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2006/03/25

おいでおいで

本日、全国教室ディベート連盟関東甲信越支部大会の初日。高校生の部である。
私は、子どもたちの準備につきあって、一日中学校にいた。

子どもたちが準備をしているところにいて、見守るのが8割。アドヴァイスが2割という事である。ディベートは、自分と自分の仲間たちの力で作り上げなければ、本当の力はつかないと考えている。私が立てた立論で戦ってもし勝ったとしても、ディベートで勝ったという事にはならないと、私は信じている。

明らかな間違いの指摘、学年を越えた概念理解への解説、準備の確認。これらが私の今の仕事だと思っている。もちろん、これが最終的には自分の力で達成できるように指導するのが、私の仕事ではあるが、こればかりは一回で導く事はできない。

少しずつ、それでも確実に、子どもたちを高みに「おいでおいで」とするしかないなと思っている。

さあ、明日は中学の部の試合だ。

2006/03/24

美しく切ない季節

今日、終業式が終わり、小学校の卒業式へ参加し、親睦会の食事があり、今年度の最後の職員会議があり、机上の整理をして、クラブ指導をして、今学期が終わりました。

実際は、明日のクラブの練習。明後日の関東大会。27日の講座。28日の日直がありますので、ここで今学期は終わりです。

長かったのか、短かったのか。ゆっくりしていたのか、早かったのか。
どれも合っていそうで、どれも違っているようで。

我が家で育てているデンドロビユームは、このタイミングで咲きました。
聖蹟桜ヶ丘も、桜が咲き始めました。

美しく切ない季節が始まります。

感想文と小論文の違い 2

というわけで続きである。感想文と小論文の違いを考えよう。

【違い1 根本的な違い】


  感想文は、感じたことを書く。
  小論文は、考えたことを書く。

ということである。
感じるは、「不思議だ、感動した、頭に来た、楽しかった、悲しかった、おいしかった、愛している、嫌いだ、変だ」などの心の動きを書く。その時に、

1)どんな事があってあなたはそのような心の動きになったのかという事実
2)なぜそういう心の動きになったのかの理由
3)その後どうなったのか、どうなるのか

などと一緒に書くのである。
ただ、ちょっと難しいのは、たとえば「感動した」という心の動きがあった時に、「感動した」と文章に書くのは、ダメで、あなたの文章を読んだ人が
(ああ、この文章を書いた人は感動したんだなあ)
という感想を漏らすような文章に仕上げる事が大事なのである。

                  ◆

考えるは、「疑問、仮説、調査・実験、結論」という流れだ。簡単に言うと、

「世の中には〜という問題がある。私はこの問題に対して、〜と考える。なぜならば、〜だからである。実験・調査の結果〜というデータや資料が手に入った。だから、〜なのである」

というスタイルで書く。「主張+根拠」と言っても良い。

注意しなければならない事は、小論文には「〜と思う」という言い方はないということである。なぜならば、「思う」は感想を述べる時に使う言葉だからである。小論文では、「〜と考える」「〜と主張する」「〜である」「〜だ」と言い切り、その後に「なぜならば〜」と書き進めるのである。


【違い2 タイトル】


  言いたいことをタイトルに書かない感想文。
  言いたいことをタイトルに書く小論文。


たとえば、「楽しかった体育大会」と書く感想文のタイトルはダメなのである。なぜならば、このタイトルを見ただけで、一般的な読者は(ふーん、そうなの)と思って本文そのものを読んではくれません。タイトルだけで、本文を読んでくれません。

中学校では、先生たちは君たちが書く作文を、君たちを指導するために全員分、最初から最後まで読みます。ですが、あと読んでくれるのは、君の事に好意を持っている人か親ぐらいでしょう。読者を意識しなければ読まれません。

だから、タイトルで
(おや、これはどんなことが書かれているのだろう)
と思わせなければならないのです。その先を読んでくれないのです。「あと2センチ」「勝ちたいなら、声を出せ」「空に舞い上がった赤いハチマキ」などは私の教え子が書いた体育大会の感想文のタイトルですが、読んでみたいとは思いませんか?

                  ◆

一方小論文は、「電車の優先席に関わる客観的な諸問題とその有効な改善策」なんてのを書いたって、よほど有名な学者さんが書かれたものでなければ、これは読んでもらえません。あなたの言いたい事をまとめた「電車の優先席を廃止するべきである」でなければなりません。

そうすると、電車の優先席に関心を持っている人が、(へ〜、そうなんだ。なんでなの?)とあなたの主張が現れているタイトルへの理由を読みたくなってくれる訳です。その理由、なぜあなたがそのように考えたのかを述べるのが、小論文なのです。

来年度、書き進める事でさらに学んでいきましょう。

(教科通信「志学」 NO. 57 より)

感想文と小論文の違い 1

三年生は感想文と小論文を書き、二年生は感想文を書くこの一年であった。二年生の諸君の来年は、今まで以上に文章をたくさん書く事になるだろう。予習として感想文と小論文の違いをまとめておこう。

まず、感想文も小論文も、どちらも作文であるので、共通項がある。
そこから説明しよう。

【共通項1 読者がいる】

私は当たり前だと思うのだが、この読者がいることを理解しないで書く人が少なくない。あなたが書いている文章は、誰が読むのか、誰に読んでほしいのかということを理解しないで書いているのだ。ここをまず、しっかりと考えよう。すると、次のことが導かれる。

