« 倒れないように行こう | トップページ | 言葉を学ぶ一つの理由 »

2006/03/07

命を大事にするおまじない

和田中学校には、池がある。
だいたい三畳ぐらいの大きさである。
ここに、蛙が住んでいる。ヒキガエルである。

暦の上では今日で「啓蟄」を迎えたのであるが、それよりも前から氷が溶けた水面にプカプカ浮かびながら交尾をしていた。

交尾をすれば卵が出来る。池の中には結構な数の卵がある。一説には、和田中学校の生徒の数倍の数があるとも言える。

が、放課後何気なく池を見たら、卵が池の渕に取り出されていた。池の底に落ちた落ち葉を掬うためにあるネットで掬ったのであろう。

池の周りには中学二年生の娘達がワイワイしていた。

私は渕に貼付けられている卵が、なんとも居たたまれなくて池に戻そうとネットでこそいだ。すると、娘達は、キャーキャー言っている。

なんだあ。え? 気持ち悪い? まあ、確かにネバネバしていて見てくれも良くないわなあ。だけど、たかが蛙ではあるが、目の前で命の可能性が放り出されているのを見るのは忍びない。

ネットで卵を池に返してみた。ところが、ネバネバが池の渕にくっついてなかなか戻らない。そこで、手で取って池に戻した。すると、

「うぎやあああああああ。ばっちい」

と娘達は騒ぐ。
何を言うとるか。命の源が汚いわけないだろうが。
そして、

「先生、優しいんですね」

という。
何を言うとるか、諸君が残酷なのだろうが。
卵をつかんだ手を水道で洗い、その残りの水を娘らに向けてちょこっと、ぴっぴとしてやった(^^)。

「うわああああああああああ」

と逃げる。
何を逃げる、これは命を大事にするおまじないであるのに。

« 倒れないように行こう | トップページ | 言葉を学ぶ一つの理由 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/95613/8991765

この記事へのトラックバック一覧です: 命を大事にするおまじない:

« 倒れないように行こう | トップページ | 言葉を学ぶ一つの理由 »