« 「宙ぶらりん」 | トップページ | 研究室の引っ越しの準備 »

2007/03/15

捲土重来の諸君

本学も明日が卒業式である。

中学校の卒業式は何回も経験してきたが、大学は初めてである。楽しく厳しくやってきた教職の娘たちとも、明日でお別れである。自分の希望通りの進路を手に入れたもの、多少不本意であるが納得の行く進路を手に入れたもの、捲土重来を期すものといる。

私は20日の研究室の引っ越しに向けて準備を始めた。本当は卒業式前は研究室を触らないでおこうと思っていた。ま、良くわからないが卒業式前後に彼女らが研究室にやってきたときに、研究室が変わっていたら悲しむかなあと思っていたのだが、私の年度末のスケジュールを確認すると、そんなことは言っていられないことが分かり、昨日のFD学習会の後から片づけに入った。

            ◆

で、本棚一つ片づけただけで
「よし、今日はこのぐらいにしておいてやろう」
と体の痛みからの訴えに応じて止めた。

止めたのだが、どうせ研究室の雰囲気が変わるのならば思い切り変えてやれと、今までに書いていた書道の作品を卒業祝いをかねて、研究室の前と中とに、ダーーーーーーっと掲示。なんか凄いことになった。文字のパワーってのは偉大だ。

            ◆

卒業は、おめでとうなのだが、私は捲土重来を期す学生にエールを送りたい。

自慢じゃないが私は、「勉強が好きだったので」大学を五年やっている。同期に教育の自主ゼミ生は30人いたが、一発で教師になったのが27人。そのうち、なれなかった、ならなかった3人のうちの一人が私だ。

当時聞いていた歌、歌っていた歌が、以下のもの。

引用開始 ーーーーーーーーーー

あの頃のまま 
         ブレッド&バター

6時のタ−ミナルで 振り向いた君は 板に付いた 紺色のス−ツ
今でも気まぐれに 街をゆくぼくは 変わらないよ ああ あの頃のままさ

去りゆく若い時間を ひとり止めているようで
羨ましいやつだよと 初めて笑ってくれた

  For yourself for yourself
  そらさないでおくれ その瞳を 人は自分を 生きてゆくのだから

ネクタイ少しゆるめ 寂しげな君が 馴染みの店に 腰すえる夜は
陽焼けした両足を 投げ出してぼくも " Simon & Garfunkel " ああ 久し振りに聴く

人生のひとふしまだ 卒業したくないぼくと
たあいない夢なんか とっくに切り捨てた君

  For myself for myself
  幸せ形に こだわらずに 人は自分を 生きてゆくのだから

  For yourself for yourself
  そらさないでおくれ その瞳を 人は自分を 生きてゆくのだから

引用終了 ーーーーーーーーーー

研究室の片付けをしながら、ipodで流していたら、この曲がかかった。
「For myself for myself 幸せ形に こだわらずに 人は自分を 生きてゆくのだから」
本当にそうなんだなあと、今改めて思う。
やはり名曲だ。

捲土重来の諸君、大丈夫だからな。
しっかりともう一度頑張れ。
私も次の年には教員になれたぞ。
今の経験が、教師になった時にとても大切なものになるからな。
弱い立場、辛い立場にいる生徒の傍に寄り添うことのできる教師の資質を手に入れたのだよ。これを活かして、良い教師になれば良い。財産にすれば良いんだからな。

            ◆

ちなみに、翌年の卒業の時に聴いていた曲は " Good bye school days " by Hi-Fi Set これはこれで泣ける名曲なんだなあ。

明日、晴れると良いなあ。
ご卒業おめでとうございます。

« 「宙ぶらりん」 | トップページ | 研究室の引っ越しの準備 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31