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2006/01/29

小野道風

うーん、すごかった。

午前中、とうとう重い腰を上げて三楽病院に行ってきた。私としては原因はほとんど分かっているのだが、慢性化するとこれが他の病気を引き連れてくることになるかもしれないので、いちどきちんと調べてもらうことにしたのだ。

んで、問診を受けて血液検査をして、症状を軽くする薬を出してもらって、正式な検査の予約をしてきた。

で、何がすごかったのかと言えば、この後である。

                   ◆

折角都心に出たので、上野でやっている「書の至宝」展を覗いてみたのだ。糸井先生のように毎週のようにどこかに出かけていって刺激を受けている先生を見ていると、(私もしなければなあ)と思いながら、体調が悪いこともあり家からでなかったのだが、お茶の水から上野までは歩いても30分ぐらいだし、行ってみるかと思ったのだ。

上野に向かう途中、湯島聖堂と湯島天神で、子どもたちの学力向上と人間的な成長、私の研究がまとまるようにとお願いをして、東京国立博物館を目指した。

上野公園の大噴水の前では、「東京の名酒」という企画をやっていて、試飲もできたのだがここはぐっと我慢して、博物館の門をくぐる。

                   ◆

今回の出品は、そらあすごい。何しろ中国のいっちばん古い金文、甲骨文から始まって、私が学生時代に書きまくっていた王羲之(を、すごい。ことえりは一発で変換したぞ)や欧陽詢(うひゃあこれも)や貯水量(あ、これは違う)ではなくて、ちょ遂良(あれ、「ちょ」がでない。示す篇に者なんだけど)が出品され、曹全碑、蘭亭の序(これもでる)までも出ている。肉筆の臨場感にほとんど打ちのめされそうになる。

さらに日本の作品も、聖徳太子、空海、藤原行成、藤原佐理、藤原定家に・・・とすごいのだが、私が魂を奪われたのは、なんと行っても小野道風(おののとうふう)であった。

実は、恥ずかしながら、彼の作品を直に見るのは初めてである。
だが、一目で倒されてしまった。「屏風土代」である。
じーっと見て、時間をおいてまた見て、さらに見てと時間をおいて最初から最後まで舐めるように見てきた。

その技術のすごさ、配置の妙、変化の大胆さと文字が動き出している、いや、動き続けているのである。ちょっと気持ち悪くなるぐらいであった。だから、時間をおいて見直していたというのもあるのだ。

キザで、格好つけているのにそれが全く嫌みにならず、凄みにすらなってしまう大胆な展開。
その筆跡の向こう側に、この作品を書き終えて
「どうよ?」
とこちらを振り向いている彼の姿が見えてくるようであった。

いやあー。すげーすげー。

                   ◆

展覧会の会場には、休憩のための椅子が結構ゆったりと合ったのだが、私はそれよりもでかい紙と筆と墨が休憩室に欲しかった。あの字を見てエネルギーをもらったのだが、それをとにかく字に表したかった。

「でやあああああzsdfjgぃおあsjdふぉいたれおいぐぁおdんgとかhじょg@いあい!!!!!」

てな感じで書きたかったのだ。

そんな博物館が欲しい。
うーん、小野道風。ちくしょう、すげーなー。

                   ◆

その後、新宿でちょっとした新年会。
書道の興奮が覚めやらず、がーっと飲んでしまった。
うまかった。

その席で、すごいことになりそうな話を聞く。
早くて三年後であるが、これが本当になったら、すごすぎる。
ここには書けないが、記念に自分のメモとして残しておく。

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コメント

書の至宝展すごかったですね。人もすごかったですけど。
私はただただすごさに圧倒されて、自ら書きたいとは、とてもとても思いませんでした。
でも札幌に帰ってきてから、だんだんと何か書きたくなってきて、思わず筆を取り出して、ちょっとだけ書いてみました。
あまりにすごいものを見てしまうと、それが自分の実力とはあまりにかけ離れていると、圧倒されるばかりで、自らやりたいとは、すぐに思えないものなんでしょうね。
ディベートも同じかもしれませんね。

岡山さんがご覧になっているとは思いませんでした。ブログを拝見して驚きました。しかし、すごい作品ばかりで知恵熱が出てきた感じでした。
今日の授業では、いつもより丁寧に字を書いていました。

緊急事態が発生してしまいました。
HDが急遽、止まってしまいました。
バックアップをとってあったものはなんとかなっていますが、
メール関係が全滅のような気がします。
ブログのパスワードもすっ飛んでしまい、コメント欄に状況を書いている次第です。

連絡は学校に電話でいただけると助かります。
原稿関係は、取り敢えず昨日仕上がったので、プリントアウトしたのですが、デジタルデータはすっ飛んでしまっている感じです。

すみません。

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