« 定期考査を作ってみる | トップページ | 本物に触れてもらいたい »

2006/07/27

前期の授業終了

午前中から午後にかけて大きな一仕事を終えて、落ち着いた気持ちで大学に向かう。
今日は、前期の最終授業。終業式の無いのが大学。だから、授業が終業式もかねることになるのかな。

今日の授業は、句会のリベンジと前期の授業の作文による評価。作文の評価は、書き込み回覧作文で行う。

学生の感想には、私が指導の目標としていたポイントを理解してくれているものが多く、ちょっと安心した。私がこの前期の国語科教育法1でずっと意識していたのは、

「学習者としての大学生から、指導者としての大学生になる」という意識改革であった。

            ◆

橘の学生は、やることはきちんとやっている学生が多いと思うのだが、自分に自信がないのかそれを表に出すことが苦手である。まだまだ勉強している途中なので、指導者になるのが怖いという思いを抱く学生が多いのだ。

これをなんとかしたいなあと思って授業を続けてきた。だから、私は授業ではことあるごとに、
「君たちは教師になるのですから〜」という枕詞を付けて話していた。

そこの意識改革が出てきていると思われる作文が多かったので、良かったと思ったわけだ。
自分は指導する立場に立つんだという肚のくくり方ができれば、真面目に学ぶことのできる橘の学生は、疑問や不安に立ち向かえると思う。

            ◆

後期に対する期待も書かせた。

分かったことが、できるようになるのかという不安。
授業の指導案の書き方が分からないという不安。
生徒の言葉に丸め込まれてしまうのではないかと言う不安。
私の説明が生徒に伝わるのだろうかという不安。
黒板の字がうまくならないという不安。

そして、これらの不安に立ち向かおうとする決意が読み取れた。
私には、これらの不安を取り除くためのヒントを与える授業を期待してくれている。

うしゃあ、やりましょう。
9/21からしっかりとやっていきましょう。

後期は授業内で実際にやってみる場面がもっと増えますから、しっかりとね。

« 定期考査を作ってみる | トップページ | 本物に触れてもらいたい »

コメント

中学生にも自信のない生徒が増えている気がしますが、大学生、しかも教員志望の学生にも増えているんですね。
先生の授業記録を読んでいると、もう一度学生に戻って授業を受けてみたい気持ちになります。橘の学生たちは先生の現場の実践に即した授業が受けられて幸せですね。
授業改善ネットワーク大阪大会、是非参加したいのですが、9日まで北海道にツーリングに行く予定を入れてしまいました。次の機会には是非参加して池田先生のお話を直接聞いてみたいです。

これだけ社会が複雑になり、色々な事件が毎日のように報道されると、通常の生活を送っている子どもや若者であれば、生きて行けるか不安になるのが、ひょっとしたら正常なのではないかと思ったりもします。

そんな彼ら彼女らに、自信を持って生きている奴なんてそんなにいるわけないじゃん。その不安を生きると言うことが、現代を生きることの証であり、それをちょこっと克服することが喜びなんじゃなあいかなと開き直りを教えつつ、それでもちょこっと自信を持たせるような授業をしたいなあと思っています。

北海道ツーリングいいでしょうね。私は一度もしたことがなく、大学に移れば少しは時間ができるかと思いましたが、いまは儚い夢となっております。

知床に行くことはありませんか? 教え子が自然を相手に良い仕事をしています。

http://www.shinra.or.jp/tatsuya/

ご縁があると良いなあと思いました。

ネットで見てみました。元は東京の人ですよね。

北海道を旅していると、北海道に魅せられて住み着いてしまう人とよく出会います。今回の旅でも帯広のライダーハウスでそんな一人と再会を約束しています。

知床、昨年は世界遺産になったばかりだったので敢えて行きませんでしたが今年はいってみようかと思っています。カムイワッカ湯の滝に入ってみたい!タイミングが合えば藤崎さんを訪ねてみます。情報ありがとうございます。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 前期の授業終了:

« 定期考査を作ってみる | トップページ | 本物に触れてもらいたい »

2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31