葵祭の一日
今朝は四時台に目が覚めた。
そうであっても、もう外は明るい。
そのまま起きて、締め切りを過ぎてしまった原稿の最終推敲を行う。
朝食をとり、読書読書。
そんなに読んでいない方ではないと思うのだが、来年度の準備に必要と思われる本を時間のあるうちに、とにかく読み進めようと思って読んでいる。4月の本代はちょっと考えたくない。
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今日は京都三代祭りの一つの葵祭。人々が古式ゆかしい格好をして、京都御所、下鴨神社、上賀茂神社と練り歩く。何を祭っているのかはよくわからないが、とにかく見ておこうと思っていった。
京都橘大学は、そんなに大きな規模の大学ではないが学生は全国各地からやってくる。来年私が担当する児童教育学科もそういうことになるであろう。その時、18歳で地方からやってくる学生達に多少は京都の事を説明できるようになっていた方がいいだろう、と思いなるべく京都らしいところには顔を出しておくことにする。
頭に来たのが、新聞社のカメラマン。S新聞の女性記者であった。記者が記事を作るために列の中に入って写真を撮るのは、分かる。しかし、撮り終わった後にどうどうと一緒に歩いているのには、頭に来た。こっちは、一枚の写真を撮るのにずっと良い場所に立っているわけである。その記者がフレームに入ってしまうと台無しになるということが分かっていない。
人の気持ちに立てない新聞記者は、良い記事が書けるとは思わない。
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午後は大学に戻って、事務仕事と授業の準備。書き終えた原稿を送り、手紙を書き、本を調べてといつも通りの私。そんな私が楽しみにしているのが、三時過ぎ。
三時を過ぎると、子どもたちが釣り竿を持って研究室の前を通る。
研究室の前には小さな池があるのだ。
釣っていいのかどうか分からないが、子どもたちが嬉しそうに、それでいてオドオド研究室の前を通るのを見ると、なんかこっちもニコニコしてしまう。だけど釣れたような様子はないなあ。
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夜は、東京から来た知り合いの編集者さんとお食事。高瀬川の畔の店だ。
ゆったりと京都の料理を味わう。一品ずつの小鉢もおいしかったが、最後に出たショウガご飯が絶品であった。編集者さんの体調が悪く、二次会はなしにして、帰宅。
はあ、良く歩いた一日だった。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
先生ともなると来年の準備の為に読書するなんて、読書の仕方も変わるものですね!私達よりはるかに実用的な読書です。
「4月の本代はちょっと考えたくない。」と仰るあたり、そうとう買い込んだのでしょうか…私も久々好きに本を買おうと思ったら、独身の時のように思うようにお金が使えないのでなかなか買えないな~と思いました。あれやこれやと気ままには買えないですね。めぼしをつけて何冊か買うようにしないと!もしお勧めの本があったらよろしければお教え下さい!
葵祭りの古式ゆかしい風景に癒されました!
さすが京都!悠久のロマンと申しましょうか!源氏物語にも登場したお祭りが現在まで変わらず続けられているなんて、凄いことですね。目の保養になりました!
投稿: ゆき | 2006/05/17 05:19
んなもん、仕事としての読書ですからf(^^;。
料理人が珍しい食材がないかと市場に行って材料を買い、来年の春のメニューのために一品試しに作ってみるのと基本的にはやっていることは同じです。
中学校の教育を土台にしているので、中学校関連の本は読んでいるのですが、小学校関連の本は中学校に比べれば薄いので、読んでいるというところでしょうか。
また、かつて読んだ名著を読み直すと、当時は理解できなかった、または問題にもしなかったところが新たな展開を見せ面白いもんです。
本当は、楽しみとしての読書もしたいのですが、しばらくはオアズケして読み続けようと思っています。
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そうですね、年がら年中お祭り、それも古式ゆかしいお祭りをしていますから、時間を作れたらいらっしゃい。
私もちょこっとガイドが出来るようになれればなあと思い、回っておきます。
投稿: 池田修 | 2006/05/17 16:46
うう~ん。料理人だったらなんとなくピーンとこれだ!と思って食材を選ぶんでしょうけど、本となるとなぁ~、ピンと来ません。
来年をちゃんと見据えてなければ出来ないことですね。来年の話をすると鬼が笑うからなんて言って、頭からっぽの私には目が眩むようです~。ちゃんと考えよう…。
ガイドとは!でも、大丈夫です!お寺マニアな私ですから、行きたいところはばっちり調べたりしてます。今では、脳内旅行が趣味みたいなものですから!最近は、伏見稲荷の鳥居を端っこまで歩くのが夢です。あ~でも、先生のことだからな。乙なガイドに心ときめかされそうです!…もし時間が作れたなら…絶対先生のところに行きますとも!
投稿: ゆき | 2006/05/18 00:31
子育てが一段落着いたら、仲間と一緒にいらっしゃい。久しぶりの修学旅行ってな感じかな(^^)。
投稿: 池田修 | 2006/05/18 19:23