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2006/05/28

全国大学国語教育学会初日

全国大学国語教育学会初日。朝食の会場で国立教育政策研究所の有元先生とお会いする。私が大学に移った事を喜んでくださり、今後の事もいろいろとアドヴァイスをしていただいた。嬉しいねえ。

            ◆

大熊先生と待ち合わせをして、タクシーで岩手大学にに移動。
広いなあ。大学の中もタクシーで移動するわけだから。
新緑がとても美しい。

            ◆

午前中は5つの発表を聞く。
圧巻は、岩手大学の望月善次先生であった。
望月先生では歌人でもある。有名な先生だ。
昔、先生とはインターネットを使って連句を遊んでいただいたことがある。

その作風、作品に、あたたかく熱いお人柄を感じていたが、実際にお会いするようになってからますますその思いを強く抱くようになった。

今日のご発表は、
「教師力量モデルと大学教育の距離 〜 国語科教師教育研究整理の一環として 〜」
というタイトルであった。

先生が、教師に成りたいと若き日に思ったその熱い思いからスタートした研究を、続けられていることに胸を打たれた。そして、その研究から学びたいと思った。

朴訥とした語り、そう発表ではあるのだが、「語り」という表現がぴったりのご発表であった。

私もその熱さに打たれて、質問をしてしまった。

『教員の免許更新制度が、現職の教員にもという話が出てきていますが、先生の教師力量モデルとの関連からすると、どのような関連が考えられるでしょうか』

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060526-00000033-mai-soci&kz=soci

と質問をしたところ、
「池田会員からのご質問ですが、更新制度そのものは大事なところがあると思いますが、今回の免許更新制度には、教育に対する愛がないので反対です」
とズバッと答えていただいた。

同じく国語の研究を志す者として、学会に参加している研究者に対して、望月先生は、どんなに若い必ず「○○会員」と同じ土俵に置いて話をされる。こういう言葉遣いをされると、しっかりと勉強しなければなあと思う。

            ◆

もう一つ挙げるとすれば、やはり難波先生@広島大学の発表だった。
国語科の解体と再生をキーワードにし、これを真摯に研究されている。

私も今の国語科は二つの部分で大いに不満である。
1)授業時数が少なすぎる。
2)扱う領域が偏りすぎる。
というものである。

私の研究キーワードは、「国語科を実技教科にしたい」であるが、難波先生の知見に学びながら、研究を進めたいなあと思った。

            ◆

午後は、パネルディスカッション。先週も全私教協のパネルディスカッションでお顔を拝見した藤原和博先生が登壇。ご縁があるなあf(^^;。

途中で突然に私に話を振られてしまい参ったが、まあ、それもありか。

            ◆

学会の懇親会は、そりゃあ日本の国語教育のお歴々だらけである。雑誌か、遠くからお顔を拝見しただけの先生ばかり。ちょっと緊張しながら参加。
オープニングに岩手農林高校の学生による、鹿踊が披露される。いいもんだなあ。

懇親会では、たくさんの研究者の方とお話ができた。
広島大学の難波先生のブログも読んでいる事を本人に伝えるf(^^;。かなり驚かれていた。
信州大学の藤森先生は、なぜか私と似ているという話で難波先生と日体大の奥泉先生が盛り上がる。そういえば、私の母方のおじさんに似ているかも。
秋田大学の阿部先生には、山梨大学の須貝先生を紹介してもらう
「私と同じ、竹内先生のゼミで、私の後輩ね」
と。

そして、みなさんが
「良かったね、池田さん。大学でのご活躍楽しみにしているよ」
と言って下さった。幸せである。

            ◆

その後、二次会で学芸大学の仲間達と飲む。
若い仲間達と飲むというのは、非常にエネルギーを貰える。
自分の実践や研究で、考えになる前の思いを語り合っていると、自分の思いが考えの方向に向かっていくのを感じる瞬間がある。これが嬉しい。

この時に感じた瞬間が、後から具体的に何らかの形になることもある。
もちろん、お酒を飲まなければなんも出てこないというのでは、単なるアル中ーだ。
そうではなくて、心がゆったりしたときに出てくるこの閃きの瞬間がいいんだなあ。

会計をしているときに、みなさんと逸れてしまい、私は一人でホテルに戻る。
戻れてよかったあ。

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コメント

素朴な疑問ですが、師匠はこの「国語」という科目名については、どのようなご意見をお持ちですか?

あんまり深く考えた事はないんですけど、中学生の時に英語ということばを手にしてから、
(んじゃあ、日本語ではないか?)
と思った事はあります。

現状では、国語教育と日本語教育とでは、守備範囲が違っていますので、今から国語を日本語という授業名にするのは現実的ではないと思います。双方の知見を活かしながら母語の学習を高められるようにしたいなあとは思っています。

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