「あなたが書きたい文章を書くのではなく、読者が読みたい文章を書く」

ということである。ま、実際はあなたが書きたい内容の中で、読者が読みたいであろう部分に絞って書くことになるのであるが、読者がいるということをきちんと意識することが大事である。

となると、さらに

濃く、太く、大きく」書く

ことが大事になるのだ。これは、筆記用具が鉛筆の時に言えることである。君たちは実際にはワープロで書くことがほとんどになるが、読み手が読みやすく書くということには変わりない。フォントの種類や大きさ、レイアウトなども考えて書くのだね。

【共通項2 書くためのステップがある】

これは、

1)ネタだし、ネタ集め
2)構成
3)執筆
4)推敲

という四つのステップを踏んで書くという事である。

【共通項3 書くためのフォーマットがある】

感想文は、

1)クライマックス(出来事の山場、一番感動したところ。会話文で入ると良い)
2)説明
3)感じた事

の順番である。たとえば、

1)(あ、いかんいかん。ここで泣いてはいかん)
2)三年生が指揮者に体を投げ出すように歌っている。中学校生活最後の歌、卒業式の合唱だ。3)これで彼らが和田中学校を本当に終わるのかという実感はまだないのに、彼らの歌でそれが迫ってくるのを感じた。

のようにである。

小論文は、

1)序論 何が問題なのか、なぜ問題と思ったのか、問題の定義などを述べる。
2)本論 問題はどのようにしたら解決するのか、その良さは何かを述べる。
3)結論 まとめるとどういう事なのかを述べる。

の順番である。たとえば、

1)電車の優先席は、若者の心を育てないという問題がある。優先席があるのだから、年寄りはそこに座れば良い。普通の析の前に年寄りが立っていても関係ないと思う若者がいるのである。少子高齢化社会が進む中でこれは深刻な問題である。
2)この問題を解決するには、電車の優先席を廃止することで、どの座席であってもお年寄りには優先席に座らせるのだという気持ちを育てる事が大事である。
3)これが若者に優しい気持ちを育て、少子高齢化社会に良い効果を与えるのである。

という感じである。実際はここにデータを付け加えて、もっと丁寧に説明していくのであるが、流れとしてはこういう封に書くのである。

それでは、違いである。違いも二つある。であるが、それは次号に続くのであった。

(教科通信「志学」 NO. 57 より)

2006/03/23

年度末進行

卒業式が終わり、今年度をまとめる作業に入っている。
卒業式の翌日は、学芸大学でお世話になった山田先生のML仲間と一献傾ける。今年度大学院を修了された方やいろいろなお祝いをかねて、吉祥寺で楽しむ。

四月から東京の小学校の教師になる私の教え子にも声を掛けた。このMLの参加者はいろいろな力を持っている人が多く、MLを読んでいても面白いのだから、会わせてしまおうと思ったのだ。

彼は、四月から教師にもなるが結婚もするという。そこで結婚届にサインしてほしいと。めでたい事は皆で味わうのが良いと思い、来てもらったのだ。

さらに、その彼と同級生で同じく担任した彼も、父になるという。教え子が幸せになっていく姿を見る事ができるのは、本当に幸せな事だ。

MLのメンバーとも、たくさん刺激的なお話をする。

                   ◆

翌日は夕方から、前の学校の先生たちと恒例のログハウス合宿。
料理の得意な先生が学年に揃ったので、学年旅行で遠くまで行くのをやめて、近くのログハウスに泊まって、手作りの料理を楽しもうと始めたのが3年前。年に1、2回はやっている。

今回もおいしい手作りの料理と、仲間達との楽しい会話。
ログハウスには薪ストーブがあり、ときどき薪を焼べながらゆったりとした時間を味わった。

                   ◆

そしてその翌日は、全国教室ディベート連盟の理事会であった。今年度のまとめを行い、来年度の活動方針の確認等を行った。私は急な仕事が入ったので、前半は参加できなかった。移動中にWBCの情報を携帯ラジオで聞いていたのだが、理事会の会場がある茗荷谷に行くには地下鉄に乗るしかない。電波が届かない状態もあり、地下がしんどかった。

しかし、優勝!!!!
やったなあ。

理事会に参加したあと、大宴会。
久しぶりに会う仲間もいて、良い時間を過ごす事ができた。
仲間がいるってことはありがたいことだ。

                   ◆

で、昨日から今日にかけて一日所用で駆け回る。
午後から学校。大掃除でパソコン室をきれいにする。
クラブの指導は日曜日の大会に向けて。

さあ、今年度も、あと1週間である。

2006/03/19

もう少しで咲くぞ

用事があって、午前中は北の丸公園に行ってきた。

200603191118000

ソメイヨシノではないが、桜の花が咲いていた。
モクレンの花も咲いていた。

200603191122000

そのまま足を伸ばして、靖国神社の気象庁ご指定の桜の木を見ることにした。

200603191203000

「ちょっとピンぼけ」(ロバートキャパ)だが、感じは分かるだろう。
あと二日ぐらいで咲きそうである。

春である。

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