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2006/03/12

発見ではなく編集

卒業遠足は、ディズニーランドであった。賛否両論あるが、私はここでの遠足は将来的には限界に達すると思っている。なぜなら、キャパシティが限界に来ていると思うからである。

ま、これを「無事に」終わらせて、一日が終わった。
久しぶりに歩きまくったので、ちょっと疲れたかな。
でも、昼ご飯が思ったよりもよかったので、満足。

                  ◆

次の日、土曜日の朝。年に数回、高校時代に感じることができた、あの清々しい朝を迎えることが久しぶりにできた。空は晴れ、空気は暖かく、日差しは穏やかで、気持ちのよい音楽に出会うことができる。今朝はそんな朝であった。

それは、今朝聴いていた音楽と関連するのかもしれない。
80年代の音楽をitunesの一つのフォルダに入れていたのを聴いていたのだ。

いや、そんなことは関係ないのかもしれない。
気持ちよく時間が流れることを受け入れる私に、やっとなれていたのかもしれない。

                  ◆

午前中は、細かい仕事をして過ごす。そして、午後から全国教室ディベート連盟研究開発委員会主催の研究会に出席する。今日は、明治大学の辻脇葉子先生による、講座である。

辻脇先生は10年ぐらい前に私の講座を受けていただいた仲だ。
相変わらず明瞭な(つまり質問した内容にはきちんと焦点を当てた)、受け答えをしていただいて、嬉しくもあり、納得の度合いもありの講座であった。

                  ◆

この研究会の良さは、ディベートのなんたるかをほぼ理解している人もいれば、全くの初心者の人もいることである。

で、初心者の方の「分からない」という発言から、議論が深まることがさらに良いことである。

成長社会を経て、これだけ成熟社会にたどり着いた私達が目指せるものは、発見ではなく編集であるというのが私の主張である。新しい哲学を発見するのでなく、哲学のアウフヘーベン、または、視点の提示・転換・融合が重要である。

そうだとすれば、この初心者の「分からない」という発言は非常に大事なものになるのだ。

                  ◆

研究会後は、懇親会へ。初対面の人とも楽しくなれる。
ディベートや読書のとる学びのスタンスについてなどについて、話す。

私は、マトリックスを書いて自分の考えを説明した。
このところ、この考えをもとに授業を見直しているのだ。

そして、最後にもう一件行く。私の大好きなバーだ。作家の山口瞳さんが愛した店で、大人にならないと行けないなあと思い、30歳になるまで我慢していた店だ。

そこで仲間達と静かに、酌み交わす。
相変わらず、いい感じであった。良い一日であった。

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コメント

このマトリックス、非常にわかりやすいです。
さすがです。
目から鱗です。


なるほど!
と一人悦に入っています。

このマトリックスは、一昨年大学院に通っている時に、教育工学の授業を受けている時に、思いつきました。

突然ホワイトボードのところに行き、
「ですから、これらのことをマトリックスで表すと、このようになるのではないかと思うのですが」
と説明したところ、担当の先生も大いに感動してくれました。

このマトリックスと国語の授業との関連を「教職教養」の4月発売になる増刊号に書きました。良かったら目を通してやって下さい。

マトリックスをナプキンに書いて頂いた者です。ありがとうございました。

私にとっては、読書が実は自主的は学びなのだというのが、最大の発見でした。あるとき本を読みたいと思い立ち、本を選び読む。親に「あんたまた遊んでいるのね」と言われても読む。(learn しようとしているのにteach されよと言われているわけで、そこでは反発はあるかもしれませんが、成長の証でしょう。)
読書は、単に知識をえるとか、頭を鍛えるいうことだけではなく、そういう意味でも重要なのだと思いました。

ところで、そんなにいいバーなら私も行けばよかったです。
(もっとも、お酒は滅多に飲まないのですが)

おまけ:どうでもいいことなのですが、learn/study は、coach/teach との対応関係はあるのでしょうか?
(いえ、ちょっとわからないだけです。)

ではまた何かの折りに
ケイト

走り書きで失礼しました。正式にはリンク先にあるマトリックスですので、ダウンロードしていただければ幸いですf(^^;。

私も高校ぐらいまでは本を読んでいると、「何遊んでいるの?」と親にいわれました。ところが、大学で文学部に入り本を読んでいると「あら、勉強しているの?」とお茶が出て、就職して本を読んでいると「仕事大変ね」とお茶に甘い物がつくという経験をしました。

勉強(study)としての読書もあるとは思うのですが、学び(learn)としての読書の楽しさを理解して、中学生が卒業できると良いなあと思う訳です。

あのバーは、知る人ぞ知るなのですが、狭いので運が悪いと入れないのです。またの機会に。

対応関係は、その時にでも(^^)。

では。

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