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2006/03/04

でかい紙に「うしゃあ!」と文字を書く

sho
「気持ちい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!」
「もう一度やりたい〜〜〜〜〜〜い!」
という諸君の声を席書大会終了後に何人からも聞いた。
この授業をやってよかったなあと思ったよ。

こんなにでかい紙に「うしゃあ!」と文字を、しかも筆で書くという経験はあなたの人生では初めてのことだろう。それもたった一枚の紙に書く。書き直しはない。

教室では、書写として『蘇孝慈墓誌銘』を模書してきたが、今回はあなたの好きな詩、短歌、俳句、ことわざ、名言、歌詞などの言葉から、その言葉にあったスタイルの文字で書くという書道に挑戦したのであった。

                  ◆

先日、「書の至宝」という展覧会を東京国立博物館に行ってみてきたのだが、これがまあすごかった。中国で文字が発明され、それが骨に刻まれ、青銅器に残されたころから、日本に伝わり聖徳太子が、藤原定家が、さらに空海に小野道風にと書いた文字が一同に並べられていたのであった。

ま、私が生きている間にこれだけの作品が一カ所に並べられることはないだろうと思って見に行ったのだが、動くはずのない書かれている文字が、踊り出すように、歌い出すように見えた。1000年以上の時を越えて、迫ってくる強さを感じたんだなあ。

墨と紙と筆だけで書き残された文字なのに、思いや考えを残したい、伝えたいという思い、エネルギーが伝わってきたのだよ。

                   ◆

で、今回の書道である。
(ああそうか、自分の好きな言葉を書くってのはこういうことなんだ)
と分かった人がいたのではないかと思う。

これからはますますワープロやインターネットということで、コンピュータを使って文字を書くことが多くなるだろう。それはそれで良い。便利なものは使えば良い。しかし、手書きで伝えることのできる、いや、手書きでなければ伝えることが出来ない「何か」というものがあり、その「何か」を人間は感じることが出来るのである。

たくさんの表現方法を持ち、その中であなたの思いや考えを伝えるのに一番適している方法を使って伝えられるようになってくれると良いなあと思う。

これからも、あなたの言葉、あなたの字を紡ぎ出していってください。

(教科通信「志学」 NO. 51 より)

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