« 『ダッセン』(長岡秀貴) | トップページ | 「現場追いつけぬ」85% »

2006/10/26

ブリーフを変える

うーん、今日は当たり日であった。
何かと言えば、喫煙指導である。

本学では喫煙場所が決められている。それは職員であってもなんでも同じ。大学の校舎の外に設けられている。ところが、である。昼食等にも使うベンチで堂々と吸っている学生がいる。それも女子学生に多い。(というか、もともと女子学生の方が多いのだからこの言い方はおかしいか)

今日は3人も指導してしまった。
当たり日である。
さすがに中学生と違って
「吸ってねーよ」
なんて食って掛かって来ることもなく、多くは
「すみません」
と止めるのだが、精神衛生上良くない。

だが、注意しなければなあ。
やがて注意されることなく、無視され、相手にされないという社会に出て行くのだから。その一歩手前で、最後の注意をしてやらんことには。

ああ、面倒くさい。

あんまりルール違反していると、学内全面禁煙ってなことになるぞ。私はその方がいいが、それは禁煙ファッショだと思うし、そのぐらいのことしっかりと徹底できる人間になれよなあとも思ってはいる。

ああ、面倒くさい。

            ◆

私が授業をもっている学生にはこのような学生はいないが、いたら、即、単位はDである。大学のその程度のルールを守れない学生が、教師を目指そうなんてのは烏滸がましい。

それに、これから教員になるのであれば、絶対に喫煙はしないほうが良い。学校には喫煙場所がないからだ。煙草が吸えないイライラで生徒にあたる教師なんてのは、目も当てられないからなあ。

たばこが止められなかった人が、ブリーフ(行動のための根拠)を変更したら、禁煙できたという話を読んだことがある。

タバコを我慢する → 【禁断症状が辛い】 → 煙草を吸う

の【禁断症状が辛い】がブリーフの部分である。この部分を変更したと言うのだ。それは、

【タバコはニコチンが切れる時に脳から出る禁断サインが煙草を吸わせるというが、寝ている間にニコチンが切れて禁断のサインが出て、目が覚めて煙草を吸うと言うことはない。しかし、覚せい剤は禁断症状が出ると寝ていても起きて、苦しむという。だから、タバコの禁断症状は、本人が思っているよりも重くはないのだ。ならば、煙草はやめられる。】

という新たなブリーフである。で、

タバコを我慢する → 【タバコはニコチンが切れる時に脳から出る禁断サインが煙草を吸わせるというが、寝ている間にニコチンが切れて禁断のサインが出て、目が覚めて煙草を吸うと言うことはない。しかし、覚せい剤は禁断症状が出ると寝ていても起きて、苦しむという。だから、タバコの禁断症状は、本人が思っているよりも重くはないのだ。ならば、煙草はやめられる。】 → 煙草をやめる

となる。感情ではなく、論理を変更するのである。論理療法だろう。>西部師匠、合っていますか?

指定場所以外での喫煙を発見する → 【ああ、注意は面倒くさいが、仕方がないこちとら教師だ】 → 注意をする

てのが、

指定場所以外での喫煙を発見する → 【ああ、学生の将来を考えるとこれはなんとかしてやらなければなあ】 → 注意をする

と私のブリーフが変われば良いのだが、そう簡単にはいかない。
教育は面倒臭さの積み重ねでもある。

            ◆

今日の授業は、あの事件が頭から離れずに、つい、サバイバル教育学をやってしまった。教育実習をいかに女性の実習生が生き延びるか、教師になった時にどうやっていけば上手く行く可能性が高まるかという、実践というよりは実戦をを中心に語ってしまった。

そのうえ、時間を読み間違えてしまい、中途半端な終わり方になってしまった。
反省。

だけど、サバイバル教育学はもっと真剣に語る時間があっていいなあと思った。

« 『ダッセン』(長岡秀貴) | トップページ | 「現場追いつけぬ」85% »

コメント

精神科の認知行動療法に似ていますね。
精神科領域の病気の根本には認知の異常があるといわれています。それに対して、ある事柄に対する捉え方を換える訓練をすると寛解に向かうそうです。
また、患者さんに限らず、健常者であっても、自ら訓練することで認知を換えることができます。したがって、先生の考えは的を射ていると思います。

近年タバコを吸う場所がどんどん少なくなってきていますね。
学校、会社などでも禁煙、分煙が進んでいますね。

タバコを吸う場所がない → タバコが吸えない → 辛い

この図式は、実は「タバコが吸えない」から辛いのではなく、「タバコを吸うから辛い」んだということにある時気がつきました。

(タバコを吸う) → タバコを吸う場所がない → タバコが吸えない → 辛い

という図式で、前提の(タバコを吸う)が隠されています。

(タバコを吸わない) → タバコを吸う場所がない → タバコが吸えない → 辛くない

タバコを吸わないと、同じ環境でも辛くないんですね。
このことに気がついたときに、私はすんなりと、別に苦しむことなくタバコをやめることができました。
20年以上吸い続けてきましたが、今では全くタバコを吸いたいとも思いません。

禁煙は、実は簡単なんです。

おお、ご指名とあらば

ちょっとしたところから

ブリーフ(briefs)を変える では下着(ブリーフ)を履き替えることになります。
まあ、意味的には古い下着を脱ぎ捨て、新しいものを身につけよう、ということなので、悪くはありません。
brief でも、ちょっと違います。(^_^)

たぶん、ビリーフ(belief) 信念です。

人を惑乱させる感情(不健全でネガティブな感情)は、過剰な要求から導出されます。
過剰な(自分・他人・世間に対する)要求=「~~ねばならない」とそれに伴う、派生的思考=「そうでなければ、とんでもないことだ、耐えられない、おそろしい、絶対に(いつも)~~だ」というようなものです。

禁煙に対する忌避は、不安や低い欲求不満耐性(耐えられない)という感情があるのでしょう。本人に聞かないとわかりませんが……。

その感情を生み出している不合理な信念(イラショナルビリーフ)を探らないといけません。

ということで、今日はもう時間切れ、またあとで

西部師匠ありがとうございます。

そうでした、ビリーフ(belief)でした。believeの名詞形ですもんね。ブリーフケースのブリーフとどこかでごっちゃになってしまっていたようです。

コメントを頂いているので、タイトルは変更できないだろうなあf(^^;。

続きもよろしくお願いいたします。

堀之内君、コメントありがとう。
精神医学の専門家からサポートされると嬉しいもんです。
研究は順調ですか。
関西に戻ってきたら一杯やりましょう。

Nekoskeyさん、池田です。

『酒とタバコ、止めるならどっち?』
と聞くと、ほとんどの人が「酒」と答えるのですが、止めるの簡単でしたか。

この止め方は、ディベーターにはかなり有効な気がします、それも優れたディベーターほど。ディベーターでスモーカーは、ほとんどいませんものね。

お習字の練習は進んでいますか?

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/95613/12438587

この記事へのトラックバック一覧です: ブリーフを変える:

« 『ダッセン』(長岡秀貴) | トップページ | 「現場追いつけぬ」85% »