移動から旅へ
久しぶりに朝から気持ちよく晴れた。
新緑の比叡山を前景にして登ってくる朝日は清々しい。
久しぶりに朝風呂に入り、うどんの朝食を楽しむ。
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4000キロは越えたなあ、この二ヶ月で移動した距離は。細かいところを入れれば5000キロに達しているかもしれない。自分でも驚いている。
私は若い時は、動物の生き方をするものだと思っていた。あちこち移動を重ね、ふらふらと動き続ける生き方である。ところが、教師になった事や家を買ったころからか私は植物の生き方をするタイプなのかと思うようになった。
家に仲間を呼んで、季節ごとの宴会をして、あれこれするのが心地よいと感じるようになったのだ。年齢を重ねるという事とは違う部分でそう思うのだ。
が、そんな私が4000キロを越える距離を移動している。まあ、人生は思うようにならないものだ。その思うようにならないものを楽しみ、次には何がやってくるのかとわくわくしながら待てるようになると、人生はさらに面白みを増すのだろうと思う。
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昨日、昼ご飯をとって研究室に戻ろうとすると教職を専攻している学生達が待っていた。学生たちの行うある活動のために責任者になってほしいという事なのだ。活動の内容も立派なものだし、私は引き受ける事にしているので、良いよと言った。取りあえず3年間面倒見ましょう。
まだ大学にはほとんどしがらみはないし、私を必要にしてきた最初の学生達の願いは受け入れようと思っていた。日本ハムファイターズの新庄選手も、大リーグから日本に戻る時に
「一番最初に言ってきてくれた球団にしようと思っていました」
と言っていた。私もそうだなと思っていた。
その後、彼女らが教育実習に行く時の相談をしてきたので、これに答える。LHRも任されたのだが、何をしたら良いのかと困っているとのこと。ま、いろいろとアイディアはあるが自分がやりたいことをやらないと勉強にならないので、それを聞き出して資料の本を貸し与える。
実習に行く前に、時間を取ってリハーサルをさせたいなあ。
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そして、思うのはやっぱり旅に出たいという事だ。
うー、旅をしたい。
南の島に行きたい。
ホゲーッとしたい。
半袖半ズボンで過ごしたい。
日本語ではない、英語でもない現地の言葉の中に身を置きたい。
今年の夏はどこかに行けるかね。
移動を重ねるごとに、移動ではなく、旅をしたいと思う私であった。
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