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2006/09/04

大学は大きすぎない方が良い

ふう、終わった。一つ目の集中講義が終わった。
心地よい疲れである。

            ◆

本日は3時間。基本的にはすべて、模擬授業を行った。
参加した学生は20人ちょっと。
この学生全員に模擬授業をさせた。

当然、模擬授業は50分もさせない。
いや、できない。
実施したのは、3分間の模擬授業である。
中には、
「たった三分で正直何がわかるのだろうと思っていましたが、」
という学生も居たが、3分間も授業を見れば、分かってしまいます。

学生に示した、要項は以下の通り。

引用開始 ーーーーーーーーーー

模擬授業の導入の項目

【注意点】

◆ 授業の設定は、中学校または高校とする。
◆ 対象学年は、任意に決めて良いが、模擬授業を始める前に告げること。
◆ 授業内容は、任意に決めて良いが、模擬授業を始める前に告げること。
◆ この講座を受講している学生を、生徒と見立てて授業をすること。
◆ 学習グループで、模擬授業の内容を考え、代表者が実際に行うか、全員が行うかは、状況を見て決める。
◆ 二回行うこともありうる。
◆ 教材を作ることは、今回はしない。チョークと話と文字だけで行う。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【教師の事前確認】

1 心のゆとり
2 教材・教具・教材研究・筆記用具・出席簿
3 身だしなみ

【授業開始 導入部】

ーーー 教室のドアを開け、生徒に挨拶をする ーーー

ーーー 日直に号令をかけさせる ーーー

ーーー 生徒の出席確認 ーーー

ーーー 季節の挨拶、または、時事ネタのスピーチ三十秒から一分 ーーー

◆ 季節の挨拶、時事ネタは次の教科書の内容に関連することとする。

ーーー 教科書の指定した単元の授業を始めることを指示する  ーーー  

ーーー 黒板に今日やる単元のタイトルを書く ーーー 

ーーー 今日の授業の目的を話す ーーー 

◆ 時間が余れば、授業を展開しても良い 


引用終了 ーーーーーーーーーー

設定の確認、模擬授業、自評、コメントをワンセットにして、繰り返し指導する。
たった3分であるが、間が持たない学生も居る。いわゆる頭が真っ白になってしまう状態の学生だ。

さらに、板書の書き順がめちゃくちゃであったり、文字の大きさが揃わない、きれいな字が書けない、小さくなってしまうなんてのはざらであった。

まあ、これは仕方が無い。授業の何たるかを知っているわけではなく、今まで自分が受けてきた授業からモデルを作り、とにかくやってみるということをさせたわけであるから。

この授業の目的は、あくまでも「教師を目指す自分にとっての課題」を手に入れることである。学生達は、今日の授業の感想を書き、今までの授業を振り返り、さらに最終課題を完成させて、この授業を終える。

最後に興味があったので、手を上げさせた。
『この授業を受けての感想を3段階で答えてください。1)参った。2)まあこんなもんだろう。3)まだまだの3つです』
と言って手を上げさせたら、4/7、2/7、1/7の割合であった。
ま、良いバランスかな。

            ◆

それにしても、この授業、集中講義でなおかつ20人ちょっとの受講生であるからこのように行うことができたが、これが100人ともなるとどうなるのだろうか。こういう授業で全員に行うことはできないなあ。

講義を中心にして、実際にやるのは代表者数名ということになるのだろう。それじゃあ、力を育てるのは難しいだろうなあ。大学は大きすぎない方が良いと、授業をする側からもしみじみと思う。

さあ、明日は久しぶりのオフだ。

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コメント

すっごい高度なことをやらせていますね……。
わたしが、これをやれと言われても、固まるかもしれません。
それほど、毎日、あまり考えず、無意識のままおこなっているということでしょう。
まだまだ、素人であることを認識させられました。
こういう片々な日常の指導技術、指導言。
たしかに大切なことだと思いました。
少し意識してみます。

ありがとうございました。

何をおっしゃいますf(^^;。
東北の星である、あべたかさんが。

今回の授業では、人生初めての授業に挑戦する学生に、どうしたら授業というものの意味、楽しさ、恐ろしさを理解させることが出来るだろうかと考えて、授業の導入の模擬授業を設定してみました。導入の部分でどうやって生徒の心を授業に向けさせるかということに挑戦させたわけです

たった3分間ですが、授業というものを考える上で、かなりのインパクトがあったようです。
以下、ある学生の感想です。

引用開始 ーーーーーーーーーー

カップラーメンの3分と模擬授業の3分はここまで違うのかと本当に身をもって実感しました。授業の1分1秒の重さがわかりました。

模擬授業は初めての体験で、一番苦労したのは、子供たちがとっつきやすい話題と授業をどうつなげればいいかです。私はこのつなぎ方を考えるのに2日は悩みました。

だから、もし自分が先生になった時、たった3分でこれだけ悩むのに授業は50分ある、さらに毎日あると考えたら目が回りそうになりました。

池田先生に「ネタと仕掛けを大切に」というアドバイスをいただきました。
ネタを質問の答えの中に仕掛けておくということは、相当な教材研究が必要だと思いました。楽しい魅力のある授業を作っていくには先生の地道な努力から出来上がっていくのだなと思いました。

そして、今後の私の課題は、生徒に質問されてすぐに臨機応変に答えることです。今日のように「うどん〜」って答えてくれただけでも、ありきたりな答えしか言えませんでした。楽しめる授業を作るにはそんな細かいところ重要だと思いました。

引用終了 ーーーーーーーーーー

教育実習の前に、学生なりの授業づくりに対する課題を手に入れて、その課題を解決するような学びを進めてくれればなあと思ってやりました。

この授業はステップ1でして、今のところ、ステップ3まで構想を立てています。
教育実習までにステップ3まで指導できればなあと思っています。

では。

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