七味五悦三会 2006
一年を振り返るわけであるが、こういうのは来年の今頃になってやっても出来ない作業なので、取り残しがあるやもしれないが、年内にやっておくことにする。
私が好んでやるのは、七味五悦三会(しちみごえつさんかい)である。簡単に言うと、一年間に出会った七つの美味しいもの、五つの喜び、三つの出会いを思い出し、「良い一年だったね」と確認する江戸時代の庶民の振り返り方である。
悪かったことをカウントアップせず、良いことだけを思い出し、良い一年だったと振り返る。なんともすばらしい振り返り方である。
中学校から大学へ、東京から京都・滋賀へと移った区切りの年である。記録しておこう。
◆
ということで順不同ではあるが、
七味
・ 「王将の餃子」
いやあ、京都の楽しみはやはりこれでしょ。時々ある一人前105円のときにごっそりと買ってきて、冷凍庫に保存。麦酒と餃子。ああ、美味。
・ 「京乃一滴(きょうのひとしずく)」
京都に引っ越してきて最初に住んだ三条東山にあるそば屋で飲んだ日本酒。白川を見ながらテンプラそばの「ぬき」を頼み、ぬる燗でちょびちょび。あ〜、京都に来たんだなあと思った。
・ 「京料理」
藤や:京都の日本料理は、数が多すぎて何処に入ったら良いのか分からない。紹介してもらえないと分からない。が、ここは紹介してもらって通った。あまりに美味しかったので、二週間連続で通ってしまったこともある。ショウガご飯が絶品であった。
いし田:これも紹介。祇園で食事なんてありえないと思っていたのだが、決行。一つ一つの料理が食べてしまうのがもったいない造り。時には奮発も良いものだと思った。
・「京都橘大学生協 野菜炒めライス」
わが大学の学食の野菜炒めライスである。塩加減が絶妙である。今年の最後の生協の昼食のメニューもこれにした.私を待っていてくれたかのように、最後の一皿であった。続けて「あ、私もこれを下さい」と頼んでいた森○くん、すまん。人生は厳しいのだよ。
・「刺身」
「大津は、サバ寿司ぐらいしか魚はない」と東京の知り合いに言われて、がっかりしていたがなんのなんの。それは江戸時代の話。今は、凄いことになっている。敦賀・小浜などから日本海の魚、津などから太平洋の魚、明石などから瀬戸内海の魚と三つの海から新鮮な刺身を味わえる。こんな土地は、日本中でもなかなかないんじゃないかな。明石に昼間あがったサバが、夕方には私の家の食卓に並ぶのですから。
その中でも、小浜は二回通ったが、凄かった。「赤ちょうちん」というなんの変哲もない店で食べたサバの刺身は、衝撃的であった。ああ、来年は岩ガキを食べに行こう。筑田さん、一緒にね。
・「すぶる」
西大津が誇るタイ料理の店。いやあ、うまい。ランチ980円のバイキングがお得。でも、本命は、ワタリガニの卵とカレー炒め、2300円。絶品。
・「和菓子」
なんというか、変なしつこさがないのが京都の和菓子。和三盆を使っているとかなのかもしれないが、京都駅の駅ビルの地下で売っている蓮根を使った黒いお菓子(ああ、名前が出てこない)が上手い。もちろん、一緒に頂くお茶も美味。一保堂のほうじ茶、さらには玉露の粉茶。美味。
みなさん、京都にお越しの際はご案内しまっせ。
◆
五悦
・「BMW MINI COOPER S」
言うまでもない。
新型が出るが、私は敢えて現行型で行きたい。
1600CC,170馬力。スーパーチャージャー付き。
細かい不満はないわけではないが、それを上回るすばらしさがある。
毎日イグニッションキーを回すのが、こんなに楽しいとは。
移動するではなく、走る、操縦するというのがクリアに分かる車である。
・「桜・紅葉」
京都・滋賀のこれには参った。たくさん回ったつもりだが、まだ京都の西の方や北の方は見てない。これは来年。だが、東と南。さらに滋賀県の湖西は随分楽しんだ。これで地方からのお客さんもご案内できまっせ。お仲間のみなさん、来年は一番いい時期にお越しやす。ご案内しまっせ。
・「びわ湖」
東京から引っ越しをする時に、一番こだわりたいと思ったのが住環境。東京の家は多摩川のすぐ側で電線のない広い空と、夏の大花火があった。これをなんとか捜したいと思って見つけたのがびわ湖のほとり。塩分を含んでいないべたつかないびわ湖からの風は、ほんとうに心地よい。読書にぴったり。
・「授業」
大学の授業、教職を目指す他大学の学生への授業、高校生への模擬授業、先生方への校内研修会と、たくさんの授業をすることが出来ました。私はやはり授業や授業づくりを通して、いまここにいるんだなあと改めて思いました。私の授業が、人の役に立つのであれば、それは悦びです。
・「読書」
今年は例年よりもちょこっと多い200冊ちょっとぐらいかな。研究と授業の資料の本を買い直したり、買い足したりしていたので、多くなっています。じっくりと読む本と速読で読む本の住み分けをしたいのだが、結局読んでしまうなあ。読み直しも含めて印象に残っているのは、
『1985年の奇跡』
『マネジメント革命』
『不道徳教育』
『夢のつかみ方教えてやる』
『ダッセン』
『授業入門』
『マスターキートン』
ちなみに、繰り返しになるが『こんな時どう言い返す』が、学事出版で瞬間的に売り上げ一位だったのは、嬉しい。
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三会
・「京都橘大学のみなさん」
仕事を支えてくださる教職員の皆さん、研究室を掃除してくださる用務の方、休日に研究室に行くと冷暖房のスイッチを入れてくれる警備員さん。美味しい食事を出してくれる生協のみなさん。ありがとうございます。あ、頑張っている学生も、まあ、がんばれ。
・京都の先生たち
今村先生、糸井先生、土作先生をはじめ、京都に来て今までよりももっと交流が深まった先生がた。ありがとうございます。教職を目指す学生、若い先生たちを盛り上げて行こうという思いが共有できる仲間がいることを嬉しく思います。また、来年からもよろしく。
・吹野安先生
問題児だった私のことを覚えていてくださって、「何かやる学生だと思っていたよ」と言い、「な、池田先生」と呼んでくださいました。恐縮です。これからも厳しくご指導願います。
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ということですが、あとは自分のメモのためにもちょこっと「印象に残った仕事」をあげておきます。
・「よのなか」科のワークシート完成
・富山の中学校で飛び込み書写の授業
・守るんじゃーの顧問になる
・楢原中学校の修学旅行生徒に、学生が模擬授業
・夏の集中講義の集中
・京都橘大学児童教育学科開設記念シンポジューム
・シナリオ方式によるディベート指導方法DVD発売
・「児童心理」に執筆
いやあ、よく遊んだ。
よく仕事をした。
感謝感謝。
来年もよろぴく。
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コメント
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池田さん、今年もお世話になりました。
赤ちょうちんの刺身、うまかったですねえ。
サバの刺身が絶品でしたね。
来年に向けて、頭と体とブラッシュアップしておきますので、ぜひ、声をかけてください。
投稿: イクトス | 2006/12/31 16:17