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2006/11/30

で、模擬授業。

午前中は、東京からのお客さん。大阪まで用事があるとのことで研究室に立ち寄ってくださった。お茶を出し、研究室前の紅葉を愛でて頂く。

午後から大阪で用事があると言うので、
『是非東福寺を見てから行ってほしい』
と話す。私も所用があったので、ついでにと東福寺近くまでCOOPER Sで送る。さすがに東福寺の周りは人が一杯である。今週末が最後だろうなあ。間に合って良かった。

Toufukuji2

写真は、東福寺の苔の上に落ちた赤と黄色の落ち葉です。


            ◆

大学に戻り昼食をとっていると、今日模擬授業の学生たちが声を掛けてくる。
「先生、指導案に印鑑が欲しいのですが」
『ん、いいよ。食事が終わったら研究室で待っているから』
と話し、研究室で待つ。

「失礼します」
『はいどうぞ。では、指導案を一部見せてください』
「はい」

と手渡されたのは、印刷する前の原稿。
『あれ、言っていなかったかな? 印刷して、製本して自分たちの判子を押してから、持って来るんだよ』
「え?」

どうやら知らなかったようだ。つまらないことではあるが、これが判子を貰うという意味だと言うことを学生たちは本気で知らない。知らなければ教える。その繰り返しだ。

印刷して製本してそれから私が判子を押すのでは、これから高校に模擬授業をしに行く私としては間に合わない。しかたがない、今回は特例とするか。

大学を出ようとしたら、野球サークルの代表の学生が、判子を貰いにきた。うーむ。出るタイミングを知っているかのようだ。ま、判子が間に合って良かった。

            ◆

高校での模擬授業を終えて、大学にとんぼ返り。
今日は高校の模擬授業のために授業の開始を30分遅らせて始めると伝えてある。でないと間に合わないからだ。学生は、その30分を使って最後の調整をするとのことだった。時間を有効に使っていると良いな。

            ◆

で、模擬授業。
いやあ、良かった。
もちろん、ここがスタートで直すところもたくさんあるのだが、たっぷりと調べ、じっくり考えて作ってあるというのが分かる授業であった。

メディアの歴史を説明する場所では、パピルスに描かれた絵の実物を持って来たり伝書鳩の写真を持ってきたり。具体的な数字を示しながら説明したり。さらに、世界の場所を示すために地球儀を持ってきたり。

その地球儀は小さかったけど、「それを持ってきてここで使う」ことができるようになっていれば、教育実習ではプロジェクターを使えば良い。まだまだ工夫は足りないが、その意気や良しである。

            ◆

今日の授業者は今までは胸式呼吸をしながら話す学生だったが、今日は腹式呼吸が入っていた。だから、声の質が落ち着きを出していて、説得力がでていた。筑田先生にご指導頂いた小浜合宿の成果が出ているのだろう。また、ディベートの授業でレッスンした「ナンバリングの時には指を出して「一点目は、」とやる」という指導の成果もこの授業で自然と出ていて、分かりやすくなっていた。

さらに、生徒役の学生からの質問や意見も的を射るようなものが出始めてきた。授業に即しての質問や意見であることを求めての検討会であるが、これができてきたのだ。ということは、授業を見る目も育ってきているということなんだろうなあ。

なんか、もっとバシバシとダメ出しをしても良いのだが、懸命にやっている彼女らであるなら、厳しい言葉等使わなくても、普通に言っても伝わるという良い学習環境ができているなあと感じている。

『うっしゃあ、じゃあ、飲みに行くか!』

ってな感じだが、まだまだ授業づくりはスタートラインに立ったところ。教育実習は、これを基本的には一人で行い、2〜3週間やるんだ。もっと大変だぞ。

そうではあるが、まず、その一歩目は今日のグループもしっかりと切れたのではないかと思うよ。最低限のことはできてきたから、教育実習ではたっくさん学べると思うよ。

お疲れさん。

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コメント

1組はディベート2日目で第2第3試合を続けてこなしました。

同じシナリオで飽きてくるかと思いきやさにあらず。逆に、生徒たちはどんどん熱が入ってきます。びっくりです。

これで、研究授業も指導案通りすすめられる道筋が見えてきました。校長の鼻をあかすひも近いですね(^_^)v

そうなんです。
同じシナリオなのに、二回目、三回目の方が盛り上がって来るんです。これは、同じシナリオであっても引き受ける役割が全部違うことによるものだと考えています。

同じ内容を少しずつ理解しつつ、異なった立場で同じシナリオを見ると違うものに見えることの面白さが、子どもたちに熱を与えるのではないかと思っています。

このあと、シナリオを改良をさせるとさらに面白くなると思います。

研究授業、うまくいきそうで何よりです(^^)。

この模擬授業に関して、学生の感想の一部を載せておきます。5人グループで作った模擬授業ですが、そのグループのまとめ役の学生のものです。

引用開始 ーーーーーーーーーー


やっとこの日が終わりました。準備をしているときは本当に終わるのか??と思っていたのでとりあえずホッとしています。

今回自分たちで授業を作ってみて、授業を作る大変さを改めて(国語では初めてですが)実感しました。何週間も前から教材を選んで自分たちなりに教材研究をしたものの、自分たちが理解したところで、それをどのように生徒に伝えたら、教えたら良いのかがわからずになかなか本時の展開がまとまって行きませんでした。

なんとかまとめて先生に見て頂き、木下先生にも指導を頂き、最後の2日で内容をガラッと変えることにしました。なので、そこから死にそうになりながら必死にやりました。すべての準備ができたのが今日の3限目でした。でも今日で4回くらいリハーサルをし、それぞれに意見を出し合いながらやりました。

本番(?)は授業者でなかったのにとても緊張してしまいました。一緒に授業を作ってきた仲間が授業をしている姿を見て大げさかもしれませんが感動しました。

準備をやっているときは大変で早く金曜日になっちゃえばいいのにと思っていましたが、いざ終わってしまうとちょっと寂しいです。でも今回の取り組みで仲間との絆が深まったし学ぶことが多かったです。

見ていた友達や先生からたくさんの意見を頂いけて嬉しかったです。

引用終了 ーーーーーーーーーー

彼女らの話を聞くと、この授業の案を作るためのに合宿状態になってやったとのことであった。ハイになったり落込んだりしながら作ったとのことだ。

良い良い。
その積み重ねが実力になり、小さな自信を作るんだかね。

いい経験を積んでいる学生さんたちに心からエールを送ります。
池田さんを初めとする橘大学の授業は、一般の教育学部ではなかなか体験できない貴重なものなんだということを申し上げておきたいですね。

教師になってから、初歩の初歩がわからずにどれだけ苦労することが多いことか。

その間も、教師として生徒の前に立つことの苦痛。

できればそうしたことを経験せずに、教師も生徒も幸福な出会いをしてほしいものです。

池田さんの学生さんたちが本当にうらやましいです。

イクトスさん、大変なところコメントありがとうございます。もう、落ち着かれましたか。

>教師になってから、初歩の初歩がわからずにどれだけ
>苦労することが多いことか。その間も、教師として
>生徒の前に立つことの苦痛。

はい。
北海道の掘さんも言っていますが、教師という仕事はいまはとりあえずなんとなく大学を卒業すればなんとか務まる仕事では無くなっています。

子どもに関わる時間を確保し、指導のために時間をつくるためには、仕事のやり方や哲学を理解する必要があると思うわけです。

学生時代の彼らの今を充実させる人は、彼ら自身でしかないのですが、多少手伝いをするかなあと思っています。

また、力を貸してくださいね。よろしくお願いいたします。

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