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2006/11/10

模擬授業の指導案

打ち合わせの一日でした。
ちょっと新しく動き出す記念日になるかもしれません。
そうなると嬉しいなあ。

            ◆

来週の国語科教育法2は、学生による模擬授業が始まる。
担当の学生が今日も相談に来た。

先週の課題が学習指導案作成であった。わたしの授業のビデオを見て、それを学習指導案に書き下ろすという方法で書かせた。最初にしてはまあまあの出来であった。それを受けて学生たちは模擬授業の指導案を作っているところだ。

これを通して授業をつくることの楽しみと辛さを同時に味わっていると思う。
これからこの連続であり、それとともに子どもに力を付け自分の力も付けて行くことになるはずだ。

木曜日からの授業が楽しみである。

            ◆

さて、明日と明後日は東京から先生を御呼びして、小浜で教職の合宿を行う。みっちりとやるぞ。そして、ついでに美味しいお魚も食べるぞ(^^)。

2006/11/09

そんな先生の笑顔を

今日は高校での模擬授業に大学での授業。さらに、授業後に学生と研究室で彼女らの相談に乗る。久しぶりに5時間ぐらい話をした。やる気のある生徒、学生と授業をするのは嬉しい時間だ。

高校生に教職のガイダンスをするときは、中学校の教育の裏の話も織り交ぜる。先生がどんな気持ちでどんな指導をしていたのかを話す。指導の種明かしを少し入れるのだ。

中学校を卒業してしばらく時間が経ち、これから大学で教育を学び教師を目指そうとする彼らには、それが新鮮に見えるようである。

悪さをした、迷惑をかけたと思っている生徒ほどそう思うようである。
こういう生徒には、先生になってほしいなあと思う。悪さをする子どもの気持ちも分かるし、教師の立場も分かる。

            ◆

私は今年からしばらく「学校教育現場」と「大学」の通訳をやりたいと思っている。が、これは今までは「子ども」と「大人社会」の通訳をやって行こうと思っていたことの別バージョンである。

ちゃんとした通訳がいないと、誤解ばかりが生まれると思っている。悪さをした生徒、迷惑をかけた生徒はこの「通訳」になれる素質を持っていると思う。

さらに、「できないことがあった」のが、「努力を重ねてできるようになった」という経験を持っていればさらに良い。「挫折」したのち、「復活」した経験があればさらにさらに良い。そんな先生の笑顔を子どもたちは待っていると思う。

高校生に、うちの学生たちに話しながら、もういちど教師の姿を考えた一日だった。

その手を隠していたか

ということで、「ネット断食」もしていた池田です。
国語科教育法を学ぶ学生に「メディア断食」を課題として出している私です。私もそれを活用してこの間、研究の方を集中してやっていていました。メール遅れた方、ごめんなさい。

             ◆

さて、未履修問題であるが、その手を隠していたかというのがでてきた。

教育再生会議は「学習指導要領が機能していないので、見直しするべきである」と言い始めている。ちょっと待て、確かに機能していない部分もあるが、そんなので良いのか。

学校基本調査(平成18年度速報版)で確認してみると、高校生の数は348万人。今回の未履修に関わった高校生は8万人。実に、2.2%でしかない。この2.2%の生徒のために、いじるか?

もちろん、この2.2%がどの層の高校生なのかと言うことも問題である。社会のリーダー層はその同世代の2〜3%いれば良いというのを何かで読んだことがあるが、まさに、この層の子どもたちであろう。だからいじるのか? では、あとの97.8%の子どもたちの現状は政策立案には関係ないのであろうか?

            ◆

と思っていたら、もう一枚カードは切られた。
大学センター試験の「活用」である。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061108-00000032-mai-pol

引用開始 ーーーーーーーーーー

<履修不足>センター試験全教科の義務化検討 文科相が考え

 伊吹文明文部科学相は8日、高校の履修単位不足問題に関連し、全ての国公立大と私大の8割が利用する大学入試センター試験について「高校の必修科目すべてで一定以上の点数があるかどうか確認するために使うべきだ」と述べ、6教科(国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語)すべての受験義務化を検討する考えを示した。衆院文部科学委員会で、自民党の馳浩国対副委員長の質問に答えた。
 伊吹氏は「センター試験で、世界史と日本史が同時間に行われている」と指摘し、試験科目の設定が高校生の「日本史離れ」を招いているとの見方を示した。さらに「高校は予備校ではない。(習熟度の判断を)校長の認定する卒業証書だけに任せておくのは考えなければいけない」と強調。すでに6教科すべての受験義務化を検討するよう省内に指示したことを明らかにした。
 6教科は、いずれも学習指導要領で高校の必修教科だが、センター試験で受験生にどの教科の受験を課すかは、各大学や学部の判断に任されている。来年1月に実施される07年度試験は、4年制大学で全国公立大157校と私大の8割に当たる450校が利用。6教科全てを課しているのは83校にとどまる。【竹島一登】
(毎日新聞) - 11月8日14時19分更新

引用終了 ーーーーーーーーーー

これはどこに向かう道かと言えば、高校卒業認定試験への布石となるものであろう。これを導入するために、未履修問題をこのタイミングでまず、明らかにしたのだろう。

では、なぜ高校卒業認定試験なのか? これは、労働力不足であろう。つまり、この高校卒業認定試験をパスし、日本語が話せるという条件で外国人労働者を受け入れるという青写真があると聞いたことがある。明らかな労働力不足が見込まれる日本で、質の高い外国人労働力を確保するための一つの方法なのだろう。

確かに、フィリピンでは医者が看護婦の免許状を取り直してアメリカに就職して行くという。医者では就職がないが、看護婦なら、しかも本国では医者の免許をもっている看護婦が安く雇えるというアメリカの都合で就職できるという。この流れが日本に来る。

すると、明らかに若者の二極化が進む。仕事を持つことができない若者が更に増えるだろう。そして、この層への政策は考えられていない。自己責任があるだけである。

            ◆

そして、教員にはこの高校卒業認定試験の流れを受けて、二つ考えられる.一つは、この試験に合格させることができない高校や教員への対応である。もう一つは、この大学センター試験のシステムを使った、教員の免許更新のための再試験であろう。

もちろん、教師は知識がなければ教師としては論外であるが、10年、20年やってきた教師が、まさかもう一度ペスタロッチにルソーと勉強し直し、その結果でなんてことにはならないだろうな。

教師に必要な管理の力、指導の力、人格の力が経験年数に応じて身についているかどうかという試験ならまだわからなくもないが、そんな試験が作れるのか?作れたとして、大学センター試験のシステムの方式で大丈夫なのか。

            ◆

いささか、論理の飛躍のある展開だと私も思う。
そして、これが論理の飛躍であることを願う。

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