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2006/02/21

大人にはなったのか? なっていたのか?

三年生は、小論文を学んでいる。この小論文をもって、卒業論文としたい。
今回挑戦するテーマは、「大人とは何か?」である。三年間学んできた知識と体験と技術をもとに、あなたの考える大人というものを説明してほしい。

授業では、君たちに大人とはなにかを定義してもらい、それを私が検証し、私が考えた「大人」の定義に至る思考の過程を紹介しする。これを受けて君たちの再定義を小論文にまとめるという流れで行う。

以下に示すのは、授業中に君たちに紹介した詩である。授業中は時間の関係で一つしか読み上げることが出来なかったので、その詩と一緒にもう一つの詩も紹介する。君たちの小論文の参考にしてほしい。

引用開始 ーーーーーーーーーー


あのときかもしれない   長田弘 『深呼吸の必要』から

 きみはいつおとなになったんだろう。きみはいまおとなで、子どもじゃない。子どもじゃないけれども、きみだって、もとは一人の子どもだったのだ。
 子どものころのことを、きみはよくおぼえている。水溜まり。川の光り。カゲロウの道。なわとび。老いたサクランボの木。学校の白いチョーク。はじめて乗った自転車。はじめての海。きみはみんなおぼえている。しかし、そのとき汗つぶをとばして走っていた子どものきみが、いったいいつおとなになったのか、きみはどうしてもうまくおもいだせない。
 きみはある日、突然おとなになったんじゃなかった。気がついてみたら、きみはもうおとなになっていた。なった、じゃなくて、なっていたんだ。ふしぎだ。そこには境い目がきっとあたはずなのに、子どもからおとなになるその境い目を、きみがいつ跳び越しちゃっていたのか、きみはさっぱりおぼえていない。

* 著作権の関係でネット上では以下省略する
引用終了 ーーーーーーーーーー

(教科通信「志学」 NO. 48 より)

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