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2006/06/30

富山へ その3

7時30分にホテルで待ち合わせをして中学校に向かう。
7時45分には中学校に着く。近い。職場と家が近いのはやはりいいなあ。

いつもながら思うのは、学校と言うのは本当に学校ごとに違うなあと言うことである。
だけど、子どもたちはそれほど変わらないというのも事実である。

            ◆

今回は、中学一年生に書写の授業をするという企画。門島さんからメールで書写の指導の仕方を聞かれていたのだが、どうにも隔靴掻痒で
「じゃあ、私が指導しましょうか?」
と書いてしまったのが始まり。

特別なことをやるのではなく、私が中学生に指導していた「蘇孝慈墓誌銘」の小筆による模書の方法を教えにいくというものである。

いや、私達書道をやっている人間からすると、この「蘇孝慈墓誌銘」の模書というのは当たり前のことであるので、特別なことではないのだが、一般的には特別かもしれない。

授業では、「言葉の持つ力の凄さ」「筆の扱い方」「書写の基本姿勢」「筆の特徴」「模書の仕方」「運筆の特徴」などを説明し、実際に書いてみると言う授業を行った。

本来なら少しずつ段階的に指導する部分だが、一回限りの授業と言うことで、どうしても説明が多くなってしまった。

子どもたちは、真剣に聞いて懸命に取り組んでくれた。
ああ、良かった。

            ◆

門島さんの授業も見せていただいた。小説「ゼブラ」の読解である。小説の構造を読み解いていく途中の授業である。リズムがあってとても分かりやすい授業であった。
こういう授業の見学、または模擬授業を教育委員会は新採研の研修で行えばいいのにと思う。

随分変わるはずだ。

            ◆

校長先生とも親しく話をさせていただいた。
剣道をやられているということで、書写の型から入る指導を理解していただける。

私は型というのは、自転車の補助輪のようなものだと思っている。ある程度走らせるためには必要で、十分に走れるようになったら自ら外すか、指導者が外すものだと思う。

もっと言えば、小学校の仕事はきちっと補助輪を付けることであり、中学校の仕事は補助輪を外し始める仕事ではないかと思う。

授業は、北日本新聞の取材も受けていた。新聞記者の方は教育学部出身であったが、この方法は知らなかったようで、「自分もやってみたい」と言うぐらい良い感想を持ってくれた。

楽しい時間をありがとうございました。

            ◆

授業後、門島さんのお気に入りの喫茶店で昼ご飯。
びっくり。
マスターが高校の先輩の池田さんにそっくりであった。本当に似ている。出身大学の学部まで同じだった。参った。おいしいパスタとコーヒーを頂く。

その後、富山の魚をゲットし、特産品を手に入れ、家路を急いだ。
300kmの移動はさすがに疲れたが、家に着くなり魚や貝をさばき、美味しく頂いた。

二泊三日は、あっという間であった。

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コメント

重ねて感謝申し上げます。

昨日と今日、各クラス2時間ずつ模書を行いました。
書写が苦手な生徒ほどスピードが速く、得意な生徒ほどゆっくりと書くものなんですね。筆の持ち方も難しいようで、油断すると鉛筆持ちになってしまいます。夏休みの宿題に2枚書かせようと考えています。

明日、明後日はゼミ合宿(氷見の民宿で)、月曜日と火曜日は期末考査と続きます。池田さんの授業感想とDVDは来週中には研究室の方に届くようにいたします。

最後に拙授業も褒めていただき、ありがとうございます。
また富山にいらしてください。
私だけでなく、きときとのお魚も池田さんをお待ちしております。

本当にそうなんです。
字が美しくない子どもは、早く字を書く現場から逃げ出したいかのように速く書きます。

鉛筆持ちになると、この先筆先を使いながら表現をしようとする時にしにくくなりますので、持ちにくいと思っても美しい字を書く為に守らせて下さい。

アンケート楽しみに待っています(^^)。
あ、魚もか。

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