« 2006年8月27日 - 2006年9月2日 | トップページ | 2006年9月10日 - 2006年9月16日 »

2006/09/09

アイディアをためてチャンスを待つ

今日は授業の整理を家で。

100人を超える出席管理は初めてなので、じっくりと。
幸いにして家に協力者がいるので、本当に助かる。

実は、今回の集中講義はインターネットの掲示板を活用している。
朝、出席カードを配布し確認。
そして、講義の最後に小さな課題を出している。
この課題は、今日の授業に最後まで参加していなければ分からないものを出している。

つまり、朝と帰りの出席をこれで管理することになる。

            ◆

現在は、民間の無料掲示板を使っているが、大学のサーバーを使ってうまいことできれば、もっと簡単に管理が出来るのではないかと思っている。

携帯電話からも書き込みが出来るので、遠くから通ってきている学生は帰りの電車の中で課題を行うこともできるので、大学生の課題提出方法としては良いのではないかと思っている。

というか、中学校でもこの課題提出の方法を考えて試行したこともあったのだが、学校のパソコン環境、生徒の状態、携帯電話の扱いなどから断念していた方法である。

で、このプランを今やっと出来るようになったというわけである。
一つのアイディアをプランとして形作り、実際に行うのには時間がかかるが、アイディアからプランにまで高めておけば、条件が整った時にすぐにできるわけで、それに備えているかどうかが大事なのだろうと改めて思う。

チャンスが来てからアイディアを出すのではなく、アイディアをためてチャンスを待つということか。

            ◆

昼ご飯は、西大津のタイ料理のお店「すぶる」へ。
980円でランチバイキング。食べ放題。
やっぱりうまい。

今日は、グリーンカレー、焼き飯、野菜スープ、トムヤンクン、牛肉と春雨の炒め物、タイ風酢豚、蒸し鶏サラダ、タピオカ、ココナッツミルク、ココナッツゼリーがメニュー。すべてをお替わりしながら食す。

西大津で一、二を争う上手い店だと思う。
食べ過ぎた。
夕ご飯、食べられるかなあf(^^;。

            ◆

さて、明日はキャンパス見学会だ。

チャイムが鳴った瞬間から授業を始める

集中講義二発目。特別活動論の開始である。今回は今までの大学の授業のうちで、一番受講生が多い。100人を越える。どうなるか、楽しみである。

            ◆

「先生というものは、授業開始1時間前には学校に来ているもんや。そのぐらいでなければ良い授業は出来ない」

と私の漢文の恩師、吹野安先生は大学の授業の時におっしゃっていた。中学校に務めている時はこれがなかなか出来なかった。少しでも長く寝ていたかったし、朝早く起きるようになってからは少しでも仕事をしていたかったし。

だが、大学の教員になった今、できるだけこの教えを守らなければと思っている。
確かに、1時間前に研究室について、授業の流れを確認し、資料を確認しとするのは良いもんだ。

20分前に教室に入り、機材のセットを行う。ノートパソコンを教室のプロジェクターにつなぎ、実物投影機を確認し、参考図書を並べ、出席カードやワークシートを揃える。

黒板に「特別活動論 集中講義 初日」と大きく書いて、チャイムが鳴るのを待つ。

            ◆

チャイムが鳴った瞬間から授業を始めるようにしている。
そこから遅れて教室に入ってくる学生も何人かいたが、注意をしながら次回からは認めないことを告げつつ、授業ガイダンスを行う。授業開きだ。

授業開きでは以下のことを話した。

・自己紹介
・参加者の実態把握
・この授業の進め方・受け方・ルール・特徴
・この授業の目指すところ
・授業に必要なもの
・出欠席の確認方法
・評価の方法

15コマの授業では、特別活動をすべてを丁寧に扱うことは出来ない。そこで、今回の特別活動論全体で「この授業で目指すところ」は三つに絞った。

1)学校教育における特別活動の項目を理解する。
2)学校教育現場で活躍していた先生から、現場の特別活動を学ぶ
3)遠足指導の流れを理解し、実際に計画を立ててみる。

今日は、1)を扱った。

            ◆

最初は、学習指導要領の確認である。

学習指導要領の特別活動の部分を、小グループを作って○読みをさせる。一人が声を出して読み、残りの学生は目で追いながら、気になったところ、分からないところにチェックをさせた。その後、私から
『気になったところはありませんでしたか?』
最初なので学生は固まっている。

そこで、
『目標のところを読んでみて、気になるところはありませんか?』
と範囲を限定して質問する。学習指導要領の特別活動の目的は以下の通りである。

引用開始 ーーーーーーーーーー

望ましい集団活動を通して,心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図り,集団や社会の一員としてよりよい生活を築こうとする自主的,実践的な態度を育てるとともに,人間としての生き方についての自覚を深め,自己を生かす能力を養う。

