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2006/06/01

採用試験の基礎学力とは?

「基礎学力を付けたいのですが」
とある学生が研究室にやってきた。
『ん? なんの?』
と聞いてみると、教員採用試験に向けてとの事。
大学三年生であるから、一年前からの準備ということになる。早すぎる事はない。

            ◆

私の場合、純粋な試験勉強は現役の時も二年目の時も三ヶ月だけであった。自分の性格を考えるとコツコツと試験勉強をする事は出来ないからだ。高校入試も三ヶ月だった。

私の時代は、「教職教養」「一般教養」「専門教養」の三領域からの出題であった。

教職教養とは、教師として知っておかなければならない、子どもに対する知識や教育の歴史、法律など。一般教養は小論文。専門教養は国語のテストであった。

塾の講師を続けていた私は、専門教養や子どもを動かす技術の勉強をしたことはなく、一般教養は小論文だからこれも国語の教師が特別にする必要もなく、ということで教職教養だけ三ヶ月必死にやりました。それだけやれば良かったわけです。

今は、一般教養は国語の教師を目指す諸君にはあまり縁のない「数学」「生物」「英語」などの科目からも出題されます。だから、
(あ、三ヶ月だけやればいいんだ)
と良い子の皆さんは誤解しないように。

            ◆

で、教員採用試験の基礎学力ってなんだ? 
なかなか難しいが、三領域についてちょっと考えてみる。

教職教養は、受験を希望する都道府県の過去の問題を解く事であろう。今は満点を取る必要はない。過去の問題を解きながら、自分に足りない部分を発見し、そこを補う勉強をするのだ。

例えば「大村はま」という人が問題に出てきたとする。採用試験前であれば、彼女の業績を徹底的に暗記するのであるが、今からなら、彼女の代表的な本を数冊読んでみるという事が出来る。これが後々大きな力になる。具体的には、小論文や面接であり、教師に採用された時に自分の指導の哲学を確認する時にである。

教育に関係する実践書、雑誌、研究会などに参加し、自分の教師観、指導観、子ども観を育てることである。遠回りではあるが、これが教職教養を支えると考える。

一般教養は、現在本学の学生が苦しんでいるところである。大学の入試にはなかった科目であっても、教員採用試験にはあるのだ。まずは、高校入試のレベルで良いので見直す事である。県立高校の入試問題で満点を取れる程度の力を蓄える事である。国語科の教師が苦手な部分である。後回しにして点数が伸びなくなるのは、厳しい。

専門教養は、大学入試レベルの国語の問題で満点を取れる力である。私が受験した時は、95点以下は不合格だと思って取り組んでいた。何と言っても専門領域である。高校の教師になるのであれば、高校の指導内容が理解できていなければならないのは当然である。

            ◆

戦略を持って臨む事です。私は、受験科目と自分の性格と、自分の置かれている環境を分析し(というほど大げさな分析ではありませんが、一応考えてみるぐらいの事です)、上記のような受験対策をした。

一言付け加えるのなら、自分一人で勉強を続ける事が得意な人は、それでも良いのかもしれないが人は弱いものでなかなかやりきる事は出来ない。私は塾の教師仲間が支えてくれ、遊んでくれ、批判をしてくれた御陰でたどり着けたと思うが、一人でやり続けたらどうなっていたか分からない。

教員採用試験を受ける仲間で勉強会をしている自主ゼミもあるし、生協主催の講座もある。また、大学の主催するセミナーもある。そういうところに参加しつつ、ペースを保ちながら学習を進めることが大事だ。

アンダスタン?

(教科通信 修学 NO.14 より)

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