上の諸君が、その場で簡単に漢字が書けるようになっていたこと。ところが、期末考査になると、できた人とできなかった人に分かれているのだ。

漢字の満点である30点を手に入れることのできた諸君は、この引用した部分がきちんとできた人であろう。そして、満点に遥かに届かなかった人は、ここができなかった諸君であろう。

                  ◆

私の知り合いに、この津川式の漢字の学習方法を使って、小学校の学級で漢字学習に取り組んだ先生がいる。その学級では、一週間後の漢字テストでは、50問の漢字、1問2点で平均点が98点を超えたということが報告されていた。

この小学校との違いはどこにあるのだろうか。それは、小学校では「二〜四日以内に三回目、四〜一〇日以内に繰り返す」を担任の先生が帰りの学活を使ってやらせていたが、中学校では、国語の授業中にこれをやらなかったことにあると思っている。中学校ではやらずに、『「二〜四日以内に三回目、四〜一〇日以内に繰り返す」ことは大事だから、やるんだよ』との話をした。かなり丁寧に話をした。

私は、意識してこの違いで指導した。

                  ◆

では、なぜ国語の授業中にやらずに、話をしただけにしたのか。もう分かると思いう。そうだ、「先生がその場にいて、時間を作り、強制的に行う学習」から、「先生が心の中にいて、時間は自分で設定し、自分からやろうと思って行う学習」を身につけてくれることを期待したからなのである。

学校に行っていれば勉強ができるようになると言うのは、半分正しくて半分違う。やっぱり自分からやる時間がないと、身に付くものも身に付かない。だから「側座核」の話も『志学』に書いたのだ。

小学校の勉強は、先生が側にいてくれていいのだと思う。だから、学級担任がほとんどの教科を教えてくれる。だが、中学校以降はそうではない。自分でやる部分が増えるのだ。

心の中に、
(よし、これはやらなければならないぞ)
と自分で自分に声を掛け、自分や自分の仲間とでやらなければならないことが増えてくる。そして、ここは大人が手助けしにくい部分なのだ。

なぜなら、それは、君が大人になるということの一部なのだからだ。

(教科通信「志学」 NO. 35 より)

2005/11/28

ちょっと関係していた

マンション問題、人ごとだと思っていたら、ちょっと関係していた。
私の住んでいるマンションも、ここには書けないが知っている人は知っているほど凄いことがあったが、そのこととも違う。

奥さんがつい最近、奈良に旅行に行ったのだが、その時に泊まったホテルが、例の建築士が関わって建築基準より下回っていたホテルだったのだ。

「安くて、きれいなホテルを見つけた」

と言っていて、そこに泊まったのだがそのホテルが件のホテルだったのが分かったのだ。

何事もなく帰ってきたら良かったけど、もしも何かあったらと思うと、恐ろしい。

2005/11/27

優勝パレードのあとの光景

ロッテマリーンズの優勝パレードが幕張で行われた。ディベート甲子園の全国大会で馴染みの街である。ビルの窓から、紙吹雪が舞う。きれいだ。

テレビでは、そのパレードの後にファンや子どもたちが紙吹雪を掃除している姿が映し出されていた。そして、
「良い姿ですねえ」
というコメントがあった。
確かにそうだが、実になかなか世界は広い。

向田邦子さんのエッセイにあったと思うのだが、確かブラジルのサンパウロでは12月31日、仕事が終わると、不必要な書類はビルからばらまくのだそうだ。そして、そのゴミは仕事のないホームレスたちが片付け、新年を過ごすためのお金を手にするというのだ。

日本の学校では生徒の「仕事」になっている学校の清掃も、アメリカでは業者の仕事になっていることがほとんどで、もし生徒が掃除をすることになれば、清掃業者は失業してしまうとのこと。

『下流社会』で論じられたように、日本がこの方向に行くのであれば、日本の優勝パレードのあとの光景も、変わるのかもしれないなあと思った。

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