引用終了 ーーーーーーーーーー

それでも、反応はない。
私は学生時代にこの文章を読んで、とても違和感を持ったのだが*1、今の学生は違和感を持たないのかなあと思い、さらに、限定した。

『「望ましい集団活動を通して,」とあるけど、気にならない? 私は自分が学生時代にこの部分を読んで、大きなお世話だと思ったんだけどなあ』

つまり、「望ましい」というのは、「誰が望んでいるの?」「どのようなものを望んでいるの?」「答えはあるの?」のように思っていたのだ。

『で、君たちはこういわれてそうだと思う?』

と確認すると、そうだという。
私はこの言葉を手掛かりにして、国による集団の統治とそれに対応する民衆の自治の関係を考察させたいと考えて授業案を構築した。

そして、もう一つ。批判的にテキストを読むと言うことを教えたいと思った。

『君たちは、学生だから素直に学ぶということも大事だ。しかし、学生なのだから、(これは本当なのだろうか?)と考えながら読み進めることが大事だ。私の授業をメモする時に、記録するメモと同時に、疑問を書くメモも行うこと。これが、やがて君たちの論文に繋がるんだぞ』

と話しつつ、授業を進めた。

            ◆

今日の授業の内容は、

1)特別活動とは
2)学級 出会い:黄金の三日間、3・7・30の法則
3)学級 日常:こんな時どう言い返す、学活、学級内組織、掃除指導、席替え、提出物指導など。
4)安全指導、進路指導、学校行事、儀式など。

であった。

*1 私が読んだのは、昭和52年度版「望ましい集団活動を通して,心身の調和のとれた発達を図り,個性を伸長するとともに,集団の一員としての自覚を深め,協力してよりよい生活を築こうとする自主的,実践的な態度を育てる。」改めて読んでみると、変化しているのが分かるなあ。

2006/09/07

集中講義は、一種のサバイバル

午前中から研究室にこもり、「特別活動論」準備。
本当にきりがないなあf(^^;。

一時間ごとにキッチンタイマーが鳴るように設定してある。
時々身体を解さないと固まってしまうからだ。

            ◆

少し早めの昼食をとり、生協、教務課、企画広報課とめぐる。
10月31日に宮城の中学校の研究会からお招きを頂いたので、その宿の手配を生協にお願いしに行き、事務局へはさまざまな打ち合わせ。

さらに明日からの授業で使う教室が変更になったというので、もう一度教室の下見のし直し。当初予定していた教室よりも最新の設備がある。
授業プランを多少変えなければと思う。

            ◆

パソコンを使用して課題を提出させるので、その下見もする。メディアセンターまで出向く。
『学内のサーバーを活用して、こんな授業は展開できませんか』
とか色々と相談する。

びっくりしたのが、授業で使うテレビ番組を録画しておいてくれると言うメディアセンターのサービス。ありがたいなあ。また、DVDの資料もあるので、研究室のPCで確認しながら授業の準備もできそうだ。

            ◆

ふう、やっと準備が取りあえず終わったぞ。
あと、土日に頑張れば大丈夫だ。
ま、日曜日はオープンキャンパスだが、なんとかなるだろう。

これから資料の印刷だ。
一週間前に頼んでおけば大学の印刷の部署の人が印刷してくれるのだが、どうもギリギリになってしまう。だからほとんど自分で印刷だ。

これが終われば帰れるぞ。
明日からの授業は登録で101人。
さて、何人が最後まで取り組めるかな。

集中講義は、一種のサバイバルのような気がしてきたf(^^;。

Kadaiikeda_106_1

写真は、大学から帰る時に見える大津の夜景。
よく見ると、大津プリンスホテルや琵琶湖に浮かぶ観光船も見える。
これを見ると、一日お疲れさんという感じになる。

2006/09/06

先生は、授業の前と後が忙しいの

午前中は、事務仕事。
なんとか一段落をつけて、生協に食事に向かう。

今月末に竹内常一先生が滋賀までやってくるので、『いまなぜ教育基本法か』(桜井書店)を読み終えなければならない。なもんで、食事をしながら読もうとしていたら、きときと君に遭遇。
話をしながら食事とする。先生、当日までには読み終わりますから。

            ◆

で、食事をしながら、きときと君に授業の構想を話す。

実は、キャリア開発演習1の中で行った模擬授業が予想以上に面白く、そこから新たに授業方法を見つけたので、授業を受ける学生としてはいかがなものかとアイディアを話し、感想を聞いてみたのだ。先日あべたかさんのコメントに書いたステップ3の指導方法である。

