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2006/12/02

待っていたな、牡蠣!

さあて、12月だ。怒濤の11月の最後は、今日で終わる(といいいな)。

今日は広島まで行く。高校の校内研修会に呼ばれているのだ。この高校からは通算三回目のご指名。一回目はディベート、二回目は国語の指導方法。ここまでは国語科の先生方を対象にしたもの。で、今回は三回目で学校全体に向けて授業の作り方と小論文指導についての話をしてほしいとのこと。

今までの講座を受けられた方が約20人。そして、初めての方が60人。前回の話の延長でありつつ、今回初めて話を聞く方にも対応していて、なおかつ新しい話題も入れなければならないというかなり難しい状況設定である。

さて、事前の準備がうまく機能しますように。

            ◆

授業の後の研修会ということだが、折角だから学校での授業を見てほしいとのリクエストもあり、お昼過ぎに学校に到着するように家を出る。

明石海峡大橋、瀬戸内海と眺めながら、この景色を身近に感じている自分に驚いている。
授業づくりネットワークの岡山大会のときに、初めて四国を見て、明石海峡大橋を渡って鳴門教育大学にお邪魔してなんてころには、今の自分を想像することだにできなかった。

人生は思うようにならない。良いようにも、悪いようにもである。

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駅に迎えにきて頂いてそのまま昼ご飯を食べに行く。若いご主人がしっかりとした味を出しているそば屋だ。そこで、牡蠣のいろいろを出して頂いた。待っていたな、牡蠣!ってやつだ。酢の物、天婦羅、焼き牡蠣と堪能。そばも当然上手い。幸せ。

学校について校長先生にご挨拶をした後、いくつかの授業を見せて頂く。教室の廊下側の壁がすべてガラスの窓で、なんとも不思議な感覚。久しぶりの中学生の授業。ちょっとだけ私も授業をしたくなったなあ。

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さて、放課後になっていよいよ私の出番となる。
授業観点の整理、作文指導と小論文指導の実際についてワークショップを取り入れながら行う。

予定の時間より少し遅れて始まったため、その分予定の時間をオーバーしてしまったが、2時間ちょっとで講座は無事終了。大きな拍手を頂いたから、講座は及第点を得たと判断して良いかな。

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ホテルに戻りどぶんと風呂に浸かって、夕食に向かう。
これがいいお店であった。ここは昼に食べたおそば屋さんの友人のお店。一品一品が入魂の作品で、純米吟醸酒が飲み放題というとんでもないお店。和食をベースにしていて、魚介類の使い方も絶妙。幸せ。

二次会のカラオケでは私は新曲を披露する。先生たちも熱唱。
それにしても仲がいい先生たちだなあ。先生たちが仲良くないと良い教育はできないからなあ。

さらに、もう一件行ったところで、私は撃沈。
いやあ、堪能した。

お世話になりました。


2006/11/30

で、模擬授業。

午前中は、東京からのお客さん。大阪まで用事があるとのことで研究室に立ち寄ってくださった。お茶を出し、研究室前の紅葉を愛でて頂く。

午後から大阪で用事があると言うので、
『是非東福寺を見てから行ってほしい』
と話す。私も所用があったので、ついでにと東福寺近くまでCOOPER Sで送る。さすがに東福寺の周りは人が一杯である。今週末が最後だろうなあ。間に合って良かった。

Toufukuji2

写真は、東福寺の苔の上に落ちた赤と黄色の落ち葉です。


            ◆

大学に戻り昼食をとっていると、今日模擬授業の学生たちが声を掛けてくる。
「先生、指導案に印鑑が欲しいのですが」
『ん、いいよ。食事が終わったら研究室で待っているから』
と話し、研究室で待つ。

「失礼します」
『はいどうぞ。では、指導案を一部見せてください』
「はい」

と手渡されたのは、印刷する前の原稿。
『あれ、言っていなかったかな? 印刷して、製本して自分たちの判子を押してから、持って来るんだよ』
「え?」

どうやら知らなかったようだ。つまらないことではあるが、これが判子を貰うという意味だと言うことを学生たちは本気で知らない。知らなければ教える。その繰り返しだ。

印刷して製本してそれから私が判子を押すのでは、これから高校に模擬授業をしに行く私としては間に合わない。しかたがない、今回は特例とするか。

大学を出ようとしたら、野球サークルの代表の学生が、判子を貰いにきた。うーむ。出るタイミングを知っているかのようだ。ま、判子が間に合って良かった。

            ◆

高校での模擬授業を終えて、大学にとんぼ返り。
今日は高校の模擬授業のために授業の開始を30分遅らせて始めると伝えてある。でないと間に合わないからだ。学生は、その30分を使って最後の調整をするとのことだった。時間を有効に使っていると良いな。

