ライトアップされた紅葉
夕方からライトアップされた紅葉を見に行った。
平安時代の歌人たちがいかに紅葉を愛でていたとしても、このライトアップされた紅葉を楽しむことはできなかったであろう。(それとも篝火などでやっていたのかな?)
家の玄関で奥さんと待ち合わせして、一路西教寺へと向かう。
なぜか夜のライトアップのときは、無料になる。
今日は日曜日、しかも雨。
人の数は少ないと見た。
◆
これが凄い。
もみじを楽しむつもりで行ったし、もみじも凄かったのだが、圧巻は銀杏。
もともと日本では紅葉は黄葉と書いてあることが多かったそうだ。万葉の時代は黄葉が主で、紅葉という赤が認められたのは平安時代になってからのことだという話を読んだことがある。
降りしきる雨ということで、風も吹いていた。それをライトアップしているのである。妖艶という言葉が浮かんでくる。また、精霊とか鎮守とかいう言葉も浮かんできた。
しばし見とれる。
見とれつつ、銀杏の大木と呼吸を交換してみた。
彼の吐き出す酸素を私が吸い、私の吐き出す二酸化炭素を彼が吸いということをイメージしつつ見とれていた。
あべたかさんは、私が大津に住むことでますますバイオエネルギーが充満しているとブログで書かれていたが、確かにそうかもしれない。
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人は年を取ると、二つに分かれるそうである。
ある人は自然の中に、ある人は人の中に、姿を隠すそうだ。
私はどちらなのだろうかと思う。
今のところ、欲張りな私は「どっちも」というのを選びたいとは思っている。
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