はい、それでは良い春休みを
本日、「大人とは何か」の小論文提出締め切り日。メールでの提出も求めているので、深夜から明け方に掛けても提出が続く。
小論文を書き終えた後に、書き終えての感想も書かせている。振り返りが大事だと考えているからである。その中で比較的多かった感想は、
・ 改めて大人と言うものを考えてみて、面白かった。
・ 先生の定義に納得してしまい、自分で定義し直すのに苦労した。
・ 頭の中では分かっているのに、文章にしようとすると難しかった。
というものである。特に三番目の「文章にしようとすると難しかった」が面白い。
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考えると言うことは、書くと言うことである。
このことを学生たちが実感できると良いなと思い授業をしている。私の授業は書く作業が多い。感想の文章と、考えの文章の両方ともを求める。
うんうん悩みながら、筆を進めて行く作業が、その人間を作って行くのだと思う。
頑張れ。
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昼過ぎに、昨年ALL関西教育フェスタで知り合いになることができた、映像プロデューサーのHさんと大学で会う。学生たちが作ったデジタルストーリーテリングの作品を見てくださると言うのだ。まあ、最初の作品なので完成度はそんなに高くないが、プロに見て頂くことで私も勉強になるし有り難いことである。
私がどのような考え方に基づいてこの授業をつくり、この作品を作らせるまで指導をしたのか等を話しながら、見て頂いた。
学生たちの作品の質に、驚いたり感動してくれたりしたので、私も嬉しかった(^^)。ここから一つ新しい何かが生まれるかもしれない。
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で、今日は教職総合演習の授業の日であるが、シラバスで予定していた15回は先週で終わっているので、やらなくてもよい。ではあるが、折角小論文を提出に来ているので、本格的な授業と言うことではなく、お茶会でもしようかということになり、する。
各自がちょこっとしたお菓子とお茶を持参して、振り返りをすることにした。私の授業は、机の上にペットボトルを置くことも認めない。ではあるが、柔らかくする時は柔らかくである。中には手作りのケーキを持参する学生までいる。うれしいねえ。
この会には先ほどの映像プロデューサーさんにも参加して頂く。実際に作った学生たちを見て頂くのも良いかなと思ったからである。
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お茶会では、ディベートと大人とは何かの二つの件について触れながら、学生が一人ずつ振り返りを行った。まあ、出る出る。いかに私の授業が大変だったかという、嘆き、愚痴、叫び。とても涙なしには語れず、聞けないf(^^;。
ではあるが、乗り越えた喜び、力がついた嬉しさも同時に語っていた。なんかこれで学生たちと授業ではお仕舞いかと思うと、やはりしみじみするねえ。最後の2、3分を使って私もまとめのスピーチをした。
『一見なんでもないような言葉を定義することの難しさ。そして、定義の切り口によって分かりやすさが違って来ることの面白さ。なんでもありということは、理由付けで勝負が決まるということ。
他にも君たちの振りかえりで論点は出たけど、そういうことを文章を書きながらくぐり抜ける経験が、来年の教育実習や卒業論文に繋がるのですね。使う言葉を選ぶというが、こういう経験をくぐり抜けてこないと、見えてこないものがありますからね』
私らしくなく、チャイムと同時に終わった。
『はい、それでは良い春休みを』
「ありがとうございました」
とのやり取りをして、一年間を締めくくった。
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そのまま帰ろうかとも思った。がまだ、明後日の高校の授業の準備が終わっていないので、映像プロデューサーさんを駅まで送ってから研究室に戻り、最後の調整。それも終わり、明日印刷すれば完了のところまできた。ふう。
あとは、研究費の確認、入試業務、1/31締め切りの本の原稿、評定、大阪教育大学講座のシラバス作り。まあこのぐらいやれば、プライベートのことは別にして、今週は終わっても良いだろう。
もう、一月も終わりだああ。
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