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2007/02/13

『みんなで国語辞典! これも、日本語』

私は言葉の学習段階には、次の三段階があると考えている。

1)覚える
2)使う
3)作る

である。もちろん、3に行くほど高度な学習を要求する。

この三段階に応じて中学生のために作った授業が、

1)対義語でポン
2)ことわざスピーチバトル
3)人生名言集

である。
これらの授業を行う時に、句会や「たほいや」も合わせて行い、言葉の面白さそのものに触れさせたいと思っていた。

            ◆

『みんなで国語辞典! これも、日本語』(北原保雄監修 大修館書店)を読んだ。この本は、私の定義で言えば、「3)作る」を具現化したものである。読者からの投稿で成立した国語辞典である。

作るには、言葉そのものを作る場合と、存在している言葉の意味を新たに作り出すという二つの側面がある。前者は造語であり、後者は新たな定義付けである。この本は、両方ともやっていて、なおかつ所々に北原先生や編集者からの専門的なコメントや注が入っているという贅沢な本となっている。

1300語程度ということなので、一つ一つを読むと良い。学校で先生が
「いくぞ、みんなで投稿するぞ」
と声を掛けて投稿したと思われる作品群等もあって楽しめる。私が中学校にいたら、やったろうなあと思う。

いくつか、気に入ったものを。

引用開始 ーーーーーーーーーー

・コリント人【コリント人】聖書にある「コリント人への手紙」からとったものの意味を変え、何度同じ失敗をしても懲りない人。「やっぱり彼女はコリント人だね」(和歌山県・中2・女)

・なまあたたかくみまもる【生温かく見守る】温かく見守るわけでもなく、冷たく突き放すわけでもない、ちょうどいい温度で見守ること。(大阪府・高2・男)

・にじゅいっせいきわく【二十一世紀枠】2)実力はないが、同情から認められること。

引用終了 ーーーーーーーーーー

            ◆

なぞかけの「ココロ」の部分を上手く使っているような定義や、そのまま辞書の定義としても十分通用する格調の高いものやらあって、十分に楽しめた。

小学校では厳しいと思うが、中学生以上ならこの「辞書づくり遊び」は十分可能である。

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