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2006/12/07

模擬授業の10回

さあて、これで三回の模擬授業が終わった。

学生たちの授業を見る目も随分変わってきたと思う。授業を受ける側から、授業をする側の視点で模擬授業を見ることができるようになってきたように感じる。

今日は、古典。
『竹取物語』をやった。
本学の甲斐睦朗先生にも相談しに行って授業の準備をしていた。

導入部分をゲームにしたり、歴史的仮名遣いの説明にこだわったりして努力を重ねていたが、どうも気になることが。それは、読み方の癖である。

普通に淡々と読めば良いところを、何か面白いことがあるように、特別なことがあるかのように読むのだ。あそこまでひどくはないが、ジャパネットタカタの商品説明の仕方と言ったら良いのだろうか、アニメのキャラクターと言ったら良いのだろうか、なにか妙な抑揚を付けて話す。

もちろん、その話し方がマッチする場合もあるだろう。だが、相手は中学一年生だ。相当上手くやらないと、生徒は引いてしまうだろう。

淡々と読む。淡々と説明する。生徒に媚を売らない。
これらのやり方ができない学生が、割といる。

            ◆

見本を見せなければと思い、竹取の物語の冒頭の文を二種類の読み方で示す。「ナレーション読み」と「物語読み」と学生には説明をしたが、「音訳」と「朗読読み」という言い方のほうが一般的だろうか。

淡々とテキストの事実を伝える読み方。読み手の解釈を極力入れないで、音の事実から読み手が自分でイメージを構築するために読む読み方が一つ。もう一つが、読み手の解釈を思いっきり入れてその解釈を聞き手に伝えるような読み方である。

この二つができることが、大事である。
見本ではできていたと思うのだが、実際のところどうだったか分からなかったので、きときと君に聞いてみた。
『どう?』
できているとのこと。ああ、良かったf(^^;。

            ◆

できれば、学生時代に10回は模擬授業をやらせたいなあと思う。
ディベートも10試合すると見えて来るものがあるが、模擬授業も10回ぐらいやらせてあげたいなあ。

今日の学生たちも、
「ああ、もう一度やりたい。今日の授業をやり直したい」
と言っていた。そうだね、いろいろと指摘を受けてそれを元に作り替えたいよね。やってみると良いよ。模擬授業はそれが許されるのだよ。実際の学校教育現場での授業では、やり直しは、できないことはないけど、基本的にはできないことだからね。今のうちに、納得のいくものに練り上げる練習をしておくと良いよ。

模擬授業の10回。
多いか少ないか。
教師になれば、場合によっては二日間でこなす分量の授業量だ。
しかし、指導案を書いて準備を重ねてという模擬授業は、かなり力がつく回数だと思う。

さあ、教育実習に向けて、ここからスタートだよ。
あと6ヶ月で教育実習だよ。
自分の取り組む課題は見えてきたでしょ。

諸君、期待していますよ。

一つの月に重なった夜

12/5 

一日自分のことをして過ごす。
ひっさしぶりだあ。

このところ気になっていた本を読みふけり、文章を書き、あれこれと考える。
一週間に一日はこういう日が欲しいなあ。それができるようにスケジュール調整をするのが、これからの課題かな。

            ◆

研究室の前の紅葉も、いよいよ散り始めた。

 裏を見せ表を見せて散る紅葉

良寛和尚の辞世の句だ。
すごい句だなあと、毎年思う。

すごいと言えば、蕪村の学問の句も凄い。

 学問は尻から抜ける蛍哉

私のやっているのは、学問なのだろうか。
学問だとすれば、どんな蛍なのかとも思う。

            ◆

今日の月齢は14.8。ほぼ満月だ。
月の出を琵琶湖の湖畔で待つ。
今年私が見るびわ湖の最後の満月だろう。

静かに待つ。

出た。

紀貫之が、
フェノロサが、
最澄が、
見た、
月だ。

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こんなに凄い景色なのに、周りには誰もいない。
季節は違うが、李白のあれを思い出す。

