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2006/08/01

やってみせて、教えて、やらせる

朝5時には目が覚めてしまう。
また右目にものもらいができそうな痛みがある。
薬をつけているうちに、本格的に目が覚める。
起きてしまう。

まあ、涼しいうちに一仕事をするというのも悪くないので、それで良いのだが、
残念ながら部屋に座っての眺望がないのが朝を十分には楽しめない。

聖蹟桜ヶ丘の家は、リビングの出窓から朝日を味わうことができた。
住んでいる時はそれが当たり前のことと思っていたが、いやあ、やっぱり贅沢だったんだなあ。

家は住んでみないと分からないなあ。

            ◆

午前中は、採用試験の二次試験対策のレッスンを行う。
マンツーマンで、模擬授業のトレーニングである。
教科が国語ではないので、教科内容以外のところをレッスン。

立ち位置、視線、板書、声の出し方、指示の出し方などなどを事例に基づいてレッスン。
基本的には後期の国語科教育法2の授業で扱う予定の内容を行う。

指導に関するポイントを「私は理解しています」ということを試験監督に伝わるように見せなければならないのだが、そこが甘い。何回かやり直しさせる。

            ◆

指導の技術と言うのは、一種職人芸のようなところがあり直接でないと教えきれないところがある。指示言の間とかスピード感等は、テキストを読み込むだけでは教えきれない。

かつて私がちょこっとだけお能を学んでいたときのことである。
お師匠さんは学生が舞を舞っている時に、
「ちょっと待って。そこは、そうじゃなくて、こう」
と言いながら自分で何回か舞っていた。

それは、そのタイミングというか呼吸というか、間というか。そういうものを伝えたかったのだろうと言うことが、今はよくわかる。教えてから私が見本を見せると

「分かりました」

と答えるのだが、私は

『いや、分かっていない』

と言い、学生の理解と私の伝えたかったことの差を説明する。

            ◆

そういうレッスンをもっともっとしなければならないのだろうが、大学の授業は半期で15回しか無いし、学生の数も10人を越えるともうできないだろう。

だが、そうはいってもやらないでいることはない。やってみせて、教えて、やらせる。この繰り返しだろうなあ。

八月の本番の前に、もう一度レッスンすっぞ。いいな。

ここまでのBGMは、松岡直也の " THE LAST SUMMER DAY "

            ◆

午後は、教育実習生の事前指導と委託研究の課題をやる。

実習は9月末に研究授業があるとのことだが、受け入れてくれる中学校で実際に授業が行えるのが、いまのところ3週間で9時間だけだと言う。もっとやらせてもらえるようにお願いしてみることをアドヴァイス。3クラスで3時間ずつの9時間は、少ないのではないか。

委託研究の課題は、8/3が一次の締め切り。
うんうん唸っていたのだが、ふとひらめいたものがあったので、それで完成させる。
唸らないと、出てこないもんだなあと改めて脳みその不思議を思う。

            ◆

夕方になると蜩が非常に心地よくその声を研究室に届けてくれる。
でも、今日で取りあえず聞き納め。
夕方まで研究室にいることはなくなりそう。
さあ、今週は忙しいぞ、楽しいぞ。

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