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2006/09/13

これが教師の喜びの一つ

集中講義の二発目「特別活動論」の講義が終わった。
どうにか倒れないで、たどり着けた。
ふう。

学生たちは、まだこのあと最終課題が残っているので、それをしなければならない。
最終課題は、「実踏計画書に従って、実踏を行い、実踏報告書」を書くというものだ。
提出は、10日後。

最終課題の発表後、教室の一部で悲鳴が上がったがf(^^;、学生諸君はその後に私が彼らの課題を評価するということを頭に入れていない。学生は、課題を解いておしまい。だけど、先生は課題を設計し、課題を評価するんよ。

疲れたが、心地の良い疲れである。
学生の授業の感想を読む限りでは、彼らにも充実した学びの時間を提供することができたようで、一安心である。もちろん、この集中講義は、今村先生の三日目があってこそ成立した集中講義である。本当に感謝したい。

            ◆

『この授業はハードである。だから教師の仕事を考えない人は、取らないことをお勧めする』
と授業の最初に正直に話しておいた。
15×90分の集中講義で、学生が現場に出て行く時に必要な力量を十分に与えることは出来ない。だが、
「うしゃあ、オレはこんな教師になるぞ」
とか
「これだけできるようになった!」
と実感できるプログラムにしたいとは思っていた。

            ◆

シラバスを書き終わってから、今村先生を講義にお呼びできることになり、シラバスの大幅な変更をすることになったが、この作業は本当に楽しい作業であった。その時にはまだ会ったことも無い学生であったが、その学生達の驚く顔、笑顔、泣き顔が、目に浮かんできたのである。

(んだから、ここをこのように調整して、ここでこの流れを作って、そうすると、そうだそうだ。三日目の今村先生に繋がる。おそらく今村先生はこの話をされるから、この質問を出してみよう。もし、出なかったらこの話だ。そしたら、学生は喜ぶぞ! びっくりするぞ!!)

なんてことを考えながら授業をプログラムし直していたのだ。
そして、その結果「大変だけど、力がつく」という評価を学生がしてくれている。実に嬉しい。

授業の評価の1つのパターンとして、次の4つが考えられると思う。

1)大変だけど、力がつく
2)大変だけど、力がつかない
3)楽で、力がつく
4)楽で、力がつかない

3)が良いのかなあと思うこともあるが、やっぱり上質の力をつける為には1)でないとダメなのではないかと思う。

ちょっと褒め過ぎのような感想であるが、褒められるのは嫌いではないのでf(^^;、そんな学生の感想を載せてみる。

引用開始 ーーーーーーーーーー

講義のはじめは、「とても厳しい先生だ」と思いました。なぜなら、授業10分遅刻で、その日の授業はすべて欠席とか初めてだったからです。しかし、受けてみると、「早く次の時間にならないかなあ」と思うようになりました。これだけ充実した講義は、今までなかったからです。

要は、教師という仕事の厳しさを理解するための講義なので、時間とか守れない人が教師になれるわけないということなのでしょう。逆にいえば、今自分にできないことをできるようにするための講義でもあるのだ、と思いました。

今一番自分がしなければいけないことは、なかなかわからないことではありますが、この講義の中で、何をすべきかわかりました。それは経験です。さまざまな人との出会いと別れ、痛みや苦しみ、喜びを肌で感じ、それらをこれからの自分に生かすことが、今の僕には圧倒的に足りないと思います。

何が必要か気づかせてくれる講義というのは、なかなかありません。つまり、この特別活動論がどれだけ他に類を見ないすばらしさを秘めているのか、ということの証明といえるでしょう。
その出会いに感謝し、この講義で得られたことをこれからに生かすことを誓いつつ、また池田先生の講義があれば参加したいと思います。

引用終了 ーーーーーーーーーー

            ◆

教育は人間の営みの中でもかなり高度で複雑な営みでろう。その教育を学ぶ学生には、上質で贅沢で本物に接する機会を与えたい。そうすれば、そこから学生は自分にあった何かを学ぶものだと、私は信じている。人間ってそういうものだと思う。

授業後研究室に残り、学生達が書いた今村先生の授業を受けての体験作文を100人分全て読んだ。「書き込み回覧作文」をしたので、学生のコメントまで全部読んだ。本当は、明日から始まる集中講義第三弾「キャリア開発演習2」の準備を先にしなければならないのだが、全員分じっくりと読んだ。

彼らが深い学びをしていることに幸せを感じ、疲れが軽くなるのを感じた。これが教師の喜びの一つだろう。

ある学生に、いや、二人の学生から別々に言われた。
「この夏休みはずっと池田先生と一緒にいる感じです」
『ははは、そうだね』
確かに、集中講義3連発を一緒に過ごす学生とは、ほぼ一ヶ月、毎日6時間ずつ過ごすことになる。
『忘れられない夏になったろう(^^)』
「はい(^^)」

私にとっても忘れられない夏になるな。
仕事に集中させてくれる奥さんにも感謝だ。

さあて、明日からの授業の準備だ。

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コメント

 このブログを読んでいるといつも思うこと・・・。
 「池田先生の授業を受けたかったなぁ~。」
 私が大学に在籍していた頃は、まだ橘女子大学でした。学生の時に、大変そうだけど楽しそうで、ためになる池田先生の授業が受けてみたかったです。
 授業の下準備がいかに大変で大切か・・・・池田先生のブログを拝見しながら「うんうん。そうそう!」と一人でうなずいています。「どうやったら生徒はくいついてくれるかなぁ・・・。」ということを常に念頭に置き、日々試行錯誤です。
 明日は学園祭・体育の部があります。子どもたちと汗をかきかき青春します!!!
 天気、もつといいなぁ~☆
 

そんなあ、卒業生なのですから時間を作って大学に顔を出してくださいね。後輩も、梅本先生も喜ぶと思います。

大学って不思議なもので、卒業してからの方が勉強になったりするものですからね。私もそうでした。

体育大会を台風がよけてくれますように。

では。

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