ちょっと感無量
やった、これで一安心。
◆
午後から、旺文社の教育雑誌の取材を受けて、2時間弱話す。
来年度の大学情報雑誌に掲載されるはずだ。
インタビューを受ける時は、なるべくニュートラルな私で答えるようにしている。引き出すインタビュアーの力量でどのような私になるのかを楽しんでいるところがあるなあ。
今日はたのしく話すことが出来た。むしろ話しすぎたかもしれない。これをまとめて原稿に落とすのは大変だと思うけど、どんな原稿になるのかを読ませてもらうのは楽しみだ。
◆
国語科教育法2の最終授業である。
学生たちはよく頑張ってきた。
今日は授業を振り返ってのスピーチである。
何を学んで、何を課題としたのかを2〜3分のスピーチにまとめるのである。
◆
そして、その授業が終わった。
大学に移って一年目の授業がすべて終わった。
ちょっと感無量。
私が心がけてきたのは、
1)この授業を受けなければ決して身につくことのなかった何かをプレゼントすること。
2)課題をやりきった者には必ず力がついてる課題を出すこと。
3)学習集団を構成しつつ、学生同士の学び合いで互いを高みに導く授業であること。
である。
これらの基本的な考え方を元にして、授業を構成し、内容を提示してきたつもりだ。今日の学生たちのスピーチでも、そのことを受け止めることが出来たと思われる内容のスピーチがあり、嬉しく思った。
授業内容、方法の入り口は出来た。
が、これで固めることはせず、改善しながらだな。
一年目の授業はすべて終了。
うしゃあ。
あとは、評価だ。
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コメント
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この授業を受けた学生の感想の一部を載せます。
涙なしには読めませんf(^^;。
引用開始 ーーーーーーーーーー
みんなのスピーチを聞いて一年が走馬灯のように思い出されました。とても大変な一年間でしたが、中身が濃くて今思うとあっという間に終わっていったように感じます。
スピーチにみんなの個性が出ていたように思います。聞きながらこの仲間と一年間頑張ってきたんだなぁと改めて感じました。
みんなの意見に共感しながら聞いていましたが○○さんの仲間系の話にジーンとしました。△△さんも言っていましたがこの授業を受講するまで私も書道コース以外に友達がいなくて、管理館を出るとアウェーな感じでした。でもこの授業で新しい仲間を得ることができてとてもうれしいです。一緒に苦労を分かち合ったぶんだけ絆も深いと思います。
教育実習で不安な時に相談できる仲間でもあるのでとても貴重です。先生もみんなも授業は今日で終わってしまったけどこれからもよろしくお願いします。困ったときにはぜひ相談に乗ってください。一年間ありがとうございました。
(来年の受講生へのメッセージ)
・授業の中身がとても濃いのですぐに1時間半が過ぎる。
・最初のうちは授業が始まる前には気合を入れないとついていけない。
・最初のうちは朝から緊張する。
・毎週課題が出る。
・前期で大変だと感じるが後期の大変さは比べ物にならない。
・自分のパソコンがないと課題をこなすのにかなり大変。(私はネットカフェに通った)
・この授業の受講者とはコース関係なく強い絆で結ばれる。(それだけ大変ということ)
・和綴じ本を甘く見てはいけない。(分厚いので針が折れる、毛糸だと通らない、丸一日かかる)
本当にたくさんの力がつくし、良い仲間ができます。
ぜひ頑張って下さい。
応援しています。
引用終了 ーーーーーーーーーー
引用開始 ーーーーーーーーーー
今日は国語科教育法の最後の授業でした。
皆のスピーチを聞いて、それぞれ出来るようになったことや課題が見つけられて良かったなと思いました。また、あんなことがあったなぁ〜と思い出しました。多くの人がパソコンのスキルが上がったとあげていたので、皆で一緒に成長したんだなぁと感じました。実際にパソコンを使用した課題では、教えてもらったり、教えてあげたりと、協力して完成しました。
○○さんの感想には、とても感動しました。自分の一言や少しの行動が、相手には大きな影響を与えると再確認しました。新しい仲間を自然に受け入れられる温かいクラスで授業が出来て、私は本当に幸せだなと感じました。先生にも皆にも「ありがとう」と言いたいです。そして、今後もよろしくお願いします。
