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2006/07/27

定期考査を作ってみる

高校へ授業に行った関係で大学の授業ができず、その振替で月曜日の2限に授業。テスト問題作りと採点方法などの授業。テスト問題作りの大変さをづーんと理解したようであった。

「先生ってとても大変」

という授業感想だらけ。でしょ、だから「先生はとっても良い仕事だけど、とっても大変な仕事だよ」って授業で話したでしょ。私、正直です。

でも、大丈夫。こんなレベルのことを大学の授業で学んでいる大学生はほとんどいないから。他の大学生が学校現場に入ってから初めて大変な思いをするのを君たちは今しているんだから、学校現場に入ったら大丈夫。だから、学校現場に入らないともったいないよ。

S1 はじめてテストを作ってみましたが、自分のパソコンの使えなさを実感しました。メディアセンターの先生にいっぱい質問しながら作りました。今日のテストの前の先生のお話で”書道では先生に選んでもらうのかな”と思ったというのがありました。そういうことを、気づくか、気づかないかが私と先生の違いの一つなんだなと思いました。(勝手に比べてごめんなさい・・・)私が先生の立場だったら、「自分で選びなさい」と言うだけで、書道のことなんか気にもかけなかったんだろうなと思いました。私も色んなところに気づける力をつけなければいけないなと感じました。

T うーん、君は視点が豊かだねえ。自分を客体化して物事を見ることができるようだね。簡単に言うと、
(私ならどうしただろう?)
と考えることができるんだね。
ま、今回はたまたま私の予測が当たっただけだとは思うけど、一つここから教訓を導き出すとすれば、子どもの現象に教師の予測と違うことがあった場合は、
(何か子どもに特別な理由があるのではか?)
と一歩下がって考えるようにすると良いと言うことだよ。
もし、怒らなければならない場合であっても、一歩下がって考えてからでも十分に間に合うと思うよ。下がらないでそのまま怒ってから教師の誤解があると、生徒との人間関係が壊れてしまうからね。私もこれでよく失敗したよ。
あ、それからパソコンは十分に使えるようにしておくことね(^^)。

S2 教師というのは、テスト問題を作って採点するという作業だけでも、本当にやること考えなければならないことがたくさんあって大変だなあと改めて実感しました。あと、テスト問題はもちろん、あらゆることに対して説明ができるようにしておかなければならないということを学びました。テスト問題を作るのはけっこう時間がかかって大変な作業だったということも学びました。

T 正確に言うと、「あらゆることに対して説明ができる」というのではなく、「基本的な事項については説明できる」であり、「分からないこと」に対しては、「きちんと調べて説明することができる」です。「分からないことを適当に説明する」が一番まずいですね。

S3 テスト問題を作る課題は、何をどうしたらいいのかが、わからず、すごく考えた。教師はこういうテスト問題を毎回作っていると思うと感心した。今日の授業でテスト問題を事前に作っておくと言う方法に驚いた。確かに事前に作ることは、教材研究になるしいい方法だと思った。テスト問題を作り、テストをすることは、子ども成績にかかわってくることだから、子どもが見やすくわかりやすいテストを作ることが大切だと分かった。

T テスト問題を見れば、その教師の授業がだいたい分かってしまいます。つまり、その教師の指導の力量がわかるということです。もちろん、教師は良い問題を作るために仕事をしているのではありません。いい授業をするのが先です。ですが、授業とテストはそういう関係にあることは知っておいていいでしょう。

S4 まずはテストを作ることにこんなにも時間がかかるとは思っていませんでした。お互いのテストを解いたけれど難しいものだと思った。中学生のテストがとけないのかと思うと自信がなくなった。評価する大切さ、説明責任、クレーム。今日は教師のこわい面をたくさん学んだと思いました。私が作った初めてのテスト大切にしたいと思います。

T 教師という仕事は「とっても面白くやりがいがある」一方で、「とっても大変で精神的に疲れる」仕事でもあります。ですが、前者が後者をかすかに上回っていることは事実だと思います。
こわい面をたくさん学んだとのこと。大丈夫。そんなことを大学の授業で実際に学んでいる学生はそんなにいないから。良くあるのは、学校現場に行ってからこの怖さを実感するというものです。今、実感しておけば学校現場に出た時は大丈夫です。だから、早く学校現場に出ようね。

S5 筆者のきもちのよみとりもんだいで、自分が書いてほしかったのと反対のことが書かれていました。正直点数がつけられませんでした。この問題は間違っていたのかなあと思いました。問題を作るのも難しかったけど、解答をつける方も難しかったです。

T つまり、テスト問題を作ると言うことはある種、究極の教材研究になるわけです。なぜ、点数が付けられなかったのか、どうしたら良くなったのかをじっくりと考えてみてください。

S6 テストは、今まで受けてきた中で、どうしてここがこんなに減点されているのか分からないと思ったことは私も今までたくさんあったし、生徒たちの疑問に思う点だと思うので、教師は採点基準を本当に明確にしておかなければならないとすごく今日実感しました。

T そうです。今、またはこれからも教師に必要になるのは「説明責任」です。何が正しいのかということを証明するのは非常に難しいのですが、手続き的な正当性を証明することが正しさに繋がると考えられます。自分の指導の記録を残し、何を基準にしているのかを明らかにする。それが大事なポイントです。

