記念の升
昨日は児童教育学科新校舎の上棟式。
はじめて校舎の中に入った。
ちょっと身震い。
上棟式は、建物を作る時の前半が終了したことを祝い、後半の無事を祈念する式である。古式ゆかしいものを伝統にしつつ、今風にアレンジしたものを執り行っていた。本学には、歴史の碩学がたくさんいらっしゃるので、この式の解説等もしてもらえて、私はラッキーであった。
大神をこの地に呼び、式を行い、また送り返すという流れで行うのだが、実に淡々と行われる。式は、この淡々と行われることがいいのだと思う。その中にエネルギーが込められるのを感じる。
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児童教育学科の新校舎は、本学の杉林のところに建てられている。30年前に大学を新しくしようという思いで、職員が杉を植えたのだがそれが立派に成長していたところに建てている。
思いのこもった杉を伐採し、校舎を建てたわけで当時からの職員は、万感の思いがある。で、その杉は新しい校舎の一部に使われることになり、上棟式の記念の升に変わって配られた。
なんとも、良い話だなあと思う。
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午後からは、千葉大学の学生が研究室にやってきた。卒業論文のことで相談があるとのことで、わざわざやってきた。藤川先生の所の学生で、「そのことなら池田先生が詳しいだろう」というアドヴァイスからやってきた。
小一時間質問に答えて、アドヴァイスをする。
外に出て行って自分に必要な情報を手に入れる。
こういう積極性は、大事だなあ。
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出張の書類など事務的な仕事を片づけて帰ろうとしたところ、研究室の外に人影が。
『どーぞ』
と話をすると、5人の学生が。
模擬授業の相談をしにきた。俳句の授業を模擬授業に扱うのだが、どのように進めたら良いのか詰まってしまったので、相談にきたとのこと。
俳句の授業をすることが大事なのだが、俳句の載っている教科書を教えることを主にしているのではないかと指摘。まずは、そもそも俳句って何か、俳句はどのようにして成立したのか、なんで季語が必要なのか、なんで季語のない俳句も成立するのか、など基本的な理解がなければならない。
5人でグループを作らせたのは、教材研究でアイディアを検証し、深めるためである。ぜひ、うんうん唸っていい指導案を作ってほしい。
進路の相談なども受けて、一日を終える。
うちの学生も、がんばっているぞ。
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