流石、繊細な私である
二日間の入試の監督業務が終わった。
そんなやわではないと思うのだが、今朝方は3時半に目が覚めた。大雪と言う天気予報があり、大学まで遅れてしまってはいかんと思っていたのだろうか。窓の外の雪のつもり具合を確認し、バイパスを走る車の陰を確認し、
(ん、これなら大丈夫だ)
とまた布団に潜り込もうとしたところ、何か変である。
右耳が聞こえないのである。
◆
ま、何かの間違いだろうと思ってもう一度寝てしまった。
ところが、朝起きても治っていない。
(うーん、今日の監督は辛いかも)
と思いつつ、
(看護学部の先生たちに、これは何なのかを聞いてみよう。看護学部があると助かるなあ)
と大学に向かう。
◆
よくわからないけど、どうやら突発性難聴ではないかとのことであった。過度のストレスによって発症するという。うーむ。流石、繊細な私である。
今晩寝て症状が緩和しなかったら明日一番で病院に行くことを勧められる。確かに片耳だけプールに突っ込んでいるような感覚で、ステレオで音楽を聴いても右耳側のスピーカーからは音がせず、左耳をそちらに向けると音がすると言うのは、あまり気持ちのよいものではない。
◆
そのような状態で試験監督をしていたわけで、まあ、音は特に試験監督には関係ないので、良いのだが、じっと見張っていると、あれこれと思うもんである。
今日は、今問題になっている柳沢大臣の「女性は子どもを産む機械、装置」発言のことを思っていた。まあ、第一感で(そりゃあねーよな)(この人が厚生労働大臣?)と思う人が多いだろう。
高市議員や福島議員が猛烈な勢いで抗議するのは当然であろう。だが、私はそれとは別のことを思っていた。
(なんで、柳沢大臣はこういう考えを持つようになったのだろう?)
である。一言で言えば教育なのだろうが、どういう教育を受けるとこうなるのだろうかと思っていた。
◆
それから、さらに思ったのは、この発言に対してクレームを述べているのは高市議員や福島議員などの女性の立場からの発言が目立つと言うことである。私はその他はどう思っているのかが気になった。
例えば、宗教関係者である。カソリック系列のクリスチャンはどのように思ったのであろうか。仏教徒はどのように反応したのであろうか.宗教的観点からはど大臣のこの発言はどう捉えるのであろうか。
女性が機械として例えられることにクレームではなく、人間が機械として例えられることに、神との関係でどのようなクレームがあるのだろうか。
また、教育関係者、保育関係者、医療関係者はどうなのだ。
さらにもっと言ってしまえば、機械関係者はどうなのだろうか。
(おい、機械を馬鹿にするなよ)
と思っている機械関係者だっていそうな気がする。
◆
いくつかのキーワードで検索してみたが、これらの関係者からの発言を見つけることが出来ずにいる。今回の大臣の発言があまりにも情けないので、クレームもクリアに一つしか出ていないのか、出ていてもマスコミによって扱われていないのか、他の関係者は我がごとと捉えていないのか、どうなんだろう。
そんなことを考えてしまう。
目の前にいる受験生のうち何人かは、四月から私が教えることになる。彼らの顔を見ながら、大臣の発言をきっかけにし、
(うーん、こういう授業はどうかな)
と考えていたのである。やはり顔を見ると具体的なイメージがわいてくるなあと思いながら、試験監督を続けていたのである。
ああ、耳が早く治りますように。
今日こそは、早く寝よう。
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コメント
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[流石]なんてしゃれている場合ではないと思います。すぐにでも耳鼻咽喉科医院へ駆け込んだ方がいいと思います。年寄りの余計な忠告。怒らないで。
投稿: pinnato73 | 2007/02/07 15:57
ご忠告、ありがとうございます。
聞こえなくなってすぐに、病院に駆け込みました。その後毎日点滴をしております。ときどき、抜けるように音がすることもあるのですが、まだ、ボワーンです。
pinnato73さんは、回復に向かわれているようですね。おめでとうございます。私も、もう少し点滴を続け得ます。ありがとうございました。
投稿: 池田修 | 2007/02/07 16:26