人間は、死と再生の繰り返し
このところ、寝入りに悪夢にうなされることが多い。
昨晩は久しぶりに金縛りにもあった。
動けないでいて、なんとか声を出そうとするのだが声も出ない。
やっとこのことで
「うー、うー」
と声を出したら、奥さんが駆けつけてくれて体の縛りがほどけた。
ふう。
なんで金縛りに遭うのかは分からなかったのだが、奥さんにいわれてみてそうだと思った。
私、引っ越しのあとに金縛りになることが多い。
考えてみると、実家を出てからの引っ越しのあと、すべてそうだ。
金縛りは、レム睡眠とノンレム睡眠のリズムが崩れた時に起きる現象だとは思うが、たしかに今そのリズムが崩れているのかもしれない。頭の中では仕事場が大学であることを理解しているが、体のほうはまだ中学校の仕事モードで動いているということで、疲れが通常と違うところに溜まっているのではないかと思う。
ま、長いこと同じような生活時間で過ごしていたからなあ。この年齢でこういう現象が起きるのだから、60歳ぐらいで定年退職を迎えた時だったら、どんなになっていたのかなあと思う。
◆
引っ越しのあとに金縛りに遭うと言うのは、引っ越しがきっかけというよりは、それと同時に起こっている生活のリズムの変化が主な原因であろう。
今までと仕事が違うのだから、平日に休みを取ることもありなわけで、そんな日はのんびり過ごせばいいのだが、まだ罪悪感がある。
(東京のみんな、ごめん)
と思って休みを取っている私がいる。
そんなことを理解してくれる人は、
「先生、ちゃんと一週間に一日は、仕事からきれいに離れて過ごさなければダメですよ」
と声をかけてくれる。ありがたいことだが、なかなかねえf(^^;。
◆
私の敬愛する元校長の蛭田先生は、
「池田さん、退職すると言うことは死なのですよ。これで職業人としての私は死ぬと考えているんですよ」
と退職の時に話されていた。
いま、私も職業人として、一度死んだ。
そして、死から再生をしているのだとも思う。
恩師の竹内常一先生は、
「人間は、死と再生の繰り返しだからねえ」
と学生時代に話されていたが、
(なるほど、こういうことか)
と今はよくわかる。まったく射程距離の長い言葉だよなあ。
◆
ま、これがこの金縛りや悪夢の原因だと思う。
大学の時間に体が慣れていくのに従って
少しずつ、金縛りや悪夢の回数が減っていくことだろう。
再生していくのだと思う。
この記事へのコメントは終了しました。
コメント