S7 テスト問題を作ることは、思った以上に大変でした。どういう問題を作るのか、というのはもちろんのこと、レイアウトをそろえるのもかなり苦労しました。ちょっとしたことで、ズレてわけが分からなくなってしまい、何回もやりなおして、テストを作るのは本当に大変だと実感しました。パソコンをもっと使いこなせるようにならなければいけないと思いました。

T ただ、一度覚えてしまえば難なくできますし、前に作ったテスト問題のレイアウトもそのまま使えます。だからパソコンは楽なんです。ですが、気をつけてね、君たちが教師になった時、その一年目は非常に忙しいです.新人の研修がもの凄い分量あります。だから、教師になってからパソコンの使い方を学ぶとか、テスト問題の作り方を学ぶなんて暇は、ほとんどないと思ってください。一番忙しい時に、一番大変なことが押し寄せてきます。今、きちっとやり方を身につけておいてください。

S8 問題を作ることだけに必死になっていたけど、テスト問題のレイアウト、解答用紙の作り方等、配慮すべきところがわかりました。教材研究をしっかりして、テスト問題を作りたいと思います。先生って大変だなあと改めて思いました。

T レイアウト、解答用紙の作り方などの配慮は、生徒が解答の時に混乱すること無く答えが書けるようにするということを目的としています。社会に出れば、そういう細かいところも自分でチェックしながら答えなければならないとは思いますが、生徒のうちは、配慮から入りましょう。

S9 今回テストを作ってみて、今まで解く側でしかなかったので、良い経験になりました。しかし、テストを作る上での留意点は想像以上に多く、友達のものと見比べてただけでも、いかに自分の考え方や気配りが足らなかったかよく分かりました。丸の付け方一つにも意味があって注意が必要なんだと思いました。うちの両親もテスト前は私よりも苦しんでいたました・・・。

T 教師になるには、いや、教師としてちゃんと仕事を続けて行くには、もの凄い知識と技術が必要なのだと言うことを理解できてきているようですね。覚えていますか? 教師に必要な力は、「管理の力」「指導の力」「人格の力」の三つです。テストはこのうちのどこだと思いますか?学ぶことはたくさんあります。前向きに生きましょう。

S10 テスト問題を作るのは本当に大変でした。国語は絶対これ!!!っていう答えがない場合もあるので、答えを作りながら自分で「本当にこの答えであっているのかな??」と思ってとても不安になりました。あと解答用紙の欄の作り方がわからず大変でした。欄の高さもバラバラでもっと勉強しないといけないと思いました。教師は本当に本当に大変だと改めて思いました。

T 「国語は絶対これ!!!っていう答えがない場合もある」場合は、問題にしないことです。そういう問題を出せば、採点ができなくなるのは当然です。揺れる問題を出す場合には、部分点の基準を明確にして、出題しなければなりません。
でないと
「結局国語って、勉強しても意味が無いよね」
という子どもを育ててしまいます。
それは、教師の責任ではないかと思っています。

S11 自分の作った問題を解いてもらって、採点の難しさを感じました。不正を防ぐことは本当に大切だと実感しました。採点ミスはしない方が良いというのも自分の経験上わかっています。答案もすべて返ってきて、最後に自分のテスト結果が返った時に点数が自分が取った点よりー50点でした。焦って先生に泣きつきにいったことがあります。この経験から私は採点ミスはしないと思っています。

T 先生達も採点ミスをしようと思ってしているのではありません。しかし、テスト後の採点のできる時間の少なさが現実としてあります。たとえば、テスト後の休日の土日を採点の時間として行事を組み込んであり、なおかつ、その土日は部活動の試合が入っていたりします。生徒は、テストが終わればクラブをしたいからすぐにクラブが始まります。すると、それを指導する教員は採点の時間がないのです。
もちろん、これは生徒に問題があるわけでなく、仕事としてテストをしている以上、教師のミスはあってはならないことです。ですが、そういう事情の中で必死にやっていくのが先生なのだと言うことを理解することは大事だと思っています。ミスをしようと思ってミスをする人はいません。だから、採点ミスが出ないような出題形式を工夫するのです。思いだけでなんとかなると考えるのは、私は危険だと考えています。

S12 採点にもきちんとした方法があるということを知った。今回もまた知らなかったことが出てきた。今まで私が教えてもらった先生の中に、正しくないと言われた採点方法の先生がいたので、それには驚きました。テストを作る作業といのは本当に大変で4問作るだけでだいぶ苦労したので本物のテストを作成する時は、もっと大変なのだろうと思いました。今日指摘されたところは、きちんと直したいと思います。説明もできるようにしたいと思います。

T 楽しむ側と、楽しませる側。指導される側と指導する側。演じる側と見る側。立場が変われば同じことであっても全く違うものになります。君たちは小学校からずーっと学校に来ていますが、ここにきて、そう教職課程を本格的に学んできて同じ学校でも生徒の側から、先生の側で物事を見ることを、私は求めています。見え方が全く違っているということは、勉強が進んでいると言うことでありましょう。それは、良いことです。次は、自分はどのようにやるのかと考えることです。さあ、それは後期に国語科教育法2でやりますかね。

さあ、これで前期の『修学』はおしまい。
身体に気をつけて、充実した夏休みを過ごしてください。私は多分、東京と滋賀の行ったり来たりです。
次の授業は9/21です。ちょうど中学生を教えに行く日だね。休み中にメーリングリストでいろいろと届く思います。良く読んで備えてください。
それじゃ、また。良い夏を!!!

(教科通信 修学 NO31、32、33より)

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