きときと君の話では、「是非、やってみたい!」とのことだ。

私も早くやってみたい。かなり面白いものになりそうだ。
(11月の教職合宿でまずは試しにやってみるか)
と、にやにやしていたら、

「先生は、先日の模擬授業も楽しんでいましたよね。先生が一番楽しんでいましたし、これも先生が一番面白いんじゃないですか?」

と言うので、

『その通りだよ。授業中は私が楽しくなければ行けない。授業中は授業を受けるものが必死にやるものだよ。そして力をつけて行くものだよ。私が授業中に必死にやっていたら、生徒や学生を観察し、評価し、指導することなんてできないでしょ。先生は、授業の前と後が忙しいの。大変なの。そして授業中は、うひょうひょと楽しんでいるの』

『授業の計画通りに授業が進み、仕掛けたところできちんと生徒や学生が反応してくれて、必死に力をつけようとしている姿を見ていて、私が楽しくないわけないじゃあないですか、嬉しくないわけないじゃないですか(^^)』

特にワークショップ型の授業、下からの教材づくりの授業においてはそうなると私は実感している。

            ◆

きときと君はその後、守るんじゃーに出動。ご苦労さん。私は研究室で授業の準備。
そう、授業の前後のうちの「前」に取り組みました。集中講義の二発目、特別活動論の準備ですね。

いやあ、面白くなりそうだ。
私が面白いということは、学生諸君は思い切り頑張ってねってことだけどf(^^;。

            ◆

気がついたら8時を回っている。
6時間近く机に座りっぱなしだ。それじゃあ、疲れるわけだ。

さあ、帰って昨日の「空耳スペシャル」の続きで頭をクールダウンだ。

映画二本+α

映画を立て続けてみた。映画なんて本当に久しぶり。少しは世の中の流れを理解しなければ。

一本目は、「UDON」。ユースケサンタマリア主演、小西真奈美助演の、フジテレビ系列の映画である。

フジテレビ系列の映画と言えば、「私をスキーに連れてって」「踊る大走査線」というあれである。今回の「UDON」は、「踊る大走査線」のスタッフが作っているとのこと。

家の近くの琵琶湖に面したシネマコンプレックスで見たのだが、平日ということもありゆったりと見ることが出来た。

できは、中の上というところであろうか。適度に笑えて、適度にジンと来るというできであった。

            ◆

映画が終わって外に出ると、なぜか中学生がたくさん居る。
お昼だというのに。

良く分からないのだが、大津の中学校はまだ短縮授業なのだろうか。
そんなゆとりがあるのか。
東京は短縮授業なんてやっていないだろうなあ。

            ◆

昼食事後、家の近場を散策する。

かつて琵琶湖ホテルであったところに、整備されて残っている「びわ湖大津館」に向かう。柳が崎湖畔公園という市民公園にしては、非常に立派である。昭和天皇も泊まったスイートルームが無料で見学でき、客間は会議室としても使える。大広間では結婚式も出来る。

P905001

庭はきれいに手入れされており、喫茶室から見る琵琶湖もきれい。ゆったりとお茶をした。
西大津の駅からは15分程度歩かないとたどり着けないが、ものは考え方で京都駅から30分でここに来れるわけである。

何かの集会に使えないかなあと思った。

            ◆

夜は、「有頂天ホテル」を鑑賞。
こちらは前評判通り、安定した面白さを披露してくれた。

三谷さんの映画は長回しが特徴である。カットをつなぐのではなく、ワンカットが長く場合によっては3分ぐらい回している。そのためか流れがスムーズで、日常生活のワンシーンのように感じる。

伏線をたくさん張りながら、それが修練して行く姿は面白いが、佐藤浩市の演じる政治家だけ、あとどうなったのかがわからなかった。

            ◆

で、最後に「空耳スペシャル」を見る。
いやあ、笑いすぎてお腹の筋肉が痛かった。
あまりにも痛かったので、前半で諦めて寝た。

明日は筋肉痛だ。

2006/09/04

大学は大きすぎない方が良い

ふう、終わった。一つ目の集中講義が終わった。
心地よい疲れである。

            ◆

本日は3時間。基本的にはすべて、模擬授業を行った。
参加した学生は20人ちょっと。
この学生全員に模擬授業をさせた。

当然、模擬授業は50分もさせない。
いや、できない。
実施したのは、3分間の模擬授業である。
中には、
「たった三分で正直何がわかるのだろうと思っていましたが、」
という学生も居たが、3分間も授業を見れば、分かってしまいます。

学生に示した、要項は以下の通り。

引用開始 ーーーーーーーーーー

模擬授業の導入の項目

【注意点】

◆ 授業の設定は、中学校または高校とする。
◆ 対象学年は、任意に決めて良いが、模擬授業を始める前に告げること。
◆ 授業内容は、任意に決めて良いが、模擬授業を始める前に告げること。
◆ この講座を受講している学生を、生徒と見立てて授業をすること。
◆ 学習グループで、模擬授業の内容を考え、代表者が実際に行うか、全員が行うかは、状況を見て決める。
◆ 二回行うこともありうる。
◆ 教材を作ることは、今回はしない。チョークと話と文字だけで行う。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【教師の事前確認】

