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2006/10/04

分からないぞ、人生は

採用試験二次試験の結果の発表が、そろそろ始まる。
私の教え子にも合格した学生がいる。
おめでとう。
で、いいんだよなと思う。
そうだ、懸命に努力を重ねて、自分の夢を目標にし、目標を現実のものにしていったのだから、おめでとうだ。

だが、これから今の教育の世界を取り巻くその荒波の中に、こぎ出して行くのかと思うと、心からおめでとうと言っていいのか、少しばかり逡巡する。

たぶん、子どもを嫁に出す親御さんというのは、そういう気分なのだろう。
結婚していく娘はめでたい顔をしている。
だけど、
(あれもまだできない、これもできていない。まだまだ子どもなのに大丈夫かしら)
と思いながら、親は娘を嫁に出すのだろう。

若いということは、よくわからないということである。
よくわからないこともわかっていないのが、若さである。
だから、大人が見ると
(だ、大丈夫か)
と思うことを、涼しい顔をしてやってのける。
若さとは、バカさでもある。だが、そのバカさが新しい時代を作るのだろう。

            ◆

残念だった学生もいる。
で、本当に残念だったのか。
分からないぞ、人生は。

私は教員採用試験一年目で高校の教師を受験して、不合格になり、大学五年生をやり、翌年中学校の教師になった。

そりゃあ、不合格の時は辛かったさ。
自分が社会から必要とされていないとの烙印を押されてしまうようなもんだから。
だけど、今は思うよ。あの経験があったからこそ、今の私があるんだとね。

マイナスの経験は、その後の生き方で大きな財産になる。
プラスの経験を重ねるより、大きくなる。
マイナス5からプラス5に行けば、絶対値で10の成長だ。
ゼロからプラス5に行く人の二倍になる。
それをかなえるための条件を手に入れたと思えば良い。

大学の学生支援課に顔を出すんだよ。
私の研究室にもいらっしゃい。
今後のことを話そう(^^)。

まだまだ先は長い。

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コメント

私も大学4年で受けた採用試験は補欠でした。

結果正式作用されることなく荒川区で1学期間非常勤講師をしました。その後、2,3学期の産休代替教員を経て翌年正式採用になりました。

3年前、教師1年目にお世話になった荒川区に戻ってきました。昨年までの校長は、非常勤講師でお世話になった学校の学年主任の先生でした。

人間万事塞翁が馬。身に降りかかる出来事には何らかの意味があると思います。

これからいばらの道が待っているのですね~
おー怖。ハラハラドッキドキです。。。

自分からガツガツ勉強していきたいと思います。
そして卒業するまでに、びっしばっしと鍛えていただけることを期待しています(^ー^)

佐瀬さん、池田です。
ありがとうございます。

その現実に身を置いている時には、もう苦しくて逃げ出したいことだらけですが、今からその時を見ると、その時が自分を鍛えてくれているんだと分かりますよね。

これに気がつくには時間がかかるんですが、これを実感している私達は苦しんでいる若者に、伝えることが大事なのではないかと思うようになりました。

年を取ったのでしょうかf(^^;。
ありがとうございました。

きときと君、合格おめでとう。
後輩達に与える良い影響は、かなりのものだと思います。

残りの半年間で、後輩を育てることと自分が成長することと両方を十分体験してくださいね。

これからが本番です。

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