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2006/03/05

ばたばた歩き

「真実は細部に宿る」

このごろ、この言葉が本当だなあと思う事が続く。
私は元来だらしがなく、怠け癖があるので大雑把に捉えてやるということが多い。そのため、最後のところでうっちゃりを食らう事がある。
(ここは出ないだろう)
と思った場所が試験に出たりするということを数多く経験してきた。

もちろん、大雑把に構える事でやることに「遊び」の部分が出来て、その場での臨機応変の対応ができるということもある。というか、そうやって臨機応変の力量を磨いてきたのだと思う。

その臨機応変の対応が一冊の本になったのが、『こんな時どう言い返す』であって、おかげさまでそこそこ売れている。(ありがたいありがたい)

が、人間は無い物ねだりをするもので、コツコツとか確実にとか計画的にとかという言葉に、私は憧れる。これが出来る人は格好いいなあと思う訳である。

                   ◆

先日たまたま「ビューティーコロシアム」という番組を見ていた。いろいろな意味で美しくはない女性が、化粧の方法や美容整形手術をして美を手に入れるという番組である。

その回は、番組始まって以来の女性が登場していた。鼻の軟骨がなく、「フランケン」などのあだ名を付けられ、それは可哀想な半生を送っていた訳である。それが、半年以上の手術を施されて「美しく」なってスタジオに現れたのである。

が、その登場シーンの最初、スタジオに向かって歩き出すその足音で、
(あれまあ)
と思ってしまったのである。歩き方がおかしいのである。それが足音で分かるのである。美しくなった顔で颯爽と歩こうという気持ちは分かるのだが、その歩き方にその人の生き方が現れているのである。

なんというか、ばたばた歩くのである。もちろん、ハイヒールを履いていたので実際はばたばたという音ではなかったが、品のある歩き方ではなかったのである。顔の作りと足の動きが非常にちぐはぐであったのだ。

(そういう顔、そういうメイクをしている人は、そういう歩き方はしないぞ)
という歩き方であった。

                   ◆

人間が育つというのは、大変な事だと改めて思った。仮に一部を直せたとしても、トータルが改善される事はないのだ。もちろん、手術前の彼女と手術後の彼女であれば、彼女自身は大きな違いに喜びを得て、今後の人生に自信を持つ事が出来、幸せになる可能性は高い。

しかし、一方の体に染み付いている今までの自分の立ち居振る舞いも、その顔に合わせてヴァージョンアップしないと、違和感の固まりの個人になってしまうだろう。人はそこを見抜き、本人はそこに気がつかない。これは私にとっても当てはまるはずだ。

自分を磨くために、自分が心を許している仲間たちより、少し緊張を強いられるようなグループの中に身を置く事は大事な事だと思う。しかし、この「ばたばた歩き」になってしまっていないかどうかは、常に気にする必要があるのだろうなあ。

「真実は細部に宿る」のである。

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