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2006/07/01

でも、気になる

気になっていることがある。
つまらないことだと思うが、どんなもんであろうか。

例の女子大生誘拐事件に関してである。新聞記事等では誰も問題にしていないので、事件とは直接関係ないし、不謹慎な話題かもしれない。

でも、気になる。

            ◆

保護された女子大生の母親が、渋谷警察署の前で記者会見に臨んでいた。
私の通っていた大学が渋谷にあるので、あそこはよくわかる。
(ほう、あそこで記者会見をやりますか)
と思った。

で、場所が気になるのではない。
あの女子大生の保護者である。

            ◆

美容整形を生業にして、HPではかなりの写りの写真を載せ、テレビにも出ている彼女である。テレビに出る時はかなりメイクで作り込んで出演しているであろう。

で、今回の事件で娘と一緒に記者会見に臨んだわけだが、あのときは「スッピン」だったのだろうか。まさか、スッピンと言うことは無いだろう。だとすれば、メイクをしていったわけだがその時の心境はどんなものだったのだろうか、というのが非常に気になる。

見られることを意識している彼女であるから、「被害者の保護者のメイク」というものにしたのであろうか。そうだとすれば、そんなに落ち着いていられたのであろうか。

            ◆

被害者の母親という「私」と、テレビタレントとしての「公」が、メイクの上でどのように表現されていたのか。そして、そのときの心境は?というのが非常に気になる。

メイクが分からない私だけに、非常に気になる。
小説が書ける人は、ここの辺りの機微を作品に書き表すことが出来るんだろうなあと思う。

            ◆

ちなみに、このお医者さん時給100万円で、一度着た服は二度と着ないという「セレブ」だと言われている。

が、私の感覚ではこういうのは「成金」という範疇に所属し、哀れんだりからかったりする対象になるのだが、私のそういう感覚は違うのかなあ。

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コメント

誰でも外に出る時にはどんな状況でも服を着て靴を履く。そんな感じなのではないでしょうか?自分の家族を失った時でもそのお葬式には喪服を調達する。パールのネックレスはどこにあったかタンスの中を探す。白のネクタイを持っていなかったら大至急調達する。そういうことはあるのではないかと思います。

そうなんですよ、そこなんです。
葬式にTシャツで出る人はいないと思うのですが、それはかなり喪服というものが組み込まれているからで、では、化粧はそこまで組み込まれているのだろうかという疑問です。

メイクを日常的にやらない私は実感がないのですが、おそらく組み込まれているのではないかと思います。そうだとすると、化粧に演出が入り込む余地があったのではないかと。

あのメイクを見るとそんな気がしてしまうんですねえ。

 「ふつうに」やったと思いますよ。それが「セレブ」としてテレビに映るときと違う化粧だったとしたら、それは彼女がプロだと言うことでしょう。
 こう断言してしまうのは、心配事があるときの人間は、習慣をなぞることで「大丈夫、大丈夫、いつもどおり」と自分に言い聞かせようとするものだ、と思っているからです。確か三宅なんとかという女性も、習慣に関する著作の後書きに書いていたことです。
 でももっと印象的なのは、友人の弟さんが交通事故で亡くなったとき。元交通課の警察官だった父親は、遺体確認から葬儀から加害者との面会から、ことごとく「交通課警官」としてふるまっていたそうです。周囲の人は「狂った」と思ったそうですが、無理もない反応だと思います。

なるほど。
火急の時ほどいつも通りを心がけると言うことですか。それはありそうですね。

中学生にもいつも通りが出来ていれば、あがる時も大丈夫なんて話はしましたからね。

ただ、私が気になるのは「ふつう」にやったとしても、ちょっと程度が違うかなあと思ったんです。

そのバリバリにメイクをするのとは違い、最低限のメイクのように見えました。その最低限がどのぐらいで、なおかつ、(ここでオッケー)と判断した時の心の動きはどんなものかと思うと、あの映像がいろいろな意味を持ってくるなあと思うわけです。

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