1 心のゆとり
2 教材・教具・教材研究・筆記用具・出席簿
3 身だしなみ

【授業開始 導入部】

ーーー 教室のドアを開け、生徒に挨拶をする ーーー

ーーー 日直に号令をかけさせる ーーー

ーーー 生徒の出席確認 ーーー

ーーー 季節の挨拶、または、時事ネタのスピーチ三十秒から一分 ーーー

◆ 季節の挨拶、時事ネタは次の教科書の内容に関連することとする。

ーーー 教科書の指定した単元の授業を始めることを指示する  ーーー  

ーーー 黒板に今日やる単元のタイトルを書く ーーー 

ーーー 今日の授業の目的を話す ーーー 

◆ 時間が余れば、授業を展開しても良い 


引用終了 ーーーーーーーーーー

設定の確認、模擬授業、自評、コメントをワンセットにして、繰り返し指導する。
たった3分であるが、間が持たない学生も居る。いわゆる頭が真っ白になってしまう状態の学生だ。

さらに、板書の書き順がめちゃくちゃであったり、文字の大きさが揃わない、きれいな字が書けない、小さくなってしまうなんてのはざらであった。

まあ、これは仕方が無い。授業の何たるかを知っているわけではなく、今まで自分が受けてきた授業からモデルを作り、とにかくやってみるということをさせたわけであるから。

この授業の目的は、あくまでも「教師を目指す自分にとっての課題」を手に入れることである。学生達は、今日の授業の感想を書き、今までの授業を振り返り、さらに最終課題を完成させて、この授業を終える。

最後に興味があったので、手を上げさせた。
『この授業を受けての感想を3段階で答えてください。1)参った。2)まあこんなもんだろう。3)まだまだの3つです』
と言って手を上げさせたら、4/7、2/7、1/7の割合であった。
ま、良いバランスかな。

            ◆

それにしても、この授業、集中講義でなおかつ20人ちょっとの受講生であるからこのように行うことができたが、これが100人ともなるとどうなるのだろうか。こういう授業で全員に行うことはできないなあ。

講義を中心にして、実際にやるのは代表者数名ということになるのだろう。それじゃあ、力を育てるのは難しいだろうなあ。大学は大きすぎない方が良いと、授業をする側からもしみじみと思う。

さあ、明日は久しぶりのオフだ。

あら不思議。いた。

日曜日は、京都市内で大学の地区別懇談会と同窓会があり、文学部の教員として参加。
大学が行う地区別懇談会というのはどのようなものかと思ったが、大学への要望や質問を貰い、その場で交流するものであった。

なんか中学校の保護者会のような気もするが、大学でやることに意義があるのだろう。子どもは子ども、大人は大人でそれぞれの成長に関わって情報を交流するのだから。

食事を一緒に取り、交流をする。
その後、キャリア関連の講演を聞く。講師の先生は、中央大学まで授業に出かけて行っているそうだ。私はその中央大学のある高幡不動の隣の隣の聖蹟桜ヶ丘から、京都に来ています。ご縁だなあ。

            ◆

で、これで終わるかというとそうではなく、なんと私の「文化講演会」があったのだ。
みなさん、文化ですよ、文化。私が文化ですよ。びっくりですねえ。
90分話すわけですが、「授業をつくるということ ー中学校の漢字指導を例にー」ということで行ってしまいました。

保護者の方の自己紹介では、
「岡山会場に参加しないで、ここに来たのは、娘がお世話になっている池田先生の講演を聞きたいからです」
のようなことを数人に言われ、
(うむむ、これはこれは)
と思っての文化講演会であった。

            ◆

結果はアンケートを見る限りでは、及第点だったようだ。
保護者には、教職関係の方も割と多く、
「明日からの授業で使います」
と言ってくださる方も居て、ああ良かった。

そして、さらにこの後は、同窓会も行われた。
私は今年からなので、知り合い等は当然居ないかと思ったのだが、あら不思議。いた。

数年前に、京都橘大学のあるゼミ合宿に呼んで頂いたことがあるのだが、その時のゼミ生が
「池田先生の講演会があると聞いてきました」
と何人かが来てくれたのだ。嬉しいねえ。

さらに、授業作りネットワークに参加していた当時の学生さん達も。
今は、さまざまな形で教師の仕事に関わっているという。
これも嬉しい。

楽しい時間を過ごしました。

« 2006年8月27日 - 2006年9月2日 | トップページ | 2006年9月10日 - 2006年9月16日 »