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2006/07/05

志賀直哉の『正義派』

明け方に起きてドイツ対イタリア戦を見る。
(この試合を日本の主審が裁いたら、例の三国同盟だなあ)
と思いながら見る。

昔、中国を旅している時に、ドイツ人、イタリア人と一緒の列車の席になった事があるが、
彼らから
「今度はうまくやろうぜ」
と言われて、三人でブラックに笑ったのを思い出した。

            ◆

で、眠気に負けて布団に戻ったのだが、起きてみたら北朝鮮のミサイル騒ぎ。
まったく、私の誕生日を狙ってこのミサイルか。

自分から悪口を言って人間関係を壊しておき、相手のせいにして泣き叫ぶという女子中学生は、まあ、いた。それと同じような事を国家レベルでやるってのは、いや、やれる環境があるってのは凄い。

            ◆

争いは、正義があるから、正しいものごとがあるから起きるということに薄々気がついたのは、大学生の頃。志賀直哉の『正義派』という小説である。

「池田、このタイトルおかしくないか?」

と竹内常一先生に質問されて、
(うおおおおおおおおおっ!)
と気がついた。

(そうだよな。なんで、正義に派閥があるんだ? 正義は一つ。正しい事がいくつもあったら、正しくならないじゃないか)

(こういう核心をついた問いを生徒にぶつける事が出来る教師になりたい)
と思う一方で、
(正義は派閥を生み、その派閥が主導権争いをすることで戦争が起きるのね)
と思ったものだ。世界各地で勃発する紛争も、基本的にはこの対立が含まれていると今でも考えている。

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