これで毎日課題に追われる日々が終ると思うと正直ホッとします。でも、よく考えると生きている間はいつも課題があるように思います。それを考えると、いつも追い込んでくれていた先生がいなくなるので、今度は自分で自分を追い込まなくてはいけないので、頑張りたいと思います。
来年度受講する方々へのアドバイス。
1…パソコンを入手しておきましょう。
2…出来るだけインターネットを家で出来るようにしておくと便利です。
3…Bや2Bなど濃いシャーペンや鉛筆があると良いと思います。それが太いとなお良いと思います。
4…自分のパソコンスキルを確認しておくと良いと思います。
引用終了 ーーーーーーーーーー
引用開始 ーーーーーーーーーー
今日みんなのスピーチを聞いて、この1年間を振返ると、国語科教育法は本当に色んな課題や新しいことをした授業だったなと思いました。
課題はとても苦しかったです。逃げ出したい時も多々ありましたが、頑張って課題をこなした分、今自分の身に付いた力は2回生の頃と比べると絶対に考えられないほどだと思います。こんなに内容の濃い授業は他にはないし、これほど他のみんなと仲良くなって協力する授業もこれまでありませんでした。
やらされて出来た自信?ですが、パソコンなどは少し出来るぞという自信も付きました。課題は大変でしたが、この授業を受講して本当に良かったと思っています。先生、1年間ありがとうございました。
これから受講する後輩たちへ
まず、MyデジカメとMyパソコン(インターネット付き)はこの授業では必需品です!!!
授業中は、1秒でもぼーっとしたり、のんびりしていたら、話が分からなくなります。しかし、絶対眠たくならない授業です。
さらに、課題の数が半端ないですが、必ず頑張った分だけ力の付く授業です。共に頑張るので、新しい仲間もたくさん出来ます。
最後に得られる達成感は、きっとただものではありません。諦めず、頑張って下さい。
引用終了 ーーーーーーーーーー
ね、涙なしには読めないでしょf(^^;。
投稿: 池田修 | 2007/01/25 21:53
お久しぶり!
大学教師の捨てたもんじゃないよね!
心豊かに読めました。
感謝!
投稿: 西川です | 2007/01/27 22:47
西川先生、ご無沙汰しております。
実はこの授業の最終講義で、西川先生のことを学生たちに紹介しておりました。ご縁があるなあと驚いています。
それは、
「子どもの学習行為を満たすために、果たして授業では、教えきることは可能なのだろうか」
という問いを立てて説明したときにです。
仮に私が100%の知識を有し、100%の指導力で子どもに授業を行ったとき、教えきったときに、子どもの学習行為は100%達成できるのかということです。
もちろん、これは出来ないと言うのが私の答えです。
◆
というのは、私は
http://homepage.mac.com/ikedaosamu/kouseishugi.html
のように学習行為を捉えておりまして、仮に教えきることが可能だとしても、この図の左側だけのことであり、右側は考慮されないことになる。そうだとすると100%教えきることは、子どもたちの学習行為の50%でしかない。いや、ひょっとすると100%教えきることは、子どもたちのlearnの学習を阻害する恐れすらあるのではないかと言うのが、その時の授業の話でした。
そしてその後に、あべたかさんの最近の実践を紹介しつつ、先生の「学び合い」の話をしました。私の学習行為の仮説では捉えることのできない、深く広い世界があるのだと話しました。
◆
今年指導してきた学生たちは、この授業に限らず熱心に取り組んでいました。ではありますが、授業をつくること、指導の技術などはまだまだであります。
ですから、それらを高めることを彼女らの学習課題として、授業の中で鍛えてきたつもりではありますが、仮にこれらのことが十分に出来たとしても、その先があるのだと言うことを考えさせたくて、先生のお話をしました。
西川先生の感覚の中に在るかどうかは分かりませんが、「学び合い」をするときの「先生」の立ち位置が、「スラムダンク」の「安西先生」に近いものがあるのではないかという話も一緒にしました。
彼女らが教師になって、5年経ったら「例の本」を読んでも良いという話もしましたf(^^;。
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去年まで中学校にいた身としては、このあと2ヶ月授業がないというのはとても不思議な感覚ですが、この一年をまとめたり、来年度の準備をしながらすごさねばなあと思っている次第です。
ありがとうございました。
投稿: 池田修 | 2007/01/28 11:10