高大連携
今日は高大連携事業の一環で、高校生に2時間授業を行ってきた。「古典の世界を」ということだったので、百人一首を中心に、なんで古典を学ぶのか、古典を学ぶとどんな良いことがあるのか、実は百人一首って・・・ような話をしつつ、実際に対戦をしてみた。
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教室に入るといきなり
「こんにちは!」
と明るい声で迎えられた。
(よし、授業やったるぞ)
という気持ちになれる。
自己紹介は、聖蹟桜ヶ丘が『耳を澄ませば』の舞台で、そこに去年まで住んでいたと言う話から始める。
『を、流石に女子は知っているな、この漫画』
と言いながら
『を、女子なんて言い方するの久しぶりだな』
と呟いてしまう。
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なぜ、古典を学ぶのか。これについては、去年『月刊 国語教育研究』(日本国語教育学会編 2006.12 NO.416)に「提言 古典の世界にふれる」ということで書いた。これを元に話す。
『高校二年生が理解できる世界と、納得できる世界は違い、理解を元に将来の納得の世界へと進むためには、いま学ぶことが大事で、それがあなたの人生を豊かにするのだよ』
のようなことを話した。ま、他にもいろいろと話をしたのだが、子どもたちは明るさとは別に、真剣に聞いていた。
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5時間目で、コミュニケーションができたなと感じたところから、6時間目は実際に小さな大会を開くことにする。
ではあるが、6時間目の最初に
「先生、字、むっちゃきれいですね」
と板書の字を褒めてもらったので、お習字の話もする。
摸書の大事さを話す。
で、二試合を行う。
久しぶりに札を読んだ。昨日の酒が影響しているのか、ちょっと枯れ気味の声になってしまったf(^^;。が、必死に読んだのが伝わったのか、真剣に取り組んでいた。
途中で、上の句で下の句が捜せる「あんちょこペーパー」を渡してあげる。
「先生、これすごいやん。あいうえお順で捜せる!」
と喜んでいる声。
『そうだよ。百人一首は五十音順になっていないから捜すのが大変だろ。だから、五十音順に作り直したんだよ』
「これは使える!」
ってな感じで、それを見ながらさらに試合はヒートアップ。
あっという間の2時間であった。
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最後に感想を書いてもらい、終わりにする。
なぜ古典を学ぶのかの話が、彼ら彼女らに届いたようでほっとした。
「折角京都にいるのだから、もう少し、文化と言うものを学ぼうと思った」とか「大人になるのが楽しみになった」とか、「字を上手くなるようにしたい」などの声もあった。
良い時間を過ごせました。
また、機会があれば会いましょう(^^)。
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