            ◆

で、模擬授業。
いやあ、良かった。
もちろん、ここがスタートで直すところもたくさんあるのだが、たっぷりと調べ、じっくり考えて作ってあるというのが分かる授業であった。

メディアの歴史を説明する場所では、パピルスに描かれた絵の実物を持って来たり伝書鳩の写真を持ってきたり。具体的な数字を示しながら説明したり。さらに、世界の場所を示すために地球儀を持ってきたり。

その地球儀は小さかったけど、「それを持ってきてここで使う」ことができるようになっていれば、教育実習ではプロジェクターを使えば良い。まだまだ工夫は足りないが、その意気や良しである。

            ◆

今日の授業者は今までは胸式呼吸をしながら話す学生だったが、今日は腹式呼吸が入っていた。だから、声の質が落ち着きを出していて、説得力がでていた。筑田先生にご指導頂いた小浜合宿の成果が出ているのだろう。また、ディベートの授業でレッスンした「ナンバリングの時には指を出して「一点目は、」とやる」という指導の成果もこの授業で自然と出ていて、分かりやすくなっていた。

さらに、生徒役の学生からの質問や意見も的を射るようなものが出始めてきた。授業に即しての質問や意見であることを求めての検討会であるが、これができてきたのだ。ということは、授業を見る目も育ってきているということなんだろうなあ。

なんか、もっとバシバシとダメ出しをしても良いのだが、懸命にやっている彼女らであるなら、厳しい言葉等使わなくても、普通に言っても伝わるという良い学習環境ができているなあと感じている。

『うっしゃあ、じゃあ、飲みに行くか!』

ってな感じだが、まだまだ授業づくりはスタートラインに立ったところ。教育実習は、これを基本的には一人で行い、2〜3週間やるんだ。もっと大変だぞ。

そうではあるが、まず、その一歩目は今日のグループもしっかりと切れたのではないかと思うよ。最低限のことはできてきたから、教育実習ではたっくさん学べると思うよ。

お疲れさん。

2006/11/29

本当にこの一瞬だな

明日の模擬授業のための事前指導3回目を朝、一時間目の授業前に行う。学生たちに聞いてみたら、今日は授業が詰まっていて、空いている時間は私が教授会ということだったので、ここしか時間が取れなかったからだ。

一昨日指摘した部分は、努力を重ねてきている。
今回の模擬授業はメディアに関しての評論を扱うのだが、今ひとつメディアについての理解が弱い。さらに、教科書があるから教えるという意識が強く、指導者である自分と教科書に書かれている内容との関連が希薄な感じがしたので、
「うちの大学にいるメディアの専門の先生に相談してご覧」
とアドヴァイスをするときちんと専門家の木下先生のところに伺って指導を受けてきた。

このあたりの真面目さは、本学の学生の大いに自慢していいところである。
で、その頂いた指導から授業の内容をつくり込んできたのだ。

今朝は30分程度の指導だったが、明日の本番の模擬授業に向けて、少しヴァージョンアップさせることができたかな。さあ、明日がんばれ。

            ◆

昼ご飯は、気になっていた大学の近くのラーメン屋に向かう。
京都ラーメンランキングで常に上位を占める店である。

結果は、また食べにきても良いかなというレベルであった。
どうしても聖蹟桜ヶ丘のラーメン店「きがら」の体になってしまっている私は、あの味を基準にしてしまっているから、なんとも正確な評価はできないのではあるが、まあ、良いのではないかな。

            ◆

で、午後もひたすら事務仕事を進める。
休憩でふと顔を上げるとブラインンドの向こうが光っている。
ブラインンドをこじ開けてみて見ると、なんと研究室の前のもみじが真っ盛りで、そこに午後の日差しが降り注いでいた。

慌ててカメラを持って外に出る。
ああ、燈台もと暗しである。

ブラインンドを開け、窓を拭き、部屋と廊下の電気を消してじっくりとその光景を目に収める。光に揺れる木々と、木々の先端で揺れる一枚一枚の花びらのような葉。

Omomiji1


写真を撮っていたら、
「先生!」
と校舎の二階から声をかけられた。少し授業が早く終わった学生だ。今朝、模擬授業の指導案の指導をした学生だ。

ほげーっとこの美しさに見とれている顔を見られてしまったかもしれないが、それはそれでいいだろう。先生を発見して声を掛けてくるなんて、そのあたたかさの方が、この景色には合う。

