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2006/02/21

小論文の二つの型

小論文は、大きく分けると二つの型がある。一つは、問題解決型であり、もう一つは、定義型である。与えられた論題に対してどちらの型で書き進めれば良いのかを考え、書くことにする。

問題解決型の論題は、「電車の優先席を廃止すべきであるという考えがあるが、あなたの意見を書きなさい」というタイプで、定義型は、「日本人は幸せであるかどうか、あなたの意見を書きなさい」というタイプのものである。

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問題解決型の文章は、さらに次の三つのパターンで書くことが出来る。g


(1)は、現状(いまの様子)に問題があり、プランを実施すると、メリット(良い点)が発生するのでプランをしようという流れで書く。たとえば、「現状の学校のトイレは非常に寒い。便座ヒーターを設置すると、安心してトイレを使えるようになり健康にも良い」のようなものである。
(2)は、現状には特に大きな問題点はないが、プランを実施するとメリットが発生するので、プランを実施するのが良いと書く。たとえば、「クラスに大きな問題はないけど、さらに仲良くなるためにレク大会をしよう」のようなものである。
(3)は、ある「目標」を達成するには、このプランを実施するのが一番良いという流れで書く。たとえば、「期末考査では平均点80点以上を目標とする。そのための勉強方法は、以下のものである」のようにする。

もちろん、反対側もある。(1)’は、現状に問題はない。しかし、プランを実施すると、デメリット(悪い点)が発生するのでプランは行わないの流れで書く。(2)’は、現状には特に大きな問題点はないが、プランを実施するとデメリットが発生するので、プランを実施するのは悪いと書く。

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初心者は、この問題解決型の時には、(1)の型を使って書くのが書きやすいだろう。なぜならば、現状とプラン後の差がはっきりと出るからである。注意しなければならない点は、「本当にそのプランでないとメリットは生まれないのか」ということである。そのままにしていおいても、問題が解決するなんて場合は、説得力がなくなる。例えば、(1)で、「今年学校の予算を使って便座ヒーターを設置しなくても、来年区の予算で設置される」なんて場合は、ダメだということだ。

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もう一つの定義型についても説明する。定義とは、「言葉の意味を定めること」である。「日本人は幸せであるか」と言われて、日本人とは何かと考える人は、まあ、いないだろう。一般的には、日本国に国籍のある人でいい。

しかし、「幸せ」については意見は別れるだろう。例えば、ある人は「一日に三食食べられること」だが、ある人は「体が思い通りに動かせること」かもしれない。また、「一日中本を読んでいられること」「家族に囲まれて生活すること」「自分にあった仕事ができていること」「高収入を得られること」「一人で暮らせること」などなどいろいろである。

このような違いのことを「価値観」の違いというのだが、この部分を自分とは違う価値観を持っている人に
(なるほど、こういう見方もあるのか)
と思わせるような文章を書くことができれば、この定義型の小論文はうまく書けたと言えるだろう。

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実際の授業では、この二つの型を使って練習の文章を書き、その後、新たな論題を私の方から提示して、本番として書いてみることにする。

ちょっと頭を使うが大事な部分だ。しっかりやってみよう。

(教科通信「志学」 NO. 47 より)

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