『パパとムスメの7日間』
『パパとムスメの7日間』(五十嵐貴久 朝日新聞社)を読み終えた。久しぶりに楽しみの読書である。後半は、まあ、予想通りであった。五十嵐さんの『1985年の奇跡』に見られたどんでん返しは、さほどでもなかった。でも、それがまあそれで良かったりもする。安心して読めた感じだ。
私と同じ世代の父親で高校生の娘がいる人が読んだら、泣いちゃうかもしれない。今の高校生も今の高校生なりに、いや私たちの世代よりも大変なんだろうなあと改めて思うことも多かった。
もし、神がいて、
「青春時代に戻りたいか?」と問われれば、
私は
「もう十分です、勘弁してください」
と答えるはずだ。まあ、青春は恥ずかしく面倒くさいからねえ。
だけど、こんな風に七日間ならいいかもなあと思った。
そうか、今度一週間だけ自主的に高校生に戻るなんてプランを立てて、高校時代にやっていたような生活してみるってのもおもしろいかもしれない。今の高校生をやってもいいし、あのときの高校生でもいいなあ。
« 思考のための文房具 | トップページ | 『鴨川ホルモー』 »
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
こんばんは。五十嵐貴久です。ちなみに本物です。
「パパムス」感想ありがとうございました。
さて、そんな五十嵐ですが、ミステリーも書いておりまして、つい先日出しましたのが、「シャーロック・ホームズと賢者の石」というタイトルの本です。なかなかユニークな出来だと自負しておりますので、よろしかったらお読みください。光文社、カッパノベルスより、ただいま絶賛発売中でーす。では、五十嵐でした。
投稿: 五十嵐貴久 | 2007/06/21 21:46
こんにちは。
実に面白そうなタイトルですね。夏のリゾートでアイスティーを飲みながら読むのがミステリーの醍醐味ではないかと思っております。そんなチャンスが訪れたら、挑戦します。ありがとうございました。
投稿: 池田修 | 2007/06/22 05:19