            ◆

昨日、一昨日は天気が悪く、明日あさっては、この時間は出張でいない。一番の盛りの美しさをこの一瞬に見せてくれたんだなあと思う。来年はこの研究室ではなく、新しい研究室に移るし、本当にこの一瞬だなと思った。

学生諸君、もし、明日が晴れていたら3限と4限の間ぐらいに、私の研究室の前に来てご覧。すばらしいもみじを見ることができるでしょう。新聞紙を持って、お茶を持って、学内で紅葉狩りができます。

BGMはなぜか、小野リサが合ったりします。ipod持っている人は挑戦してみてね。

            ◆

教授会が終わって研究室に戻ると、ブラインドを開けっ放しであって外から丸見えであった。
一階てそういうことなのね。

でも、音羽山の上に出ている半月を愛でることもできた。
なんか、やっぱり京都だよなあ。
風流かもしれない。

東福寺

朝一番で、東福寺に向かう。
この時期だけ8:30から開いているのだ。

私はここで
「すごい」
「はあ」
「なんだこりゃ」
を何回言っただろう。

ここまでする必要があるのだろうかと思う紅葉であった。
一日中体が火照る思いであった。

はあ。

Toufukuji

2006/11/27

ライトアップされた紅葉

夕方からライトアップされた紅葉を見に行った。
平安時代の歌人たちがいかに紅葉を愛でていたとしても、このライトアップされた紅葉を楽しむことはできなかったであろう。(それとも篝火などでやっていたのかな?)

家の玄関で奥さんと待ち合わせして、一路西教寺へと向かう。
なぜか夜のライトアップのときは、無料になる。
今日は日曜日、しかも雨。
人の数は少ないと見た。

             ◆

これが凄い。
もみじを楽しむつもりで行ったし、もみじも凄かったのだが、圧巻は銀杏。

もともと日本では紅葉は黄葉と書いてあることが多かったそうだ。万葉の時代は黄葉が主で、紅葉という赤が認められたのは平安時代になってからのことだという話を読んだことがある。

降りしきる雨ということで、風も吹いていた。それをライトアップしているのである。妖艶という言葉が浮かんでくる。また、精霊とか鎮守とかいう言葉も浮かんできた。

しばし見とれる。
見とれつつ、銀杏の大木と呼吸を交換してみた。
彼の吐き出す酸素を私が吸い、私の吐き出す二酸化炭素を彼が吸いということをイメージしつつ見とれていた。

あべたかさんは、私が大津に住むことでますますバイオエネルギーが充満しているとブログで書かれていたが、確かにそうかもしれない。

Photo_4

            ◆

人は年を取ると、二つに分かれるそうである。
ある人は自然の中に、ある人は人の中に、姿を隠すそうだ。
私はどちらなのだろうかと思う。

今のところ、欲張りな私は「どっちも」というのを選びたいとは思っている。

2006/11/26

火曜日には発送できるかな

ふう、今週末の校内研修会の資料ができたぞ。
あとは、この資料を元に先生方のテキストを作って、添付資料と実物資料を揃えて、
学校に送るだけだ。

となれば、あと一日あればできるだろう。
火曜日には発送できるかな?

            ◆

研究室を出て校舎を見たら、まだ煌煌と明かりがついていた。
今日は河合塾の模擬試験が行われているんだった。
一日中模擬試験か、これも大変だな。

外は雨だが、こういう日こそ地元のライトアップの紅葉を見に行こう。

ほら、怖いおじちゃんが見ているから

小さい子どもを怒る時に、してはいけない方法がある。
「ほら、怖いおじちゃんが見ているから、止めましょうね」
といって悪さをしている子どもを叱る方法である。

これの何が悪いかと言えば、悪さをしている行為そのものを怒っているのではなく、人のせいにして怒っているところが問題である。悪さをしている子どもが悪いというのではなく、おじちゃんが怒っているから止めなさいという外圧で行為を止めさせる方法である。

これだと、子どもは「自分は悪くないけど、周りが文句を言うから止める」ということを覚えて行く。

            ◆

ところが、子どもどころの騒ぎではないことになっている。
今日は来週末の広島の学校で行う校内研修会の準備を研究室でしている。休憩のときに何気なくネットのニュースを見ていたら、出ていた。

