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2006/03/16

アンソロジーノートに書いてね。

期末考査に、「先生がアンソロジーノートに書く詩の中で一番好きな詩は何ですか?」という質問があった。難しい質問である。私のデータベースには詩、短歌、俳句だけで600以上、名文になると1200以上のデータがある。その中で一つか。

考えて選んだのが、以下の詩である。中学生のときに出会い、中学生の時から大好きになった詩だ。2Bでは書く時間があったが、他のクラスではなかったので、志学で紹介する。アンソロジーノートに書き写しておいて下さい。

                  ◆

ネロ ー愛された小さな犬にー
                        谷川俊太郎
ネロ
もうじき又夏がやってくる
お前の舌
お前の眼
お前の昼寝姿が
今はっきりと僕の前によみがえる

【インターネットのため中略】

しかしネロ
もうじき又夏がやってくる
そして
僕はやっぱり歩いてゆくだろう
新しい夏をむかえ 秋をむかえ 冬をむかえ 春をむかえ 更に新しい夏を期待して
すべての新しいことを知るために
そして
すべての僕の質問に自ら答えるために

                  ◆

少年時代に別れを告げ、本格的に青年時代に向かって歩み出す決意が描かれている。
これがなんとも言えず、勇気を与えてくれる。

実は、この詩は私の結婚式の時に、参列して下さったみなさんに結婚の承認として、この詩の一部を読んでいただいのである。私達の結婚式は人前式だったので、参列して下さった皆さんに結婚を誓おうと決めたのだ。君たちに紹介していて思い出した。

三年生、諸君。私のアンソロジーノートはここで終わるが、できればこの先、君が出会うさまざまな名言を、あなたのアンソロジーノートの続きに書き続けていくことをお勧めするよ。

3年続けると宝物になるよ。

(教科通信「志学」 NO. 54 より)

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コメント

谷川俊太郎…僕も大好きです。
恥ずかしながら、実は氏の魅力は小学2年生の息子から教わりました。
ウチの息子は氏のとある詩集の、はしがきをとても気に入ったと、コピーをいつもランドセルの中に持ち歩いています。まったく、そんな感受性がどこから育ったのだろう??と不思議に思いますが(笑)、彼に谷川俊太郎の詩を触れさせてくれた学校の先生と、僕にその詩集を教えてくれた息子に感謝です。

そうですか、息子さんに習いましたか。良いことですねえ。その詩集、はしがきはなんでしょうかねえ。

谷川俊太郎、萩原朔太郎、高村光太郎の三人を、私は詩人三太郎と勝手に呼んでいます。機会があったら、こちらも手にしてみて下さい。

(笑)3大太郎かあ。高村光太郎は池田先生の影響もあって、中学生~高校生時代によく読んでいました~。
はしがきは『朝』という詩集の中の「おはよう」という端書です。友人が地元で谷川先生の講演会を主催し、チビはサインまでしてもらっていました。

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