 花間一壷酒  独酌無相親  
 挙杯邀明月  対影成三人

「月下独酌」だ。
車で湖畔まで出かけたので、まさかお酒を楽しむわけにもいかず
(お茶を持ってくれば良かったなあ)
と思う。

            ◆

いくつもの思いが一つの月に重なった夜だった。

2006/12/04

そのまま役に立たなくても良い

研究室で事務仕事。
そして、少し自分の研究。
今週で最後になるであろう紅葉を時に愛でつつも、没入。

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教職総合演習では、ディベートの試合の三試合目。
上手くなってきているが、詰めが甘い。
来週は全勝同士の決勝戦である。
楽しみだ。

            ◆

授業後帰宅しようとしたら、メール。
今年度依頼されている大きな仕事の最大の山場が来ていて、
思わず大学に残り、うんうんと唸る。
唸ってなんとか捻り出す。

私のこのアイディアが、そのまま役に立たなくても良い。
誰かの頭脳を刺激して、もっとすばらしいものが出来上がるための
ちょっとした刺激になればと思って、取り組む。

100%の仕上がりを一人で目指していたら、こんな大きなプロジェクトは完成しないと思っているので、とにかく自分のできる範囲で精一杯やる。あとは、仲間が助けてくれるはず。

            ◆

明日は一日研究日である。
一日中どこかに籠るつもりだ。
そして、まとまった時間をもとに研究するつもりだ。

もしかしたら、大学で私を見かけることがあるかもしれないが、
それは私ではないので、声をかけても振り返ることはありません。
見かけた人は、別人です。
研究室で人の気配を感じても、それはあなたの気のせいです。
気にしないでください。

では。

この国は十分に

COOPER Sでロングドライブがしたいと思い、若狭まで駆け抜けた。単純な片道で75キロ。あちこち回って200キロのドライブだ。途中、名残の紅葉を楽しみ、土砂崩れの跡を眺めのドライブであった。

小浜で魚を食べ、風呂に入り、景色を目で、深呼吸をした。
ふう。
雲の流れがはやい。
その雲の影が若狭の入江を作る山山に移りながら変化を与えている。
命の洗濯。

            ◆

帰る時に、もう一つ神社に行こうと言うことになった。
「神宮寺」である。
私は入り口で急激な睡魔が襲ってきたので、帰りの運転に備えて仮眠を取ることにした。奥さんだけが中に入る。

一時間ぐらい立ったろうか、奥さんが興奮して帰ってくる。
「すごいすごい」
その日の最後の参詣者だったようで、中で宮司さんが丁寧に説明してくれたそうだ。紅葉が美しいだけではない。

            ◆

この小浜という街はシルクロードの日本のスタート地点と言うことも言える。大陸の文化がここから日本に入って行ったのだ。そして、その証拠に小浜と奈良とをつなぐものが残っている。そういえば、小浜から大学に来ている学生が
「小浜は海のある奈良です」
ということを言っていたが、なるほど、そんな感じがする。

この神宮寺は毎年三月二日に「お水送り」という行事を行う。
このお水送りとは、奈良の二月堂で行う「お水取り」の水を、小浜から奈良まで送るという行事である。二月堂を作ったお坊さんがこの小浜と関係があることもあるのだが、まあ、とにかく壮大なロマンである。

奈良のお水取りの水は、小浜から送っているのだという。つまり十日間掛けて届くと言うのである。繋がっているのだと言う。これがお水取りと同じだけ毎年つづけられているのだ。

            ◆

美しい国なんてことをわざわざ言わなくても、この国は十分に魂を揺さぶるものに包まれている。

うむ。弾けたぞ。

広島からは新幹線で帰ってきたのだが、途中で停車。
ん?

なんと線路内に子ども二人が入っていると言う情報があり、確認のために停まったとのこと。
入れるんだ。
37分遅れたが、京都に到着。
すんごい人。

京都駅近辺で昼ご飯を食べようと思ったが、あまりの人の多さにメゲて帰宅。

             ◆

夜からは学生たちと食事。
京都子ども守りたい守るんジャーの引き継ぎの後の打ち上げである。

よう頑張ったなあ。
地域の子ども、保護者に受け入れられて活動をしているのがよくわかる。
ありがたいことだ。
子どもたちを守っているように見えるが、その一方で社会から学ばせてもらっているのも事実。良い経験をさせてもらっている。

            ◆

二次会でカラオケ。
学生の前で初めて歌ってしまった。
うむ。弾けたぞ。

怒濤の11月の最後を締めくくったなあ。
12月は自分の仕事をしよう。

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