ご卒業おめでとうございます
卒業式が終わった。
娘たちは、それぞれの道を歩き始めた。
おめでとう。
◆
大学での授業が終わり、入試があり、突発性難聴になりと、卒業式までに盛りだくさんの内容があったためか、なんか突然卒業式と言う感じであった。
中学校では、ぎりぎりまで子どもたちと一緒にいるので、最後の最後に空に向かって行く風船を手放すと言う感じだったが、大学では一ヶ月も前に会わなくなったメンバーと、久しぶりに会ったら卒業式であったと言う、実に妙な感覚であった。
しかし、卒業式は卒業式である。
(別れなんだなあ)
と式を見つめていた。
◆
今年卒業する世代は、まだ女子大の世代であり、式は華やかであった。晴れ着、袴が中心で他に民族衣装などでの出席。髪型はエクステンションにラメということで、これでもか!って感じである。中学校の卒業式ではまさに考えられないf(^^;。
それでも驚いたのは、これだけ女子学生がいるにもかかわらず、会場が臭くないことである。これだけいたら香水臭くてたまらんことになるかと思ったら、それはなかった。このあと謝恩会でもなかった。流行っていないのか、節度があったからなのか、良いことである。
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式後、中庭で娘たちと記念撮影。保護者の方も参加されていて、シャッターを切ってくださる。
「お世話になりました」
と言ってくださるのは、とても嬉しい。私も
『いえ、こちらこそ』
と答える。本当である。
良い授業は、授業者だけではできない。授業を受ける側の積極的な参加が必要である。良い授業ができていたとすれば、彼女たちの力は大きい。
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その後、会場をホテルにして、卒業を祝うパーティ。私はいつも思うのだが、謝恩会で良いと思う。先生にお世話になりましたで良いと思うのだが。卒業するまでに、お世話になりましたと言われるような指導がなければならないと思うのだが。
卒業式から2時間後というのに、娘たちはお着替え。ドレスである。華やかから艶やかへと装いを変えるわけだ。
(いや〜、大変だ)
私は思う
(親御さんは、大変だ。娘が三人いたらとんでもないことになるぞ)
と思う。
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会場は、ゼミごとにテーブルが決まっており、ゼミのない私は教職員というテーブルで参加。それでも守るんジャーの娘たちと会話をしたりしながら楽しく参加。
「日本語日本文学科の先生たち、ステージの上にお願いします」
と言われ、私も行くことに。そしたら、私にも花束が用意されていた。うれしいねえ。
花束には、スイートピーが入っていた。
このスパイシーな香りは、私の記憶の「卒業式」のスイッチをさらに強く押す。
卒業の時にもらう花束には、ほとんどこのスイートピーが入っているからだ。
◆
パーティー後は、守るんジャーの追い出しコンパ。
木屋町まででかける。
ここからが本当の卒業であったかもしれないなあ。
元気で、色々な人と一緒に、良い人生をつくって行ってください。
ご卒業おめでとうございます。
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