引用開始 ーーーーーーーーーー

禁煙徹底、全入学者に「誓約書」…中部学院大・短大

 岐阜県関市にある中部学院大学と同短期大学部は、来年度の入学者全員に構内や周辺での「禁煙誓約書」を提出させることを決めた。

 学校の敷地内や駐車場に加え、付近の幼稚園や養護学校などに配慮し、周辺100メートルの範囲も禁煙対象地区に指定し、禁煙を徹底させる。文部科学省の研究班によると、名古屋市の名古屋女子大が2004年春から学生に誓約書を取っているが、男女共学の大学では聞いたことがないという。

 中部学院大は現在、人間福祉学部が設置され、福祉や幼児教育に力を入れている。学生の主な就職先の福祉施設や幼稚園などは、喫煙者の採用を見送るケースがあり、今年4月から構内を完全禁煙にした。たばこの自動販売機もなくし、教職員も全員禁煙とした。

 禁煙誓約書はA4判で、来春の入試後、受験番号、学部、学科、名前、印鑑、生年月日を記入し、入学予定者は入学手続きの書類とともに郵送する。

 罰則があるわけではないが、「誓約書を書かせることで、徐々に喫煙者を減らしていく」としている。
(2006年11月22日3時6分 読売新聞)

引用終了 ーーーーーーーーーー
引用開始 ーーーーーーーーーー

教師の卵、禁煙 兵教大が来春から学内全面で
2006/11/25

学内禁煙を訴える張り紙を見る学生ら=加東市下久米、兵庫教育大学

 兵庫教育大学(加東市下久米)は、来年四月からキャンパス内を全面禁煙にすることを、二十四日までに決めた。「教師の卵が自ら禁煙しないと、子どもに禁煙指導はできない」との信念からで、同大によると「県内の国公立大では初めてでは」という。喫煙者の教職員、学生には「ニコチンパッチ」を提供して禁煙をサポートするなど、実施に向けた取り組みを本格化させる。(金井恒幸)

 兵教大は学部生、大学院生を含め約千五百人の学生と、教職員二百八十人が所属する。

 受動喫煙防止の観点などから、同大は二〇〇三年十月、喫煙を指定の場所に限定。しかし、喫煙者がなくならないため、たばこの害を説いた著書のある勝野眞吾副学長が委員長を務める「キャンパス環境・安全委員会」が今年三月、全面禁煙の方針を決めた。

 四月に、教育実習施設や付属の幼小中学校がある「山国地区」を全面禁煙。十月には、嬉野台キャンパス敷地内と建物一階を禁煙し、建物二階以上の指定場所でしか喫煙ができなくなった。

 「強制ではなく、禁煙の重要性を納得してほしい」と、今月二十二日には、全国で「大学禁煙化プロジェクト」を進める奈良女子大の高橋裕子教授を招いた講演会を開催。来年一月からは喫煙者を集めて計三回、ニコチンパッチを試す「禁煙教室」を開き、たばこ愛好者を減らす方針だ。

 兵教大はキャンパスに隣接して学生や職員の宿舎があるが、「生活空間なので(禁煙しろとは)言えない」(同大)と当面は静観する意向。喫煙者のある男子学生は「宿舎では吸えるので、学内では我慢します」と話していた。
( 2006/11/25 神戸新聞)

引用終了 ーーーーーーーーーー

そりゃあね、これから教職を目指すのであればタバコは止めた方が良い。学校に吸う場所はないし、健康にも良くないことが圧倒的であるから。

だけど、これじゃあ、「怖いおじちゃんがいるから、やめましょうね」というのと変わらないじゃないか。

私はタバコの匂いが嫌いで、吸わない。だけど、煙草を吸う人が吸いたいというのであれば、場所を設けて喫煙するのは構わないと思っている。

うちの大学の構内でも、指定の場所で吸っている学生を見つけると私は叱るようにしている。折角毎日用務の人たちが大学をきれいに磨き挙げてくれているのに、平気でタバコの吸い殻や灰を落とすような輩は許せない。だが、所定の場所で吸うのであればそこからタバコの匂いが漂ってきても、我慢せねばならないと思っている。そういうもんだと思う。

            ◆

だが、学校は子どものためという大義名分でタバコが吸えなくなってきている。
これはおかしいと思っている。
そんな論理が通るのなら、
「子どもが真似すると危ないから車は乗るな、酒は飲むな、結婚するな、夜遊びするな、パチンコするな・・・」となってしまうぞ。

「大人と子どもは違う」なんでこれが言えないかねえ。
そして、「大人と子どもは違う」と大学生は自らの意志で行動できないかねえ。

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